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210717-昏い光

梅雨明けだ!嬉しい!ハッピーなお知らせです。



2021年8月14日リリースの東方アレンジコンピレーションCD「百鬼戦争弌ノ巻」にて、Tr.1「Black Light」の作詞で参加させてもらいました!

サークル・Aftergrowとしてアレンジ楽曲提供するにあたり、編曲の平茸氏から「Water Color Melody.チームに歌と作詞お願いしたいのだけども〜」みたいな流れでお誘いを受けて便乗させてもらいました。

10年そこらの付き合いになる面子での制作や……勝手知ったるとはこのこと。楽しい場を用意してもらってありがたい限りです。

同名のライブイベントが元々定期的に開催されていて、その過去の参加サークルとかを集めて初のコンピを作りました的なCDだそうです。対バン形式のライブって確かに戦争みたいなところあるよね。わかる。

その音源版ということは、つまり対バンをねじ伏せてやるぞくらいの気迫で挑まないと失礼だなと思い大変アグレッシブな歌詞を一晩で書き上げました。すっげー書きやすかったの、いやマジで!

平茸氏にはたくさんワガママ言って、歌入れまでやりたい放題楽しませてもらいました。結果、ものすごくテンション高いヤンデレのジョン・ウィックみたいなキャラクター像になりました。そういう曲です。違います。

せっかくなので、今回の歌詞についてコンセプトとか着想の順路とかを書き並べてみようと思います。これを読んでどんな曲なのか気になりましたら、ぜひ特設ページからCDを予約してください。同人CD安いので、比較的お得感あります。コンピなので、他にも色んなサークルの曲が聴けて気に入るものがあるかも!

はいここまで宣伝!

ブギーマンが好きなんですよ。
いわゆる欧米のナマハゲ的なやつですね。悪い子のところにはブギーマンがやってくるぞ〜!って言って子どもを脅迫する慣習。やめろよな。日本人はどうしてもサイレントヒルの▲でビジュアルを想像しがちなやつ。

今にも牙を出し迎えに来るぜ
黒く 昏く 暗い アレが

試聴で聞ける部分の歌詞なので引用で貼っちゃう。

東方Projectのキャラクターは大半が妖怪や妖精、神霊など人外のものがモチーフになっていて、今回のアレンジ曲はルーミアという宵闇の妖怪の道中曲が原曲になっています。
既存の妖怪や都市伝説とかの元ネタがないキャラクターなんですが、人間目線だといきなり暗がりで遭遇したら食い殺されるっていう理不尽な存在で、これはブギーマンと共通点あるなと。良い子にしないと真っ暗やみに食べられちゃうよみたいな。

そこからさらに発展させて、1A以降でも「畏怖の対象」としての黒いアレを何度も書いています。それは読む人によっては終電だったり納期だったり自己嫌悪だったりフラッシュバックだったり死だったり黒服の大人だったり銃口だったりします。
それらはすべて、あなたを食い殺そうと闇に紛れて迫ってきます。恐いですね。

しかし、当のルーミアというキャラクター自身は非常に天真爛漫というかあまり悪意のない少女です。そこにギャップがあって、端的に言うと推せる。
だからというわけじゃないけど、どうしてもその畏怖を悪意に結び付けたくなかったのでお得意のラヴ(愛)=愛情表現に変換してみました。まーーーーーーーたラブソング書いてるよ。戦争どこいった?

好物を食べるのって、一方的な愛情表現じゃないですか。食べられる側の心情は別にどうでもいい。
そんな屈折し切った愛情を与える真っ黒な光、ブラックライトでありたいんだよねっていう歌詞です。紫外線のやつではない。それタイトルだったらただの商品名じゃん。つけないでしょ、商品名。タイトルに。ねえ。

I wanna, I wanna be black light

まして願わないでしょ。商品になること願わないでしょ。大人になったらサッカーになりたいですみたいなこと言う幼稚園児じゃないんだから。

ゴシップや保身に顔めり込むくらい前のめってる量産型社会人にはよく刺さる歌詞になったんじゃないかなぁと思います。そういう大人にとってのブギーマンでありたいな、というエゴが反映されてるのかも。二次創作はどう取り繕ってもエゴなので。

なんかそういう超人というか超常的な存在になりたいという願望が常にあります。何故なら、なれないから。

ツァラトゥストラはかく語りき、知らんけど。

文章ついでに、もうひとつ小さめのお知らせです。
先日からskebというサービスをはじめてみました。

今回の記事のような歌詞解説だったり、テーマに沿ったエッセイや超短編だったり、なんかそういったテキスト全般のリクエストを受け付けています。
サービス詳細についてはサイトのよくある質問などをご覧ください。色々規約があるので少し注意が必要です。

クリエイターに直接凸するのって知名度とか関係なく普通に勇気いると思うので、こういう敷居を下げる系のサービスは応援したいなあと感じています。

とはいえ作曲のリクエストは応えられるだけの力がないので「テキスト」及び「アドバイス」ジャンルのみの募集にしています。
アドバイス、かなり用途が広そうでいいですね。音楽制作のこと・企画運営のこと・同人のこと・ライブのこと・コンセプトメイキングのこと・デザインのこと・その他色んな相談など。自分で力になれることがあれば喜んで応えると思いますので、興味があればリクエストを!ゆったりめにお待ちしております。

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