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月と六文銭・第六章(7)

 レースクイーン・板垣いたがき陽子ようこは、水着やレオタードには抵抗はなかったが、女性の部分を強調したランジェリーには顔を赤らめ…

~バースデー・スーツ~


 武田はゆっくりと服を脱ぎ、ハンガーに掛けて、クローゼットにしまった。
「結構、ジムに行ってます?」
 陽子はバスルームから眺めていたが、鏡に写った武田に声を掛けて、ジムに通っているかどうかを聞いた。
 武田の体は年齢の割に無駄な肉がなく、肩や腰、腿やふくらはぎは手入れが行き届いているように見えた。

「会費を無駄に払っているタイプです」と苦笑いしながら武田は答えた。

 陽子はベッドの前に戻り、丁寧にベッドの上に脱いだ新しいランジェリーを並べ、さっとバスルームに戻っていった。

 それに導かれるように武田もバスルームに入っていった。

 ヒールがなくても陽子は十分以上に背が高く、武田の目の前にはスベスベしたデコルテがあり、少し目線を下げると形の良い乳房とツンと上を向いた乳首があった。抱きしめられると武田の顔がちょうど陽子の胸に収まった。

 陽子は両手で武田を導き、バスタブの淵に座るよう促された。陽子はボディシャンプーと書かれた瓶のポンプを3回ほど押して手に取り、それを泡立てて、武田の胸から腹にかけて手を這わせた。

 そのまま下に向かい、股間に至り、両手で丁寧に泡を付け、肛門の方まで手を入れて、洗った。一度手に着いた泡を洗い流し、再度ボディシャンプーを付け、左手で睾丸を揉み、右手で男根を掴んで、手を上下させた。

 泡が潤滑油となり、陽子の手は滑らかに動いた。武田の股間を見つめながら集中していた陽子はハッとして、武田を見上げた。

「あ、アタシ、そういうお店で働いたことないからね」
 武田は何も言わず、微笑んだ。
 陽子は洗面器から両手でお湯を掬い、武田の泡を落とした。


「お口でしますね」
 少し上気した陽子は静かに顔を武田の股間に近づけ、まっすぐに天を向いている男根を上から飲み込んだ。単調に頭を上下させることなく、変化を付けて、全体を飲み込んだり、外側を舐めたりした。

「胸でされたことあります?」
 陽子は膝立ちになって、両手で両胸を持ち、武田の男根を挟んだ。武田にしてみたら、自分の亀頭が陽子の胸の谷間に見え隠れしているのは不思議な光景だった。しばらく陽子は胸を上下させ、先端の鈴口を舐めたりした。

「とても気持ちいいです。
 今度は陽子さんの番です。
 座ってみてください」

 陽子と武田は場所を入れ替わり、バスタブの縁に浅く陽子を座らせた。武田はゆっくりと陽子の脚を広げさせ、女陰が武田の目の前で自然に広がって、口を開いていた。

「恥ずかしい。そんなにじっと見ないで」
 普段は隠れている真珠が膨れていて、包皮から顔を出していた。潤いもお湯ではなく、陽子自身の内部から染み出たものだった。日本人にしては発達した陰唇に比べ、小陰唇は陽子の入り口を守るようにしていたし、襞のように見えた。

 武田は丁寧にその襞を下から左右に分けて、真珠を丁寧に舐めた。中指を下から上向きに膣に入れ、真珠のちょうど裏に当たる辺りがいわゆるGスポットと思われたが、そこを優しく撫でたり押したりした。

 武田は汗びっしょりだった。舌が疲れてきていたが、武田の頭を掴む陽子の両手にどんどん力が入っていくのが感じられたので、スピードを上げた。

 陽子の声が大きくなり、腹が波打ち始めた。最後には、はっ、あっ、と小さな叫び声を上げてイった。額から汗が流れ、鼻や顎から胸の谷間に落ちた。


 武田と陽子は弱めに設定したジャグジーを楽しみ、お湯の中で向かい合ったまま交わった。気持ちが盛り上がり、立ち上がって、壁に手を突いた状態で後ろからも交わった。武田はイかなかったが、陽子の迫力あるヒップが波打つ様を見て、視覚的には十分満足だった。

 陽子はシャワーで頭から爪先までを洗い、きちんと準備したいので、先に上がりますと言って、武田にキスをし、頭を拭いていたタオルを体に巻いて出て行った。

 武田のために扉の取っ手にタオルを1枚架け、自分も新しいタオルを頭に巻いて、洗面所を出てベッドルームに移動した。

 武田はバスルームをゆっくりと出て、洗面所で体を拭きながら鏡に映る陽子を見ていた。陽子はドレッサーの前で口紅を付けていた。少し暗めの色だった。鏡越しに武田と目が合ったので、いたずらっぽい微笑みを浮かべて立ち上がった。

「おろした方がいいですよね、髪?」
 陽子はそう言いながら髪に巻いていたタオルを取り、髪をおろして指でさらさらと流れるように整えた。

 茶髪やプラチナみたいな色に髪を染めているモデルやキャンギャルがいる中、陽子の所属チームはオーナーの曽我部氏の趣味なのか、全員がきれいな日本人らしい黒髪だった。

「素敵ですね、その髪」
「ありがとうございます。で、こちらは?」と言って、陽子はバスローブの前を広げた。

 陽子の身に着けていたマチルダは、股間がやや密なレース、お腹がやや粗いレース、乳房の下が再び密なレースとなっていて、バルコニー式に乳房を下から支えていた。

 両乳房の横を支えるように、逆Y字の肩紐が肩に向かって伸びて、背中でクロスしているはずだった。乳首にはハート形のニプルシールがキラッとしていた。

「レオタードや水着は全然気にならないけど、ランジェリーって結構恥ずかしいものなんですね」
「そうですね。でも、陽子さんはスタイルが良いから、すごくきれいに見えます。後姿はどうですか?」

 何となく恥ずかしそうに胸を軽く隠しながら、陽子は回った。今度はお尻を隠すように手を動かしたら、鏡越しにほぼ裸の胸が見えていた。

「ねぇ、とっても濡れていると思うの。
 ねぇ、哲也さん、こっちに!」
 陽子は手招きして、近づいた武田をそのままベッドに押し倒した。


 その夜、陽子は騎乗位、後背位で交わっている時、一度ずつイった。武田は後ろから陽子を攻めている時にイった。気持ち良さもさることながら、迫力のヒップが波打つ様子が視覚的な刺激となった。

 そして、陽子が息を整えている時、武田は聞きなれないリクエストをした。
「陽子さん、バースデー・スーツに着替えて」
「え、スーツゥ?」
 お風呂の時から数えて4、5回絶頂に達していた陽子は頭の中でハテナが3つほど並んでいた。
「バースデ-・スーツ」
「???」
「生まれたままの姿」
「あぁ、はい、ちょっと待ってください」
 気だるそうに肩からマチルダを脱ぎ始め、乳首のニプル・シールを剝がし、ベッドにちょこんと座って武田を見つめた。

 武田は右脇から手を入れて陽子の首を支え、倒していった。足の方に回り、膝の後ろに手を入れて持ち上げ、手入れの行き届いた下の毛の間に顔を入れた。

 敏感になり過ぎている真珠を丁寧に小刻みに舐め、陽子の喘ぎ声を確認し、正常位で交わった。規則正しく揺れる胸、波打つ腹、ちろちろッと口から見え隠れする舌、陽子がイったのをしっかり確認してから、武田は膣の一番奥に精を放った。

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