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中華スマートフォンを買う

最近いろいろ買い過ぎというのは自覚してます。
そろそろ本当に自重します。

さて、今回は以前から気になりつつも手を出すチャンスがなかった中華スマートフォンを購入したお話。

中華製端末は前から買ってる

以前から中華製タブレットを買って使ったり、先日も中華製のAndroidゲーム機を買ったばかりですが、なんで今更中華製スマートフォンなのか。
最近いろいろスマートフォン買ってるし、iPhone 15 Pro Maxという超ヘビー級が届いて間もないではないかと。
ごもっとも。

以前から中華製スマートフォンに興味はありました。
しかしながらこれまで購入のチャンスを逸していたり、やはり出自ゆえの懸念もあったりして買えるタイミングで日和ったりを繰り返してきました。
しかし最近Android端末を複数使い比べてみて、中華メーカーがどれほどの端末を出せるようになったのか、以前のいろいろ怪しいものからどれくらい変わったのかがやはり気になってきました。

海外製の端末を買うとき、一番のネックはやはり技適の問題。
しかし最近の中華メーカーは技適をちゃんと通した上で国内向けに販売していたりするようです。時代は変わったなあ。
Blackview、UMIDIGI、OUKITELといったメーカーは国内向けに販売している端末の技適をちゃんと通していました。

見た目だけで選べないのが中華端末

以前から中華製の端末はブランド名だけを変えて同じモデルが名前違いで売られていたり、同じメーカーでも製品ヒエラルキーがわかりにくく、丹念にスペック表をチェックする必要がありました。
それに加えて、同じ筐体デザインであっても内部スペックが異なるモデルがあるため、より注意が必要です。

複数の中華メーカー端末を見比べて、UMIDIGIの端末から選択することにしたのですが、どっちの端末が上位モデルになるのかを調べる必要があり、かなり時間がかかってしまいました。
そしてA15というモデルにしようとしましたが、スペックをよく見るとストレージ容量が違う製品が出品されていました。
後ほど更に確認すると、A15Cという廉価モデルがあり、ストレージ容量だけではなくSoCとカメラ性能がダウングレードされているのです。
購入の際はよくよく注意が必要です。

注文後すぐに届く

予約開始日に予約をしたものの約2週間かかったiPhoneと違い、注文の翌日には届きました。

UMIDIGI A15はAndroid 13を搭載。
一部のメーカーにあるAndroidをカスタマイズして独自の名前を与えたOSを搭載するのではなく、多少のカスタマイズはしているもののAOSPに近く、独自アプリの搭載も殆どないプレーンなAndroid端末でした。
エントリーレンジ〜ミッドローレンジにあたるスペックですが、RAMが8GB、ストレージが256GBとかなりふんだんに搭載されています。
ストレージ容量の一部を使い擬似的にRAM容量を倍増させ、16GB相当として使うことができます。

同梱品は説明書の他、充電器、USBケーブル(C to C)、SIMピンとシンプル。
充電器はGaNと記載されており、窒化ガリウム充電器のようです。ホンマか??

ミントグリーンを選んだのですが、販売ページに掲載されている写真ほど鮮やかではなく、ちょっとくすんだ色味でした。
こっちのほうが好きという人はいると思いますが、知ってたらラベンダーパープルのほうを買ってたなあ。
付属のTPUケースがスモークブラックのため、せっかくの本体カラーがほぼ見えません。残念。
またディスプレイには最初から保護フィルムが貼られていますが、中華フィルムあるあるというか、あまり指の滑りは良くない感じの材質です。

要注意事項

写真では背面に貼られているシールを剥いでしまっていますが、このシールにはIMEIとシリアルナンバーだけではなく、技適マークも印刷されています。
端末側で電磁的表示が行える場合はこれを剥いでいても大丈夫なのですが、この端末は電磁的表示が行えないため、使用する(電波を発射する)際はシールを貼ったままでないと法に触れてしまいます。
当方は再度貼り付けを行っていますが、本来剥がすのもよろしくないことであり、知らずに剥がしてしまう人が出ないよう注意喚起のためありのまま事実を報告しています。
最近は電磁的表示が当たり前になっていて、うっかりしていました。
皆さんは同じ間違いをしないようくれぐれもご注意ください。

使用感は思ったより普通

前述しましたが、UMIDIGIはあちこちカスタマイズした独自名称のOSを搭載せず、ほぼ素のAndroid(AOSP)に近いAndroid 13を搭載しています。
仮想RAMなどの一部機能は追加実装したのでしょうが、独自のアプリを搭載している形跡はありません。
このためストレージ容量はほとんど消費されておらず、かなり余裕があります。

「メモリ拡張」機能を有効にするとストレージから8GB割り当ててRAM 8+8GBとして動作する。

ホームランチャーは標準だとドロワーを表示できないiPhoneライクの操作をするものになっています。
QuickStepというホームランチャーが採用されており、アプリ情報からこのランチャーの設定に入り、ドロワーを表示する設定に変更することでAndroidらしくドロワーを使うこともできるようになりました。

アプリ内のその他の設定→Home Screenでランチャーのスタイルを変更できた。
標準では上が選択されているので、下を選ぶとドロワーを使えるようになる。

※余談
以前購入したANBERNIC RG505(Android搭載のゲーム端末)で標準搭載されているランチャーに挙動が似ているため調べたところ、同じホームランチャーでした。
ちなみにSoCはUMIDIGI A15と同じ、Unisoc T616を搭載しています。

ちょっと調べてみたところ中華系だけではなくAndroid Oneの端末でも使われているGoogleの標準ランチャーのようです。
Launcher3→Quickstep→Pixel Launcherという感じで進化していったんでしょうかね。(どっかのタイミングで名前だけ変えたのかも)

本体サイズは画面が6.7インチということでかなり大ぶりですが、縦横のサイズはモトローラのmoto g52j 5G(II)とほぼ同じのようです。
しかし厚みが最近のiPhoneと同じくらいあるため、持ったとき重さ以上のボリューム感をかなり感じるのではないでしょうか。

画面サイズは6.7インチですが、残念ながら高解像度や高リフレッシュレートに対応しているわけではなく、エントリーレンジ相応のディスプレイといえます。
色味も値段相応にかなり淡い印象で、ディスプレイ設定でコントラストを「Increased contrast」に設定することでいくらかマシになったように感じます。

ディスプレイ→Colors & contrastでコントラストの調整ができる。

このへんは最近の端末を使い慣れてしまうとちょっと物足りなく感じますが、値段相応とは言えますし、昔の中華端末のようにあからさまに画質で劣るほどひどくもないので、そこまでマイナスとは捉えていません。

カメラはUIがiPhoneっぽいのには笑いましたが、三眼はダミーではなくちゃんと機能しています。
Ultra wideモードで超広角、Macroモードでマクロにちゃんと切り替わることを確認できました。
ズーム状態で動的に切り替えているわけではないので、切り替わらないのを誤解する人がいるかも知れませんが。

またFMラジオ機能が搭載されていますが、3.5ミリジャックに何も挿さなくてもラジオを受信して再生することができました。感度は思っていたよりも悪くない感じ。
(前述のRG505にもFMラジオ機能がありますが、こちらはヘッドホンジャックを3.5ミリジャックに挿さないと受信できないようです)
災害時などに重宝しそうです。

触ってみるとダメ出しするポイントがなかなか見当たらず、普通に使えてしまうのが驚きです。

とりあえず触ってみよう。

駆け足で端末の概要を紹介してみましたが、軽く触ったところでは予想外に普通の端末過ぎて拍子抜けでした。
かつての中華端末の荒削りだったりお粗末なところがなかなか見当たらず、普通のエントリー〜ミッドローレンジの端末として仕上がっています。
かつて無名のメーカーが「山寨機」と呼ばれる端末を乱発していた時代がありますが、もうそれも遠くなりけりですね。

最近入手した端末に共通していますが、実験用に使う回線がなくモバイルネットワークの検証がちょっと滞っています。
回線を手配してSIMカードの到着待ちのため、それを待っている間にもう少し触ってみてパフォーマンスを確認してみようと思います。

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