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【ドラクエX】Windows版はどこまでスペックを落とせるか

前回の投稿で、ドラクエ10オンラインWindows版の動作スペックについて検証しました。
思っていた以上にスペックを要求されないということが判明したので、今回はどこまでスペックを落とせるかの確認をしてみることとしました。

(その前に)仮想環境で動く?

現在プライベートでWindowsマシンを作業で使うことがほとんどなくなっています。
というのも、MacBook Proをメインにしているんですが、最近Windowsでないと出来ないのはゲームかポッドキャストの編集(厳密には編集自体はmacOS上ででやっていて、番組で使用している合成音声を作成するソフトウェアがWindowsでないと動かない)くらいなのです。
で、そのWindowsはParallels Desktopの仮想環境で動かしています。
M1 Macなので、Windows 11のARM版が動いているわけですが、その環境でドラクエ10が走るのか少し気になりました。
とはいえ、前述の音声合成ソフトウェアとかいくつか初期導入時にちょっと苦労したのよな。

結論から言うと、残念ながら動きませんでした。
Direct Xには対応しているはずなのですが、9.0cのランタイムの動作に問題があるのか、インストールには成功しているもののそれがちゃんと見えていないのか、ベンチマークのインストーラが先に進まないという状態です。
Intel版Macだと挙動が違うかもしれませんが、さすがに前に使ってたMacBook Proを出してくるのはついでの枠を越えてるので今回はやめておきます。

タブレットPCで動く?

今回の記事の発端が、別件でタブレットPCを引っ張り出したことでした。
現在我が家にはWindowsタブレットが使い道なく転がっています。

1台は以前イラスト制作を学ぼうとしていた際に購入したドスパラのお絵描きタブレット。
ワコムのデジタイザを採用しているタブレットでは最安だったので購入しました。
結局iPad Proでやったほうが楽でこちらはあまり使うことはありませんでしたが、時々何かの拍子に立ち上げることがあります。
CPUはCeleron N4100とのことで、一時期の格安ノートPCによく載ってたCPUですね。
動作クロックが1.1GHzとのことで要求スペックを下回っているためどうでしょうか。
※当初搭載OSはWindows10でしたが、スペック的にWindows11へアップデートできたため、検証途中に更新しています。

もう1台は、かつて艦これが流行ってた頃に「提督タブレット」と呼ばれていた類の小型のWindowsタブレットです。
買うつもりはなかったんですが、当時たまたま富士通の法人向けタブレットが格安で買えるタイミングに当たって、そのときに買ったものでした。
こちらは性能的に中途半端過ぎて、艦これをやらなくなるとともに使わなくなってしまいました。
CPUがAtom Z3735F 1.33GHzということで、お絵描きタブレット以上にドラクエ10の動作環境を満たしてませんね。

まずは前者にベンチマークをインストール。
さすがに最高画質は無理だろうし、画質は標準品質でウインドウ表示から試します。
画面解像度としてはフルHDに対応していますが、さすがにフルHDだとウインドウ表示でもやや動作が遅れます。
解像度をHD(1280x720)まで落としてやると、標準品質のままでもほぼ問題ない程度で走りますが、やはり判定は「重い」に。
しかし前回の経験上ベンチマークで判定されるよりも実際の動作は軽い傾向にあるので案外問題なく走りそうです。

体験版をインストールし、いつも長々待たされるアップデートの適用中はほったらかしてようやく終わりました。
初回起動時のおすすめ環境は、低解像度で30fpsと表示されましたが、まあそうだろうなと。
ここで操作のことをまったく考えていなかったことに気づきます。
ダメもとでMacで使っているBelkinの7in1 USB-Cアダプターをつないでみたところ、問題なく認識されてしまいました。
更にダメもとでこれまでの検証でも使っていたコントローラーをUSB接続してみると、あっさりと認識してしまいました。(このコントローラーはBluetoothにも対応してるんですが、ペアリングモードの入り方を忘れてしまい有線でしか使えてないのです)
このへんはWindowsの強みですね。

そして1台、これは多分ダメでしょう。
ベンチマークをインストールして、低解像度のウインドウ800x600表示で走らせましたが、案の定最初から動作がもたついてます。
中盤の高負荷がかかるあたりから明らかにコマ落ちが始まりました。ダメだこりゃ。
やっぱり判定は「動作困難」とのこと。でしょうね。
ベンチマークがとりあえず走っただけでも驚きです。

マジで「低スペック」でも動く!

事前の予想としては両方とも「使えませんでした」で終わりそうだなと思ってました。
インテル製CPUの内蔵グラフィックもだんだん性能が良くなってはいますがさすがにこの世代はそこまで性能が良くないので、グラフィック性能の不足はCPU性能で補うことになると思います。
しかしそのCPU性能もそこまで期待できないタブレットでは流石に厳しいかなという見立てでした。
しかしお絵描きタブレットのほうはなんとか動いてしまうというのが本当に意外です。

これひょっとすると昨今流行りの超薄型デスクトップとかでも快適に動くのでは……
想像以上の結果に只々驚くばかりです。

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