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6年前の研修会記録より

資料を整理していて見つけた、6年前に受けた研修記録。

当時は総合病院に勤務していた。医療系の職種ではなかったけど、院内研修会は積極的に受けるように勧められていた。10月の下旬という時節柄、テーマは感染症研修会。1.インフルエンザ 2.肺炎 。

1.インフルエンザ:ワクチンを接種している場合、高熱に至らず気づきにくいことがあるので注意。処方薬は抗インフルエンザ薬。解熱剤としてカロナール(成分はアセトアミノフェン。小児でも安心)。*アスピリン、PL顆粒は成分にライ症候群を引き起こす可能性があるものが含まれているので不可。*ポンタール、ボルタレンも不可。

2.肺炎:肺炎は肺の炎症全般のことであり、原因はさまざま。薬剤性の肺炎というものもあり、その場合薬をやめることで治るなど、治療法は抗生物質だけではない。高熱が出ると重症だと思われがちだが、実は熱の高さと重症度は無関係である。年齢・意識レベル・呼吸状態・バイタル・脱水の有無で重症度をみる。在宅での脱水の判断には、尿量・飲食物が摂れているか、が、重要な判断材料になる。高齢者の肺炎=重症。男性70歳以上、女性75歳以上で肺炎を発症した場合、軽症はあり得ない。*肺炎のハイリスクグループ:持病の管理が大切。糖尿病患者。ステロイドの服用をしている人。COPD、喘息、肺気腫のある人などは特に、持病の治療を受け、体調をコントロールすること。

肺炎球菌ワクチンについて:インフルエンザワクチンと両方の接種を受けることで真価を発揮。脾臓摘出を受けている人は健康保険適用で肺炎球菌ワクチンの接種を受けられる。

ニューモバックスNP  1度接種すると有効期間5年。5年未満の再接種はしないこと。副反応などトラブルを引き起こすことがある。

プレベナー13 2014年認可。1度の接種で一生涯の免疫獲得ができる。但し、高価。

ふむ…。6年前の研修だから、研究が進んで今は違っていることがあるかもしれないけど、今より6年前の方が落ち着いてるような気がする。解熱剤についての注意など、今はワクチン後の発熱に、どれでも手に入るものを飲んでいいと言われていたり、37.5度以上の発熱4日間を頑なに押し通して検査を拒否したり。未知のウイルスだからと厳重に対策するわりに、ワクチン接種後の発熱に、手に入る解熱剤ならなんでもとアバウトだったりとか。接種と発熱に明らかな因果関係が立証されているならまだわかるが、因果関係不明と言いながら、手に入る解熱剤ならなんでもいいとはどういうことだろう。6年前は、5年未満でのワクチン再接種の危険性についても言及されている。今…?今は、副反応のないワクチンはないと言いながら、片っ端から因果関係を否定している。控えめに言って、今の状況は6年前に比べて、はっきりと浮足立っていることを感じる。

揚げ足とりとか、難癖とかではなく、この違和感は重要なことだと思うのだけど。

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