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神須屋通信 #33

イオン復活!

 今回は地元の話題です。2020年の8月に閉店した「イオン東岸和田店」が、先月下旬、「そよら東岸和田」として復活しました。12年前に私は60歳で定年退職しました。嘱託として残ることもできたのに60歳で辞めたのは、子供も孫もいない気楽さもありましたが、一日も早く、読書三昧の生活を送りたかったからです。未読の本が溜まっていました。それに文章も書きたかった。でも、亭主が一日中家にいることが、家内にとっては大きなストレスになることにまでは思いがおよびませんでした。いろいろあって、私はできるだけ毎日どこかに出かけることにしました。その出かける先が「イオン東岸和田店」でした。我が家から徒歩で約25分。自転車なら10分で着きます。イオンには本屋が2軒ありました。どちらかで立ち読みして、その後、構内の「ドトール」で珈琲を飲みながらの読書。それがいつしか私の日常生活になりました。私と同じような習慣を持っている高年者も多かったようで、互いに挨拶はしないものの、いつしか顔なじみが出来ました。

イオン東岸和田店の最終日
イオン店内の未来屋書店

 そんな私にとっては、イオンの閉店は昼間の居場所がなくなることを意味していました。なかなか大変なことでしたが、幸か不幸か、ここ2、3年はコロナ禍に襲われましたから、いずれにしても巣ごもり生活を強いられたので、イオンの不在は私の生活に大きな影響を及ぼすことはありませんでした。まあ、「イオンロス」に悩むことはなかったわけですね。それでも私は、更地になったイオンの跡地を訪れては、早く新しい店舗が出来ることを待ち遠しく思っていました。

建設中のイオン 2023年3月

 そして先月のイオン復活。いやあ、嬉しかったですね。しかも、「そよら東岸和田」は単なるイオンの復活ではありませんでした。「スターバックス」、「マクドナルド」、「ユニクロ」、「ヤマダ電機」、「ワークマン女子」、「シャトレーゼ」など、様々な店舗が同時にやって来たのです。スポーツジムも眼鏡屋さんも、コインランドリーもペットショップもありました。これは素晴らしい。3年間待ったかいがあった。これからいよいよ私の「イオン生活2.0」が始まると喜んだわけですが、以前のイオンには、イオン直営の「未来屋書店」と地元の書店の2つも本屋さんがあったのに、この「そよら東岸和田」には本屋がなかったのです。私の喜びは半分にしぼんでしまいました。どうして本屋がないのだ!

 本屋がなかったのは残念ですが、ひとつ嬉しかったこともあります。それは、電気自動車の充電スタンドが出来たこと。私たちは以前から日産リーフに乗っています。家でも充電はできますが、買い物中に充電できるととても助かる。でも、これから電気自動車がもっと増えてくると、充電スタンドの不足は大きな問題になってくるでしょうね。政官とも、日本での動きが遅いのが気になります。

 さて、私たち夫婦が住む東岸和田地区では、10月は「だんじり祭り」の月です。コロナ禍があけて、今年の祭りは10月7日と8日に、無事、従来通りに挙行されました。全国的に有名は浜側の祭りは9月に開催されましたが、厳しい残暑で、まるで夏祭りのようで、あまりに暑くて私たちは見物にも行きませんでしたが、幸い、10月の祭りは秋祭りらしい天候で行われました。昔の写真を見ると、服装もとりどりで、荒っぽい男どもが威勢良く曳くだんじりは危険で、毎回怪我人が出ていたようですが、最近は小さい子供達も参加する和やかな祭りになりました。黒いTシャツ姿のお母さん方に付き添われた、一人前の衣装をつけた、小さい子供達がだんじりを一生懸命追ってちょこちょこ走る光景はなかなか微笑ましいものでした。残念ながら、(小児趣味の変態老人と間違えられるかも知れないので)それらの子供達の写真は撮っていませんが、以下に今年の東岸和田地区の祭りの写真を載せておきます。なお、今月、ウクライナに続いてイスラエルとパレスチナでも戦いが起こってしまい、子供達にも大きな被害が出ているようです。人間の愚かさには際限がないのでしょうか。せめて子供たちだけでも守らないといけないと思います。遠い外国のこととはいえ、自分が何にも出来ないのがとても歯がゆい。

神須屋町のだんじり
阿間河滝町のだんじり

 


 

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