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中江広踏 まえがき ここに掲載するのは、私の義父、首藤功一郎の遺稿「八道湾の家」です。首藤は長年中国駐在の通信社の記者をしていましたが、退職後はいくつかあった大学や専門学校からの教職の依頼を全て断って、自ら小さな中国語の塾を営んでいました。もう宮仕えは嫌だと言うことだったようです。それでも、書くことは好きだったのでしょう。あちこちからあった原稿の依頼には応えていたようで、自宅には寄稿した文章が掲載された会報や