deleを見た 記:大橋

テレビを見ません

私、見ない派です。妻がつけていると消してくれとお願いすることが10回中5回。音が断続的にしているのに耐えられないんですよね。(5回は喧嘩を避けるため譲ります)妻からはもう少しテレビを見て、世間知を上げてほしいと懇願されています。雑誌を見ても、映画を見ても、たまに出張先でテレビを見ても、知らない顔ばかりで、新鮮でいいんですけどね。無知ってのは。

神様もう少しだけ

日本のドラマをリアルタイムでみたのは、深キョンと金城武が出ていた「神様もう少しだけ」というドラマが最後だったと思います。援助交際をした女子高生がエイズに罹り、その子とひょんなことから知り合った年長の男性とがいろいろ乗り越えて恋に落ちる、、、という展開の恋愛ドラマだったと記憶していますが、こうして書いてみるといろいろモヤる設定ですね。今のご時世であれば企画段階で握りつぶされそうです。

この歌も流行りましたね


なんとなく見始めて、ちゃんと毎週家に帰ってくるか、ビデオ予約をして、結局一度も見逃すことなく最後まで見たことを覚えています。家族が見ていた番組を横取りしたりしてたので、母親の呆れ顔がワンセットです。
妙齢の男子がドラマを一生懸命見ている姿というのは母親からみるとちょっとキモかったのもしれません。それは自分が子供を持ってみて、少しわかる気も。それから20年位、日本ドラマを見ていなかったのですが、ここへきて久々にイッキ見したのが、「dele」

麻生久美子が好き

何気なくネトフリザッピングしていたら出てきて、何気なく点けたところ、何気なく麻生久美子が。
私、麻生久美子好きなんですよね。正直dele内の役はぜんぜんハマっていませんでしたが、それにしても好きな女優です。何話か目で橋本愛がやった役みたいな役がはまるんだよな。何かこう、満たされない思いも持つ人、的な。それで見始めたんですが、キャラクターが愛すべきなんですね。菅田将暉のファッションも演技も刮目すべしです。あのカンフー服といい、最終話に着ていたモッズ風の半袖ニットポロの重ね着とはやばいです。ひょっとしてスタイリストは伊賀大介か?なんて邪推まで。伊賀大介、いい嫁さんもらったなあ。

「dele」の魅力

山田・菅田両名の演技が素晴らしいし、設定も面白いんですが、一話ごと、事件を通して、登場人物たちの性格や過去が明らかになってきて、もうちょっと二人を見ていたい、というところ終わるところが憎い。「死神の精度」という小説がありますが、ちょうどあんな感じでした。
もちろんしたたかな制作陣はシーズン2を考えていたことでしょうけれども、ここで終わるほうがいいかもしれないです。それくらい絶妙なディスクローズ具合です。秘すれば花ですよね。

現実とリンク

ドラマあるあるだと思いますが、(どのお話かは書きませんが)結末こそ違うものの、予言的といえる話がありました。
現実に十分有り得そうな話ばかりで、一部日本で実際に起った事件を題材にしているものもありますし、そのあたりの料理の仕方も見事です。

高橋源一郎

しかし、高橋源一郎が出演していた回はすごかったなあ。あんな話書くなんて、何歳だよ、お前って感じです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?