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余白をつくる豊かさ

前回のブログから約2ヶ月が経っていました。

ちょうど2ヶ月前は「やめること減らすこと」について悩みに悩んでましたが、結果として表面的なことは、ほぼ・・変わっていません。笑

減らす以前に今月、銀座店を増床移転しました。

継続できている現状は本当に有能な周りの人たちのお陰、ありがたいです。

でも最近少しだけ心の持ち方が変わったような気がしています。

仕事とのバランス

今年の目標のひとつ「意味のないことをする。」

「仕事以外にも目を向けた方が人生が豊かになるよ。」

そう言われた今年のお正月。

思い起こせば、学生の時に週1くらいでバイトしていたカフェでも全力で仕事していたし、
その他のアルバイトも教員もネイルサロン勤務時も独立してからもずっと「仕事」が大好き。

役割を期待以上にこなすことで評価され、喜んでもらえる。

昔タクシーの運転手さんから
「ご飯を食べるために働く働き方と、働くためにご飯を食べる働き方があるよね。」となぜか酔っぱらいながら聞いていたことがずっと頭の中に残ってますがこの言葉の中でいうと私は圧倒的後者。

正真正銘のワーカホリックです。

コロナ前は多い時は年間10回くらい海外に行っていたので、日本にいる時は働き、プライベートでもオンモード全開。

海外で気を抜いてリラックスする、というサイクルでバランスを取れていたような気がします。

コロナ禍の初めの1年はもはや記憶にないくらい
朝5時から夜中まで海外とテレビ電話したり、気が休まらないままの日々でした。

いまも大変なことは多いですが、やはり2020年の一年は私にとって色んなことが異常だったなあと振り返ると感じます。

昨年一気に店舗や従業員が増え、私の原動力が「自己実現」からスタッフの自己実現に変わっていきました。

自分にとって何が嬉しくて何が苦痛かな、と掘り下げて考えてみると
嬉しいことは自分が考えたり生み出したことで誰かが喜んでくれたとき、幸せになってくれた時
苦痛なことは、それを不満に思われたとき。

極論、会社利益や世間からの評価、自己評価でもなく私は目で見えている人たちの評価が原動力なんだなあと思いました。

意味のないことをする豊かさ


本題から脱線しましたが、「意味のないことをする」時間。

今まで日曜日もパチパチ・・と仕事をしていないと落ち着かなかった私が、最近は全店定休日の日曜日はスマホをほぼ見ずに過ごしても苦痛でなくなってきています。

コロナ禍の不安で「仕事をしないことの罪悪感」がずっと付きまとっていましたが、今は心強いスタッフが増えたこと、売上が安定してきたことなど色んな要因が掛け算されて罪悪感は多少なりとも減ってきた気もします。

娯楽を心の底から楽しめたり、仕事のことを考えず、頭を使わずにいれる時間。

なんてことない会話を信頼している人とダラダラ楽しめることって、実は究極の豊かさなのではないかな、と改めて思います。

パリにいた時、日曜日、どこに行くでもなく家にあるワインをもちよってピクニックをしていた時と同じ感覚。

利害関係抜きで人とも付き合い、お昼からゆっくり時が過ぎるのを待つ。

あれ今日なんの話してたっけ?でも楽しかったね、という日曜日。

仕事の合間にリッツカールトンのラウンジでアフタヌーンティを楽しむ時間よりも
今日はなにしようかなーお腹すいたなーと何をするでもなくゆったり過ごせる時間が私にとっては今最高に貴族だと思っています。

ワーカホリックからの脱却

この2年、プライベート環境でも変化があり、自分の労力や時間、全リソースを仕事に注げていたからこそ、気が付かぬうちにキャパオーバーになっていたなあと思います。 

「そこまで動ける原動力はなに?」
「それだけ自由で独身だからそこまで働けるよね。」
と周りからよく言われていましたが私も明確な答えは分からず
「不安だから仕事している」だけでした。

この2年は高速に下降するのエスカレーターを毎日毎日小走りで駆け上がっていた感覚。

ようやくコロナ前まで戻りそうかな!!というところで、自分のキャパシテイがコップから水が溢れ返っていることに気が付きました。

2年前のゴールデンウィークは近くの公園でピクニックしたけど早く家に帰って仕事したくてしたくてたまらなかったし

1年前の連休は福岡に行ったけど、パソコン持ちこんでホテルでも仕事していて美味しいごはん沢山食べても全く酔っぱらわなかったなあと。

元々余白の時間を作ることはあまり得意ではないけど、
ようやく持てるきっかけができ、これってお金の豊かさ以上に最高に贅沢じゃない?と思っています。

ただ私の根本は、なまけもの。

本当に気を抜きすぎると本当に機能不全のポンコツでしかないので、休日でもオフモードのギアを入れすぎないように気を付けないといけないなあと思う日々です。(前科あり)

久賀田有紀(くがたゆき)

教員を経てネイリストに転職。

ネイルサロン4店舗経営、海外ネイル協会運営、シニアネイル事業の監修を行っている。

ネイルサロンが社会に浸透すること、ネイリストと海外を繋ぐことが目標。

株式会社mani creation代表取締役

一般社団法人海外ネイル協会 代表理事

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