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伝説の作曲家すぎやまこういち

すぎやまこういち氏が他界されてまもなく1年経とうとしています。
ドラゴンクエストの作曲家として有名ですが、それ以前の経歴も凄く、そのへんは今年の24時間テレビで安田顕さんの主演でドラマ化されました。
もともとゲーム好きであったすぎやま氏はドラクエ以後、主にゲーム作曲家として活躍されます。
ドラゴンクエスト「序曲」の作曲は5分で仕上げたという逸話がありますが、このときの「54年と5分で出来た曲」という名言は有名ですね。

聞き減りのしない曲

ゲームのBGMを作曲するにあたって、何百回も聞く曲であるから聞き減りしない(聞き飽きない)曲であることを心がけられていたそうです。

確かに何度聞いても聞き飽きない、久々に聞いたらその当時のことを思い出せる曲が非常に多いと思います。
ゲーム音楽以外にもあの曲も作っていたのか!というのがかなり多く、なかでも某政治家の応援曲もすぎやま氏の作品と知ったときは思わず笑ってしまいました。
たしかにあの曲、妙に耳に残るよな。

ドラクエとJRAと

私が再びドラクエのプレイを始めた頃、たまたまトヨタのCMが千本桜やファイナルファンタジーのPreludeをBGMとして採用していた頃。
次に採用されたのがドラクエIIIのフィールドBGM「冒険の旅」でした。
数あるドラクエのフィールドBGMからまず採用されたのがこの曲だったのが驚きでしたし、車のボディーカラーが勇者・戦士・僧侶・魔法使いっぽかったり、ナンバープレートにLv-39と書いてあるなど細かいところが凝ってて面白いCMでした。

その後別バージョンで名曲「おおぞらをとぶ」が採用されたり、他にも複数のドラクエBGMが採用された同車CMバリエーションがあったそうです。
たぶんドラクエの曲が一番多いのでは?

TBSのプレバト!はもともと千本桜やonly my railgunなどを中心に、アニソン・ゲーソン等のアレンジを多数BGMとして使用していますが、ここのところ俳句のコーナーのBGMでドラクエIII・XIの「ジパング」を使用しています。
ドラクエの曲、いろんな番組で結構耳にしますし、ここでも聞き減りしない曲であることがプラスに働いていると思います。

そしてすぎやま氏は競馬の楽曲にも関わられています。
GIレースの際の本馬場入場曲「グレート・エクウス・マーチ」はドラクエのBGMと言われても違和感がないような曲調ですが、数々のレースを勝ち上がってきた精鋭がパドックから地下馬道を通り本馬場に入って駆け出すシーンにふさわしい、これからレースに向けて気持ちを上げてくれる曲だと感じます。

また東京競馬場と中山競馬場で使用されている関東GIファンファーレもすぎやま氏の作曲です。
こちらはJRAの代名詞的なファンファーレになっていると思います。

すぎやま氏が他界された後、昨年10月10日に開催されたGII毎日王冠では氏の功績に鑑み、特別に氏の追悼のためGIの本馬場入場曲とファンファーレが使用されました。

そして驚いたのが、ドラクエXI Sのウマレースというミニゲーム。
サマディーという城下町では競馬(ウマレース)が開催されていますが、主人公はイベントも任意のレース出走でこのウマレースに参加できます。
そのレースのBGM、序盤で突然聞き慣れたファンファーレが流れ始めます。
「なんで関東GIファンファーレ!?」と驚いて操作をミスりました。

この動画の10:19あたりから。
作曲者がどちらもすぎやまこういち氏だからできるお遊びですね。

またドラゴンクエスト序曲は東京オリンピックにも使われました。

そして伝説へ…

数々の名曲を残したすぎやまこういち氏の偉業とその曲は今後も語り継がれることでしょう。
100年後、200年後には本当に「伝説の作曲家」としてその名を知られる存在になっているかもしれません。

この世界に数多の勇者を生み出し、心震わせる名曲を数多く残した伝説の作曲家、すぎやまこういち氏に敬礼。

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