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三びきのやぎのがらがらどん

2021年はブログを書く。と決めていた。
とくに深い思いれがあるわけでは無いのだけど自分の中での気づきと閃きが書き留めておかなければ忘れてしまうという加齢の洗礼をくらっていることが多い。
とりあえずしばらく人様の目に触れる文章を書くという行為を思い出すべく
基本的には本や絵本のレビューを書いてそれ以外に思うことがあれば別途記述していこうと思う。

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福音館書店の有名な本だ。私も初見は幼稚園生の時。
後述するが私は当時からあまり好きな本ではなかった。
しかし最近、まんじゅう(息子・3歳)の預け先で先生たちがレクでお芝居つきで熱演してくれたようで、歌は聞いたことがなかったが明らかに3匹のやぎとトロルについて歌っているまんじゅう。

母「それは三びきのやぎのがらがらどんかい?」
ま「そうだよ〜」
母「君はガラガラドンが好きなのかい?」
ま「大きいガラガラドンが強いの!!!!(興奮)」
母「トロルは怖く無いのかい?」
ま「・・・・こわい・・・」
母「なのに見るのかい?」
ま「かっかは、トロルより強くて倒せる・・・?」
母「それは・・・難しい問題だな。」

といった会話を繰り広げた。
実際見たことないというレアな方のために福音館が出しているあらすじをご紹介する。

橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。小さなヤギ、中ぐらいのヤギ、大きなヤギ、みんな名前は「がらがらどん」。橋をわたっている途中に谷に住むトロル(おに)にでくわしてしまいます。小さなヤギの機転によって、小さなヤギと中くらいのヤギはトロルから逃げて橋をわたることができました。とうとう、一番大きくて強いヤギがトロルに勝負を挑みます。3匹のヤギは無事に橋をわたることができるのでしょうか?

実際この記事をかくに当たって見てみたけど、「機転」という非常に都合の良い言葉を使っているが、要は自分がトロルに食べられそうになって後からくる仲間を売っただけだ。

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「おっと たべないでおくれよ。すこし まてばおおきいヤギの がらがらどんがやってくる。ぼくより ずっと おおきいよ。」

子ども心に初めて聞いた時、
「え?大きいヤギなら良いの?相手はトロルなのに?」
と、引っかかるものがあった。そして二番目のヤギも同じように次のヤギを人身御供(ヤギ身御供?)にして逃げ果せるのだ。
トロルもトロルである。
小さいヤギも普通のヤギも喰えよ!と大人心に思う。
ヴィランとしての気構えが足りないばかりか甘すぎる。
こんな甘さではトロルとしては生き長らえない。

そして物語はクライマックスだ。
次が来るとワクワクしているトロル。誰が来るのかわかっている。
しかしちゃんとNPCのように同じセリフで
「いったいぜんたいなにものだ。俺のはしをガタピシさせるやつわ!」と怒鳴ってくれた。

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まぁクライマックスはみんな絵本を読んで欲しい。
しかし私は腑に落ちない。
ただあまりにもツッコむと物語が始まらない。山も落ちも意味もなくなってしまう。
ただ大人になって思うのはこの物語が推奨されると
自分より強い奴を盾にして上手く立ち回れ!というキングオブ☆クズの生成教科書にならないかと無駄な心配をするばかり。

気になった方はぜひ手に取って読んでみて欲しい。

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