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【積丹】「あなたなしでは生きられない」という言葉を交わし合って生きる人/温暖湿潤肥沃土壌ポットへ移植

おはようございます。積丹のたかのふぁーむでWWOOFしています。昨日は晴れたり雨が降ったり、風が止んだり吹いたり、まるで放射性同位体のような天気でした──不安定。

何日か前から、内田樹さんのブログを読んでいます。2020年1月11日の記事「Onepieceの組織論」でこのようなことが書いてありました。

誰にも依存しない、誰にも頼られない、自立した人間がいちばん強い。そう思っている人がたくさんいます。もしかしたら現代日本の過半はそう信じているかも知れません。でも、違いますよ。いちばん強いのは「あなたなしでは生きられない」という言葉を交わし合って生きる人です。

僕はどちらかというと「現代日本の過半」の考え方で生きてきました。もちつもたれつの関係の強さも知っているつもりでしたが、誰にも依存しない生き方の方がかっこいいと思っていました。でも、これを読んで、生き方を変えることにしました。もちろん、まだ変わっていません。時間をかけて、自分の一連の変化を感じながら変えたいですね。

まずは、意識し続けます。「目の前にいるこの人は僕が幸せに生きていくために欠かせない存在になるだろう」と意識していたら、変わってくるんじゃないんでしょうか。そうしたら、意識に任せて言動もおのずと変わってくると思います。さて、僕はどうなるでしょう。

苗を移植しました。まずは準備。こちらは移植先のポットに土を速く充填する道具、通称「ハリー・ポッター」です。ポットをセットして、穴のあいた板を乗せます。そこに土をどかっと乗せて均していくと、7×12のポットに土を一気に充填することができます。これは一昨日しました。

ハリー・ポッターは大変便利ですが、大きさの異なるポットに利用することはできません。小さなポットにはひとつひとつ土を入れてあげました。これは昨日の作業でした。

土を充填し水をやってシートで覆って、1日温床に置いておきます。温床には電熱マットが敷いてあります。水やりしたあとすぐにポットに苗を移植すると、「冷たいよー」というストレスを与えることになります。温床に1日置くとほかほかで快適な土になります。では、あたためた水で湿らせたらすぐに移植できるのでは、と僕は思いました。でも、1日置いておくのは、水を土の隅々まで行き渡らせるためでもあります、何時間で行き渡るのかわかりませんが。お急ぎでない場合は、1日待ちましょう。

こちらは播種床に種を蒔いたときの、5月3日の写真です。播種床には栄養がありません。種の中にある栄養で発芽し、根を伸ばしてもらいます。栄養があると、甘んじて根の伸びが小さくなるそうです。強い苗を育てるには、あえて突き放すことも必要です。でも、あたたかいし、日光はよくあたるし、水は十分にあるし、殺菌作用のある灰(黄土色にみえる線)を撒いているし、栄養面を除いて手厚く守っています。

で、こちらは5月11日、播種して8日後の写真です。一番手前の列の種はあまり発芽しなかったようです。僕は手前から2、3列目のロマネスコを移植しました。

苗は、自分が引っ越しするなんて夢にも思わなかったことでしょう。根を千切らないよう、土ごと苗を播種床から取り出して、ポットに移植します。日光を最大限受けられるよう、子葉が東と西に向くように植えます。向きを揃えておくと、大きくなったとき隣の苗と葉が重ならないようにもなるんだとか。観察したいですね。

昨日はこれだけ移植しました。

苗の状態で出来の半分決まると言います。将来の収穫に影響のある大切な作業でした。今までしたことありませんでしたが、移植は農業の醍醐味のひとつですね。