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髪を切ったら最高に可愛くなった

長さでいえば10センチにもなりません。もともとショートカットでしたし、美容院に行くのもたったの2ヶ月半ぶり。

それでも、家に帰って改めて鏡を見ると、切る前とは別人かと思うくらい可愛くなっていました。そういえば、久しぶりにメイクもきちんとしましたし、服もお気に入りのもの。短くなった髪は少しアイロンで巻かれていて、あら、芸能人でも通用するんじゃないかしらと本気でうぬぼれます。

髪を切ったのは、もちろん長くなってきてわずらわしいことが最大の理由です。しかし、美容院の予約までこぎつけたのは人と会う約束をしたから。
職場の人と以外話していない生活をしているわたしは、初デートかのごとく自分のメンテナンスを始めました。見た目だけではなく、生活そのものですらも。そしてそれは、アイロンがすっかり落ちた翌日も続いているのです。

作り置きをいくつか仕込み、溜まっていた洗濯は晴れている午前のうちに乾かします。今日はまだ人に会う日ではないのに化粧をし、買い物ついでにお気に入りの神社で参拝もしました。面倒臭がって先延ばしにしていたガスの切り替えも行い、鍋の焦げだって落としましたとも。
そうしてまた鏡を見ると、若くて健康的なかわいい顔が写っているのですもの。これを最高といわずになんというのでしょう。

人と会う予定ができる。それだけで、まさに心身共に張り合いが出てくるのですから不思議なものです。社会学を学んでいた身としても非常に興味深い。つくづく人という生き物が他者に依存しているのか、透けて見えるようです。

ビックカメラのポイントを使って、ヘアアイロンでも買いに行こうかしら。予定はまだ先にも関わらず、浮き立つ行動はまだまだ止まりそうにありません。


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