フィリピンの家探し方法と注意点

フィリピンで現地採用として働いているマニラ太郎です。現地での家の探し方について書いたブログ記事などはもう溢れているかもしれませんが、最新の相場感なども盛り込んでここで説明したいと思います。

最大の注意点:家賃は更新時に上がる

 家探しの方法などの前に最大の注意点を書いておきます。それは家賃は更新時に大家から値上げを求められるのが普通だということです。長く住むと値段が上がる不思議な慣習が出来ております。おそらく不動産価格の上昇率が減価償却率を上回るのが普通だからこうなったのか?よくわかりません。
 家賃を抑えたい人は交渉時に初めの家賃を極力抑えるのはもちろん、長く住むことが決まっているなら、契約期間を長くしてもらって同じ値段で長く住めるようにしましょう。もっとも、契約期間を長くする場合、2年目以降の家賃の値上げを契約に盛り込もうとする大家も多いです。

1年ごとに引っ越すのが一番安上がり

 以上を考慮すると、1年ごとに引っ越すのが一番安上がりになります。日本のスマホ契約と似ていますね。
 筆者の住むマカティ市では大体2000ペソの値上げを求めてくる場合が多いです。1年で周辺の家賃相場はそんなに上がりません。
 1年契約の場合、更新時にいくらの値上げをふっかけられるかわかりません。くれぐれもインテリアに手をかけ過ぎないように。
 家賃が上がっても同じ部屋に住み続けたい人や、家賃をそのままにしてくれる優しい大家にあたった人は気にしないでもいいですが。

以上、はじめに最大の注意点を書きました。
以下、一般的な家探し方法を説明します。

家探しは専用サイトかSNSを使う

 家を探すには大体Lamudi(https://www.lamudi.com/)とかRentpad(https://rentpad.com.ph/)を使う場合が多い気がします。フェイスブックのフリマ機能「マーケットプレイス」や、部屋を探している人とテナントを探している大家が集まっているグループに参加して、空き物件を募る方法もあります。どれを使っても家賃はさほど変わらなそうです。
  
 マカティ市の場合、ワンルームの相場は家具付きで2万~3万ペソ程度だと思います。BGCだとより高くなります。東南アジアの他国と比べて高く、フィリピン人の若い人の間ではシェアハウスも一般的です。究極まで節約したい人は活用しましょう。フェイスブックなどで募集の投稿が見つかるはずです。

 取引はブローカーを通すのが一般的です、掲載されている物件がまだ空いているかを確認して、内見の予約をします。

内見時に確認する点

 これは日本の部屋探しと大体同じです。フィリピン独特の点は、北向きでも十分な日当たりがあるので気にしなくていいこと、コンドミニアムの場合、受付やセキュリティなどの管理者がまともかのチェックも必要となったりします。
 十分なエレベーターが備えてあるかも重要です。毎日列ができているコンドとかもあるらしいので。
 
 内見時に簡単に条件のすり合わせをしてしまいましょう。必要な家具が不足していれば大家の負担で購入してもらえるか交渉しましょう。エアコンや換気扇の清掃、防虫殺虫、ベッドシーツの新調などなども。

 フィリピン在住者は当たり前に知っていますが、エアコンはウインドータイプ(室外機一体型)、スプリットタイプ(日本で一般的な室外機が別であるタイプ)の2種があります。前者はうるさいですが電気代が安い、後者はその逆です。フィリピンでスプリットタイプを見つけるのは難しいと思います。割と家賃高めのコンドがこのタイプになっていることが多いです。

 蛇足ですが、マカティ市(他の市は知らん)は景観保護?のため洗濯物の外干しが禁止です。全くバカげた条例ですが、室内干しか外干しする場合は目立たないように干しましょう。このためスプリットタイプの除湿機能は中々役に立ちます。

敷金:キホン全額返ってくるが注意点も

 フィリピンでは礼金というのは私の場合聞いたことがありません。大体、敷金と前払い家賃をそれぞれ1~2か月分、契約時に払うことが多いです。初期費用として家賃2~4か月が掛かることを留意しておきましょう。仲介手数料は無いのが普通です。(大家が払う)
 
 これら費用は原則として退去時に返ってきます。何か壊した、とかの場合は別ですが。責任を擦り付けられないように、入居時にはじめから壊れている備品などはチェックして撮影、申告しておきましょう。

 支払方法は小切手か銀行送金、Gキャッシュなどの決済サービスが一般的です。大家の好みもあるので事前にチェックしておきましょう。私はいつも銀行送金にしています。

 途中解約はできますが、その場合敷金が没収されます。日本のように例えば2年間の契約期間が過ぎたら、事前の告知によって敷金を返してもらって解約できるような契約にはなってないので注意しましょう。

交渉がまとまれば契約

 不思議と家の契約で詐欺にあったとかいう話は耳にしません。しかし油断は禁物ですので、契約書にちゃんと目を通してからサインしましょう。

 概ね、日本よりもテナントの権利が弱いと言ってよいと思います。この点を留意しておきましょう。
 更新時に一方的に家賃の値上げを迫る、断れば退去するしかない、というのもその一例です。こんなことは日本ではできませんから。日本ではテナントが守られ過ぎているという意見もよく聞きますが。それは置いといて。
 
 以上、尻切れトンボのようですがこんな感じでしょうか。



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