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騎士竜戦隊リュウソウジャー外伝【ナダはここやで】#02


ガチ「ふざけるな!何故俺が盾なんかに!?」


ナダ&ガイ「バチあたったんとちゃう?」


ガイ「あ、ハモった。いぇーい。」

ナダ「いぇーい。」


ナダ「自分生きてた時、敵にも仲間にも酷いことばっかしてたやろ? 神様がちゃんと観てはったんやって。

盾になって痛い思いせーって。

ほんで少しは痛み知りなさいってな。」


ガチ「確かに。プリシャスに心臓を取られてからは恐怖を知り、痛みというものを少しは理解した気はする。今思い出したが、確かに俺は死ん………、回避した。」


ガイ「もうあきらめよ。死んでるよ。」


ガチ「だが、ここは何処だ?気がついてからずっと暗闇で何も見えなかったから状況が全く分からん。」


ガイ「裏っ返てたからね。」


ガチ「何故剣が喋ってる?」


ガイ「いやいや、ワシからしたら何故盾が喋ってるって言葉返しすよ。一応自己紹介しとくわ。

どうもーガイソーグの怨念一号でーす。」



ガチ「ガイソーグだと?随分と様変わりしたな。」


ナダ「どうもー。ガイソーグの中の人ことナダでーす。」


ガチ「貴様は知っている。」


ナダ「状況だけ説明するけど、ここは地球以外の星、もしくは別次元、盾になった方もおられるけど、とにかく俺らは生きてるし、前の記憶もちゃんとある。元の場所に帰る方法もあるかもしれん。」


ガイ「確かに。盾になった方もおられるけど、帰れる可能性はあるな。」


ガチ「盾、盾うるさい!」


ガイ「盾ええやん。

ナダがな、他の怨念から開放されて、ワシも気楽になったから表にも出ずのんびりしててんけど、

ケチなナダが初月無料の映画サイト登録してな、某映画シリーズを大急ぎでイッキ見してた時に、キャプテン・ア●リカやっけ?

あの人見て何千年ぶりかにシビれたね。盾あんな使い方あったんやって。そらもうウズいてウズいて、またナダに取り憑くとこやったもん。」


ナダ「なに自分しれっと失礼な事と怖い事いっぺんに言うてんの?」


ガイ「せや、ワシのことこれからキャップって呼んでや!」


ナダ「まぁ、とにかく周辺散策行こか。」


ガチ「うむ」


ガイ「そのスルーの仕方、何千年ぶりかにシビれたわ。」


ナダはガイソウケンとガチレウスの盾を担ぐと道を探して周辺を歩いてみた。

しばらく進むと道らしきものを発見した。



ガイ「ふむ、これはどう見ても整備された道やな。この世界にも文明は存在するようや。


さぁ、行こか!未知なる道へ!


あ、韻ふんだ。」



ナダ「自分それ好きやな。」


ガチ「……。」


???「キャーーーー!!」


ガイ「むむむ!これは雑魚モンスターに美女が襲われとるお約束の展開ちゃうか!?

行けー!ナダ!ビシッときめてや!」



ナダ「しゃあああ!」



ナダは道を進むと広い丘に出た。そして目の前の光景を見た三人は絶句した。



ガイ「雑魚モンどころか、街がモンスターの群れに襲われとるやないか。これは初見からキツいな。」



ガチ「回避だ。」



ナダ「アホ!こんなん見てそのまま素通りできるか!行くで!」



ガイ「勝算あんの?」


ナダ「立ち向かわんと後悔するなら立ち向かって後悔する!
どこの世界でも助けを求める声があるならその声に応えるのが定番のヒーローや!」


ガイ「呪われてヒーローしばいてたくせに。」


ナダ「言わんといて…。」


ガイ「しゃあないな。まぁあれくらいの数なら何とかなるやろ。ほな、あのセリフ頼むで!」



ナダ【ガイソーチェンジ!!!】



ナダの周りの空間から鎧が現れる

そして、鎧の一つ一つがナダを包んでいく


その時、ナダは今まで感じた事のない感覚に触れた


それは、ある人物の記憶 


古の記憶



その人物の名は、




【ジーク】




遥か昔、剣聖と言われた伝説のリュウソウ族の一人。


............。



ガイ「これ、ワシやね。」




ナダ「ナレーション中に何あつかましい暴露してんの?w」




ナダの静かなツッコミが終わると同時にナダはガイソーグへと変身した。



ナダ「さっきまでのテンションかえしてや。」


ガイ「事実とは時に儚いもんやで。今度ゆっくり怨念になった話したるから。


さぁ!きばりやー!」



つづく

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