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「エデン条約編」を読んで

こんばんは、あんまきまきです。幾分夜風が冷える季節になりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

世の成人男性に大人気のゲーム、「ブルーアーカイブ」のメインストーリー「エデン条約編」を一気読みしました。

第三章を読んでいる途中でボロボロ泣いてしまった。本当に良かった。
最近涙腺が緩くなったせいか、作品で感動して泣いてしまうことが増えてきたかもしれない。

なので今回の記事は「エデン条約編」の感想をつらつらと書いていこうと思います。解釈違いどんとこいです。

「エデン条約編」はブルーアーカイブ自体の育成がある程度進んでいないと最後まで読むことが出来ないため、人にはなかなかに勧めにくいところがありますが、是非このストーリーを読んでほしいところです。

他の「対策委員会編」「時計じかけの花のパヴァーヌ編」もブルーアーカイブのキャラの魅力の再発見につながるような、素晴らしいストーリーなので、こちらも是非読んで頂きたいです。

※以下、「エデン条約編」のネタバレを含みます。



1.「エデン条約編」のテーマについて

「エデン条約編」を読んだあなたは、「エデン条約編」のどこがお気に入りだったでしょうか。

聖園ミカさんという人や、補習授業部の頑張りとハッピーエンド、空崎ヒナさんや浦和ハナコさんなどのキャラの内なる心情の吐露のシーンなど、色々お気に入りのシーンがあったのではないでしょうか。

私自身は、「エデン条約編」で繰り返し述べられていた、アリウス分校のテーマにまつわる、「vanitas vanitatum omnia vanitas」の話が一番好きでした。

vanitas vanitatum omnia vanitas(何をやっても儚いものだ)という警句は、
旧約聖書の「コヘレトの言葉」からの引用だそうです。

ブルーアーカイブと聖書周りの話についてはこちらの記事が大変詳しいです。

正確に言うと、「全ては虚しいものだ」とするヴァニタスの考え方を頭に叩き込まれていたアズサが、それでも心の中で信じ切れておらず、もがこうとするようになっていく過程が一番好きです。

補習授業部でのはちゃめちゃな生活のなかで、アズサちゃんが人生は虚無などではない、人生は懸命に生きるに値すると感じるようになっていく様子が、ちょっとした水着パーティーの一幕にも垣間見える描写が本当に良かったです。

正直水着パーティーのタイミングで気を抜いていたら、このアズサちゃんのセリフでボロボロ泣いてしまった。

「エデン条約編」4章では、アリウススクワットのリーダー、錠前サオリさも心情の吐露をするシーンがあります。

彼女もまた、アズサよりもヴァニタスの事を頭でわかっていながら、心の奥底で信じ切れていなかったように思います。

また、もしかしたら不可避の未来を予見していたセイアちゃんも、サオリちゃんのように、このような考えに陥っていたのかもしれません。

具体的には、途中までこんな未来を見たからこの先なんて見ても無駄だと思いつつも、アズサちゃんに期待していたのかもしれません。

私事ながら、こういった「人生は何が起こるか分からないのだから、その日を懸命に生きよう」といった、ヴァニタスに対して似ているところもあって対になるところもある、「Carpe diem」の警句がそもそも大好きなので、「エデン条約編」が自分に刺さりに刺さったのではと考えています。

奇しくもヴァニタスの句が載っている、旧約聖書のコヘレトの言葉にもCarpe diemと似たような意味の言葉が載っている(wikipedia調べ)のもあるそうです。なので「エデン条約編」のテーマの一つは勝手にヴァニタスとCarpe diemの二項対立だと思ってます。はい。

3章で補習授業部と先生の手助けも相まって、アズサが懸命にそういった姿勢を貫き通した結果、掴んだハッピーエンドは本当に素晴らしいものでした。ていうか3章はポストモーテム(2)辺りからもう涙腺がだいぶ緩んでました。

同時に3章読み終わって、アリウススクワッドやミカさんの話を絶対に先生なら解決してくれるよな、と思ったので、四章でしっかりやってくれて良かったです。


2. 浦和ハナコさんとバランス感

なかよしごっこといい、先生とハナコさんにバグらせられるティーパーティーの面々好き

「エデン条約編」で良かったこととしては、他にはギャグとシリアスの塩梅がちょうど良かったことです。

シリアスに挟まる日常が丁度良い息抜きになっていたと感じます。補習授業部でのこういった日常がアズサちゃんを変えていったと思うと、改めて4章まで読んだ後に1章2章読むと、違った視点で見れるのかもしれません。

そういえば「ブルーアーカイブ」の公式サイトのキャッチは「学園の日常を小さな奇跡に」ですし、ブルアカに日常パートは不可欠なものかもしれません。

上手くギャグパートもシリアスパートも存分にあったという意味では、ハナコさんが一番凄かったかもしれません。

自分が「エデン条約編」を読む直前でやってたイベントは、奇しくも晄輪大祭だったので、最初の最初でハナコさんが大暴れしたあとに「エデン条約編」を読んだので、温度差にびっくりした覚えがあります。

浦和ハナコさん、こんなに思慮深く、人想いで、頭が回る人で、あんだけぶっ飛んだことしてるのにも少し理由があるという事を、「エデン条約編」
を読まないとわからないのはなんだか勿体ないような気がします。

そういうキャラクターの掘り下げがしっかりメインストーリーで行われるから、パヴァーヌやカルバノグの兎、対策委員会のストーリーの続きが本当に気になります。


さいごに

まだまだ「ブルーアーカイブ」のメインストーリーは続きますので、続きを楽しみにしつつ、たまには「エデン条約編」を読み返そうと思います。
皆様も久々に「エデン条約編」を読み返してはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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