仄暗い場所で物思い

前マガジン「ギャッチアップの俯瞰」時にはなかった余裕と気力が何故か今回はある。謎である。
なので今回は入院生活の振り返りを病院と家と両方でやってみようと思う。
まずは数日後に控えた退院を前に夜の薄暗い病室で考える。

当初の目的だった「休養」。果たして達成できたのかと問われたらそっと目を逸らしてしまう。
スタッフに「表情が少し柔らかくなった」「前はもっと辛そうな顔してたよ」とは言われる。が。隙あらば吐こうとする悪癖は治っていないどころか血を見るまでに悪化したしなぁ、と思う。さすがにあの時ほどではないが今でも隙はうかがっている。お前本気で怒られてこい。
他に改善したところといえばちゃんと空腹に素直に対処しているところだろうか。怖くて体重計に乗っていないが、入院当初よりそちらの数字は確実に上昇している。戻さなければ。そういうところだぞお前、やっぱり怒られてしまえ。

怪我等と違ってどこかが痛いとかそういったはっきりした「症状の改善」の実感が自力ではしにくいのが精神の疾患の特徴ではないか、なんてことを考える。どこかが変わったらそれを医者等周囲は伝えてくれるが、言われた当人は「は? 本当かよ」と疑ってしまう。信用していないわけではないです決して。
治療って難しいものだなぁ、としみじみ思う。あくまで個人の主観です。

というわけで今回の入院、シンプルに言えば「まあまだ寛解には程遠いけどしばらく生きていける程度には休めたんじゃね?」といった結果だろう。全然シンプルに言えてねえよややこしいわ。
許してほしい、手元にある原稿用ノートは汚い字だし入力時に大きく変更を加えたものばかりだしで過去の記事の振り返りがちゃんとできないのだ。
次回更新は帰宅してから過去記事をよく読んで振り返って、この「ボトルシップ」最終回としたい。相も変わらず願望と口ばかりが一丁前。