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Manosque

ひょんなことから始めたno+eですが、せっかくだから自分の人生の面白かった出来事をランダムに書いていこうと思う。とっさにつけたハンドルネームのマノスクは、私が2014年から2017年まで毎年夏の間だけ、シャンブルドット(日本で言うペンション、オーベルジュ、旅館)で語学の勉強を兼ねて仕事の手伝いをした小さな南仏の街の名前である。日本人に有名なロクシタンの工場と、夏にはラベンダー満開の畑があり、作家ジャン・ジノの出身の街。元オリーブ少女だからフランスへの憧れは強かったし、フレンチカルチャー好きが高じて、何度か旅行したフランスでパリに行くと楽しいけど主に人で嫌な思いもしてフランスに向いてないのかと諦めかけた頃、通ってた名古屋アリアンスフランセーズの館長がたまたまニース出身のスペイン系フランス人で、大変陽気で、パリにいがちな人の面倒臭さが全くなく、いたってシンプル、南仏の人の特徴はまさにそれ。パリ生活は自信ないが、南仏なら私でも生活できるかな?と、その後仏語学校で知り合った友人やらいろいろご縁がある人が南仏の人で、フランスに住む夢がマノスクで叶いました。シャンブルドットは17世紀に建てられた貴族の館をオーナー夫妻が買取り、宿泊施設に改装した。二人は70年代にニースの五つ星のネグレスコホテル出会い、ムッシュはレストランの料理人として、マダムはホテルふのブランドのブティックで働いてた。その後結婚し、娘二人ができて、ムッシュはいろんなレストランで修行を積み、宿をオープンした。宿は部屋と食事を提供するので私はネグレスコ仕込みの素晴らしいディナーを毎晩食べることができた。

マノスクのマーク
働いてたchambre d'hote
マノスク旧市街入り口
ここでtable d'hote
salon rouge 赤でまとめられ、ゲストの読書部屋でもあり沢山の本が置いてある。
ムッシュのお料理は世界一。
ロクシタンの本社。

マダムは大の映画好きで、私も高校卒業してからはブームもありフランス映画、新旧作品を浴びるように観てきたため、初対面から映画の話しで盛り上がり、彼女はアニエス・ジャウイという女優が一番のお気に入り。理由はマダムの大親友でクリスマスにはよく宿に泊まりに来るからだそうだ。その他、ギョームドパルデューも泊まりに来たことがあると言ってたし、オーナー夫妻の次女はその頃パリでミュージシャンをプロモートする会社で働いてたせいか、ロマン デュラスと友達で、たまにディナー行ったりするよなんて話してくれ、私にとってワクワクする環境。いつもフランス映画や音楽の話しで盛り上がり、ここは自分にとって運命の場所に思えた。

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