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新しい復興のリーダーズ


 この動画を観てほしい。
『土中環境』の著者、高田宏臣さんによる
能登半島地震の現地調査報告である。
 まるでダーツの中心ばかりを射抜くかの如く 芯をまっすぐ突く視点で、現代の建築、土木の在り方の見直すべき点を鋭くズバンズバンと指摘される。
 それは、建築だけに限ったことではなくて、私たちが今「一般的」「普通」と思って生活している日常の環境すべてに言える問題点なのだ。
山を切り開いた宅地、
コンクリ鋼管杭の入った大型建築から一戸建ての基礎、
敷地の周囲に設置されたU字溝や擁壁、
全面コンクリートの駐車場。
そんな身近によくある光景ばかりが、豪快に崩壊した被災地の写真と共に解説されるので、けっこう焦る。

 「震度6が来れば、水道、ガスのインフラや道路は絶対壊れる。
壊れても自然の水源があれば水は確保出来る。畑や保存食があれば、道路が使えなくても食べ物はしばらくなんとかなる。能登にはそんな生活がまだ残っている。」
 「崩れたのは地盤の弱さが原因ではない。
強い地盤でも、地表をコンクリで蓋してしまえば、その下の水は抜けずに中で停滞する。そういった場所に液状化が起こる。」 
 「壊れないように、と更に強固に固めてしまうことは、耐震でも防災でもなく、更に環境を傷めるだけ。」
 「金沢城の数百年前に作られた石垣の下の部分。水の動きに配慮した’葺き石’という施工が残っていた部分は崩れておらず、葺き石を取っ払い、植生ネットに貼り替えられた面の石垣が沈んでしまっている。今の行政や専門家が、石垣だけという一部分しか見ていない視点の甘さの表れである。」
 「誰の為の復興なのか。
東日本大震災の時のように、命を守るため!と言ってあちこちをコンクリートでガチガチに固めてしまっては、生き物も住めず、土地は荒れ、結局は人も住めない土地を生んでしまう。住民も環境も無視したそんな強引な復興工事はあってはならない。」

ね。名言の雨あられ。
ぜひ観て頂きたい!!
 問題が大き過ぎるので、法律や国策を前に私自身いったい何が出来るだろうと立ち止まってしまうけど、1人でも多くの人が、視点を変えて今を見られたら、何かは変わっていくんじゃないかと思うので
シェア大歓迎です。

 日本全土、いつでもどこでも被災地になり得る今。
もしも、
各地区ごとに飲み水を汲める湧水が守られていて、
田んぼや畑、森や神社が健やかに息づき、食料や安心を確保できる場所が点在していて、
壊れた建物が、ゴミではなく資材として再利用出来て、
その土地に住む人が、手道具で自らの手で、コツコツと再建して行けたとしたら、
それって、すごくすごく災害に強い状態じゃあないだろうか!
それって、数十年前までのご先祖さま達のスタンダードな日常じゃあないだろうか!

 新しい復興のリーダーズは、ご先祖さまのやってきたことを見つめ直した自分たちなのだ。天災に合う合わない以前の、自然を使わせてもらって生きている人としての根本的なところ。
この時代からの復興。

“まのいいりょうし”を屋号に掲げる私たちは
常々”まのいい暮らし”について考えている。

今日に至るまでの被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
これから行われる復興工事が、その土地、地域にとって、
どうか自然治癒的な施工でありますように、と祈りを込めて。

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