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【エッセイ#4】『意味付け』というリーダーシップ

今週の仕事はハードだった。
月曜日にスーパー短納期の開発業務を任され、そこから毎日4,5時間の残業。
仕事が多いことや残業が増えること自体はそこまで苦しくないのだが、今回は仕事の振られ方に不満があり、精神的な苦しさを感じた。

不満をもった理由は、二つの『意味』の説明がなかったことにある。

一つ目の意味は、仕事自体の意味。
イレギュラーな納期の業務にも関わらず、なぜその業務が必要なのか?なぜ短納期で依頼が来たのか?等々の説明が全くなかった。

二つ目の意味は、自分が任された意味。
チームメンバーは他にもいる中で、なぜ自分にその仕事が振られたのか説明がなかった。
誰に振るか困った挙句、頼みやすそうな俺に振った感が否めなかった。

「意味が分かりません。納得できないのでやりたくないです。」と会社に入って初めて振られた仕事にNOと言ってしまった。

そんな俺の不満を上司の上司が聞きつけ、
「納得できない仕事は辛いでしょ。ちょっと話そうよ。」と、その仕事の背景を詳しく説明してくれた。それでも納得できない部分があるという俺の頑固な主張に対しても、
「確かにそうだよね。でも逆にチャンスにも捉えられないかな?」と、想定していなかった意味付けをしてくれた。
すっかりその上司に乗せられた俺は、与えられた環境でやれることをやってみよう!と気持ちを切り替えることができた。
(自分でもびっくりするくらい単純。)

そんな経験を経て、『意味付け』というのはリーダーの重要な仕事であり、スキルでもあるということを感じた。
たぶん、みんな意味に飢えている。
どうせやるなら意味のあることをしたいし、自分がやる意味を感じながら仕事をしたい。
その飢えを満たす意味付けをできるかどうかで、チームのパフォーマンスは格段に変わると実感した。

そして意味付けというスキルはリーダーだけに必要なものではない。
今回の俺のように上から降ってくる意味を待っていては何も動けない。自分を動かせない。
自分自身で自分の行動や仕事に『意味付け』ができたとき、自分が自分のリーダーになれるだと思う。

まずは自分が自分のリーダーになれるように。
そしていつか、チームのリーダーになれるように。意味付け力を鍛えていきたいと思った、そんな1週間だった。

ちなみに見出し画像に『意味』はない。
最近食べたラーメンを載せただけ(笑)。

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