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自己紹介

はじめまして。
画像生成AI「niji journey(にじジャーニー)」を使ってAIイラストを生成しているまにまにと申します。
2022年11月にniji journeyのβ版が公開され、私が本格的にAIイラストの生成を始めてから一年が経ちました。これを機に、これまで私が使用してきた画像生成AIにかんたんに触れながら、今までの活動を振り返ってみようと思います。画像生成AIを全く知らない人が読んでもなるべく分かりやすいように書きましたので、よかったらご覧ください。



1.今まで使用した画像生成AI

①Midjourney

2022年8月に初めて画像生成AI「Midjourney」を触りました。当時生成した画像は以下のものしか残ってないですが、同時期にオープンソースの画像生成AI「Stable Diffusion」が公開され、すごい時代になったなと衝撃を受けたことを覚えています。

作成日:2022年8月2日(prompt:kimono,taishoroman,girl by Midjourney_v1)

それから多種多様な画像生成AIが次々と現れ、手当たり次第いろいろと触りました。

②AI PICASSO(AIピカソ)

2022年8月下旬、アプリで画像生成ができると話題になった「AIピカソ」を筆頭にアプリで生成をちょこちょこやっていました。当時はこれでもすごいなと思ったものです。

③お絵描きばりぐっどくん

次に2022年10月頃から、LINEで画像生成ができる「お絵描きばりぐっどくん」にしばらく夢中になっていました。

この頃『第1回AI画像コンテスト』が行われており、参加者のほぼ全員が「NovelAI」か「Stable Diffusion」を使っていたので、スマホで生成するイラストのクオリティに限界を感じ始め、PCで画像生成することにしました。

④Waifu Diffusion

PCで画像生成をすることに決めてから「AIのべりすと」やその他Webサービス系の画像生成AIをいくつか使ってみましたが、自分がつくりたいイメージとあまり合わず、「Stable Diffusion」の二次元イラストに特化してるモデルの「Waifu Diffusion」を使い始めます。

今までに比べ、自分のイメージに近いイラストが出るようになってきたのですが、使用しているMacではマシンパワーが足りず、「Google Colab(ブラウザ上でコーディングができるGoogleのサービス)」で「Stable Diffusion Web UI(Stable Diffusionを使用するために必要なWEBアプリ)」を毎回立ち上げるのに時間がかかることと、生成中に頻繁にフリーズするので、何かいい手はないかと思っていました。

⑤niji journey(にじジャーニー)

そして、2022年11月、「Midjourney」の二次元イラスト特化モデルである「niji journey(v4)」のβ版がリリースされます。niji journeyはDiscord上でイラストが生成できるので、PCのスペックがほぼ関係なく、スマホで使用できるという利点もあり、私はすぐに鞍替えしました。

ただ、初期のv4の頃は「best quality」や「masterpiece」などのクオリティアップのプロンプト(AIに指示を出す言葉)は必須な上、イラストの破綻はしょっちゅうでした。さらに、Variation(指定したイラストでさらに4つのパターンを生成)とUpscale(指定したイラストを少し修正して生成)と、全然うまくいかないVary(指定したイラストの絵柄変化)しかなく、ひたすらVariationをかけまくっていました。でもそれはそれで楽しかったので、毎日取り憑かれたように延々とぶん回していました。

全体的にベタ塗りな感じのイラストになりがちだった「niji journey」でしたが、2023年4月の大型アップデート(v4→v5)によって「Default Style(現在のOriginal Style)」が出てからテイストがガラッと変わり、かなり今風なイラストが出るようになりました。

その後1週間ごとに「Expressive Style」「Cute Style」「Scenic Style」という絵柄が異なるスタイルがアップデートにより追加され、当時のTwitter(現:X)は「試す時間がない!」とタイムラインが阿鼻叫喚だったのをよく覚えています。当時の4つのStyleの違いは以下をご参照ください。

さらに、2023年5月下旬、Default Styleにさらにアップデートが入り、それまでDefault StyleだったものはOriginal Styleに名前を変え、2023年11月現在のDefault Styleに近い絵柄になりました。絵の破綻も減り、顔が少し初期のv4の頃に近くなりました。ここでようやく、現在使用できる5つのスタイルが揃うのですが、今のDefault Styleは他のスタイルに比べ万能で絵柄も変えやすい為、私自身もそうですが、現在はほとんどの人がDefault Styleを使用しているのではないかと思います。

その後もniji journeyはDescribe(画像からプロンプトを抽出する)、Zoom Out(指定したイラストの外側を生成する)等、様々な機能を追加していきながら着実にアップデートを重ねていきます。
いわゆるインペイント機能であるVary Region(画像の一部を修正する)が追加されてからは、自分の手で加筆することもほぼなくなりました。
つい最近、Style Tuner機能(自分好みの絵柄スタイルを作る)が追加されましたし、これからもどのように進化していくのか一人のユーザーとして楽しみです。個人的には専用アプリのUIをもう少し改善してほしいかなと思っています。

2.これまでつくったAIイラスト

以下は、私が今までつくってきたAIイラストで、X(旧Twitter)でいいねが100を超えたものの中からいくつかピックアップして載せています。

私自身、明るく元気でポップな感じの絵をつくるのが得意ではないので、どうしても似通ったテイストの絵になりがちなのですが、これからもそれは変わらない気がします。

ちなみに、私はよくプロンプトに「line art,limited palette」を使います。この2つを入れることによって私好みの平面的で色が限定された絵が出やすくなります。ただし、プロンプトの相性によってはうまくいかないこともあるので、その時は都度調整をします。

また、時々「oil painting」をプロンプトに混ぜて少し立体的で油絵チックなくっきりとした塗りの絵をつくることもあります。

最近はniji journeyの水の表現が好きなので、水とか雨とかを絵に入れることも多いです。


3.これまでつくった作品

以下は、AIイラストを使って制作した作品を載せてます。

①AI絵本「しあわせのなみだ」


周りを幸せにする涙をもつ女の子のファンタジー絵本です。大まかな脚本をChatGPTに書いてもらって自分で文をつくり、イラストをniji journeyで生成したAI絵本です。制作過程をnoteの記事にしています。

一応、Kindleにも出しましたが、今のところ入ってきたお金は数十円です。


②AI絵本「Journey’s End」


実体験を元にストーリーと文章を考え、イラストはniji journeyで生成後加筆し、2冊目のAI絵本をつくりました。想定より暗い内容の作品になってしまったのですが、いろんな方からありがたい感想をいただいて、一番思い入れが強い作品になりました。あとがきを加えたものをBOOTHに無料で出しています。



③AIイラスト集「本懐」

2022年11月〜2023年5月の間で生成したAIイラストの中から特に思い入れが強いものを厳選し、全てに加筆をして纏めた紙のAIイラスト集です。元々自分用につくったものでしたが、後日電子版をBOOTHに出しました。


④短編小説「STAND ALONE」

文章とAIイラストを組み合わせた短編SF作品です。いつか小説を書きたいなと思って挑戦したのですが、実際やってみるとかなり大変でした。


⑤その他

時々四コマ漫画をつくったり、


最近は「Suno」という音楽生成AIで、AI楽曲をつくったりしています。

音楽生成AIはすでにいくつかありましたが、Sunoは歌詞を入れることでAIが歌ってくれるという点が他のAIと大きく違うところで、面白いです。
ただ、日本語はまだ少し不安定でガチャ要素が強めなので、これからのアップデートに期待です。


↓pixivの方にこれまでに生成したAIイラスト、作品は全て載せています。

↓AI楽曲はこちら。


4.最後に

私の「まにまに」という名前は、昔の言葉の「随(まにま)に」からとっており、意味は「思いのままに、なすがままに」です。学生時代、言葉の響きから適当につけた名前だったのですが、今では自分の性格そのものを表す言葉だなと思っています。

少し話は変わりますが、元々人は絵を描く行為そのものに喜びや楽しさを感じる生き物です。特に子どもは思いついたまま自由にお絵描きをして絵を描くことを楽しみます。しかし、AIで絵を生成する場合、生成そのものに対する喜びや感動は日々薄れていきやすいです。時々新しい発見をすることはありますが、アウトプットに対してインプットが追いつかなくなり、どうしてもマンネリ化しやすいです。

私は時々「AIイラストをつくることに何の意味があるのだろうか」と思うことがあります。言ってしまえば、私が生成したAIイラストを電子の海に流す行為そのものに何の意味があるのかと言われれば、おそらくほとんど意味はないでしょう。しかし、この一年で、海を漂い、砂浜に流れ着いた私のAIイラスト(作品)を見かけた人が、言葉を添えて私の元に届けてくれた事がたくさんありました。私はその瞬間に初めて、AIイラストをつくることに意味ができるのだと思っています。つまり、私にとってのAIイラストは他者とのイントラクションがあって成立するものなのではないか、ということです。

これは持論ですが、画像生成AIで出力された画像・絵・イラストは、アートの側面よりも、コミュニケーションツールとしての方がAIの強みを生かしやすいのではないかと思っています。もちろん、AIイラストに対しアート的アプローチをする方を否定する意味合いは全くありません。正しい手段であれば、自己表現の形としてそれは尊重されるべきだと思います。私が言いたいのは、画像生成AIは、人々のコミュニケーションを今まで以上に豊かにする手段になり得るだろうと言うことです。LINEでスタンプを送り合う、といったやり取りを、もっと自分好みに、おもしろく、誰でも画像でやりとりができるようになれば、それはきっと楽しい世界だろうなと思います。

というように、最近は数多く存在する画像生成AIの最大公約数は何なのかみたいなことを考えているのですが、それはまた別の機会にお話しできればと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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