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冥王星が大きく影響する人生

私の牡牛座の太陽は、蠍座の冥王星とオポジションをとっている。
また、 MCに最も近いところに位置する星(カルミネート)も冥王星ということで、どうやら冥王星に大きく影響される人生らしい。


オポジション冥王星のある人は、常に冥王星から見張られている状態になる。「頑張り続ける」ことが当たり前だし、なんなら「もっと頑張らなきゃ」なんて常に思っていて、際限を知らない。

昔 ミクシィというsnsで友達の紹介文を書く欄があったけれど、そこに「頑張りすぎがたまにキズ」と歳の離れた先輩に書かれて、「そうかなあ?」とピンと来なかったくらいには、頑張っていることがデフォルトの人生だ。

頑張りすぎかもと気づいたのは、「頑張りたい」気力に、身体のほうが追いつかなくなっていって、悲鳴を上げ始めてからだ。


そんなことがあってからも、騙し騙し頑張り続けていたけれど、音楽大学卒業後から流れるようにフリーランスのピアニストとなった私の音楽家人生に、冥王星は疑問を投げかけつづけ、最後には強制終了がかかった。

冥王星はすごく遠くの星だけれど、エネルギーはとてつもなく強い。

そして、破壊と再生の名の通り容赦なく破壊をもたらす。

本来進べき人生(魂の道とでもいうだろうか)を進んでいないと、あるとき、破壊と再生を促される。


強制終了は、私の体からのサインでおきた。
寝食以外の時間をほぼほぼピアノの前に座って生きてきた私のからだは、ピアノの前に座ると、ポロポロと涙を流すようにまでなってしまった。


あんなに私をがんばらせたのは冥王星だけれど、
多くを気づかせたあとに、それまで積み上げてきた日々を完全にリセットさせてきたのも冥王星だった。そんな感覚がある。



強制リセットが起きてからは、
それまでピアノを頑張りすぎたがゆえに見過ごしてきたこと、ピアノ以外のあらゆる全てのことを取り返すかのような日々を送っている。それはいま現在も進行形だ。

冥王星を味方につけるコツは、
自我ではなく、冥王星の意図を理解して生きることだそうな。

確かに、この数年で、一旦は自分のそれまで満たされてこなかった欲求にこたえつづけたり、自分を癒すようなことにばかり意識がいく時期があったものの、そのフェーズは過ぎた感がある。


いま現在は、どうしたら自分のこれまでの経験や能力をつかって、他者や世の中のために生きていけるのだろう、という意識ばかりにシフトしてきている。

いろいろな人と関わる中で、頼りにされる機会も増えていて、でもちょっとやそっとのことじゃあ戸惑ったり迷ったりしない自分がいつの間にかできあがっているように感じる。

これもまた、冥王星の厳しく濃い日々のおかげなのかもしれない。

沙紬


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