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拘縮の話―拘縮ケアの基本

拘縮ケアの基本は、「痛みを与えないこと」
介護者が痛みを与えると、筋肉が緊張してしまって拘縮が進んでしまいます。





せっかく拘縮ケアを行い、「正しい姿勢とポジショニング」をしても、介助中に痛みあっては意味がありません。
また身体や関節がカチカチの人に対して、おむつ交換や着替えなどの介助は大変です。





時間を気にしてしまって、力任せに介助してしまうと骨折や内出血などの怪我に繋がります。
筋肉や関節が硬いから身体は問題がないわけではないのです。





拘縮のある人でも普通の高齢者同様に骨が脆かったり、肌が弱かったりします。
なので十分注意する必要があるのです。





なので「拘縮の進行」や骨折などの怪我を回避するためには、痛みを与えないで正しく関節を動かしていく事が大事になります。





痛みを与えない「関節の動かし方」の2つの基本をここで紹介します。
2つの基本とは、相手に触る時の「手の形」と「触る位置」です。
正しい「手の形」と「触る位置」をマスターすれば、拘縮ケアだけでなく他の介助でも痛みを与えないケアが出来ます。





ここからは「手の形」の基本になります。
「手の形」の基本は「広い面積で力を入れすぎないようにして触る」ことです。





そうすることで、かいごしゃを傷つけるリスクも減ります。
具体的な「手の形」は2つあります。





手の形 その1
NGポイントのある手の形と言うのがあります。
4本の指が広がっている状態では、指1本1本の小さな面積に力が集中します。





小さい面積に力が集中してしまうと、より負担がかかり、肌を傷つけることにもなります。
でも4本指をくっつけた状態では、広い面積で介護者に触れることが出来ます。





広い面で触ると力が分散するため、力の集中を防ぐ事ができるのです。
それ以外にも介助者の突き指予防にもなります。





手の形 その2

指の根本を曲げることです。
NGポイントとしては、手を丸くすることで指先に力がかかりやすくなり、介護者の肌を傷つけやすくなります。






でも指の根元の関節だけを曲げて、指全体を伸ばす虫様筋(ちゅうようきん)握りであると、指先に力が入りにくいです。
手のひら全体で、介護者に触る事ができるので安全に解除することが出来ます。

介護歴が約10年くらいの者です。これからの介護の未来とビジネスモデルについて色々思いあぐねています。介護の未来が明るものになるようにしていきたいと思っています。