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オンライン授業ってどんな風?実際やって気付いたポイント5つ

いま、全世界の学校でオンライン授業が始まっています。

マレーシアも同じで、ペナンでは既にほぼ全校でZoom、Google Classroomなどを使ったオンライン授業が行われています。様々な事例が上がっているので、現時点で気付いた「オンライン授業成功5つのポイント」を書いてみます。

日本でも早急に準備が必要な状況だと思うので、少しでも参考になれば。

今回は小学校高学年以上を想定して書きますので、低学年は親サポートの割合が増える形になると思います。オンライン授業、子どもよりむしろ親が試されるのかもしれません...

オンライン授業って、実際どんな風にやるの?

まずZoomミーティングで朝の顔合わせ、スケジュール確認、課題の説明など。その後は各自で課題をこなしたり、教科によってZoom授業に参加したりの「オンラインレクチャー+課題の混合型」が多いようです。

息子の中華学校はミーティングは毎朝行わず、各授業時にZoomへ入る形。各教科少なくとも週2回はリアルタイムでのZoom授業があり、その他は課題のタスクをこなします。Youtubeでビデオ授業を配信する学校もあるようです。

では、5つのポイントに入ります。

1. グッとこらえる

普段は見えない授業内容。自宅でその様子が見えてしまうだけに、我が子の進捗具合が気になってしまう親も多いよう。「完璧に仕上げねば!」と親が手を出してしまうケースも。(実は、通常授業の時にもこういう親はいます...)子どもの年齢によって、

・さり気なく提出期限のリマイド
・求められたらヘルプはする
・でも自主性を奪わない

と、親側でバランスをみて調節するのが大事かなと。
ちなみに、親が手を出して完成させたものを提出すると、その子の本当の理解度が教師側に見えず、結果的に子どもが損をします。助けるのと手を出すのは、似ているようで違うのです。

2. 任せてみる

急かすと逆効果なお子さんもいると思うので(我が家の息子!笑)一定ルールを設けた上で本人に任せてしまうのも手です。

うちは完全に任せていますが、息子は1度オンライン授業に入り忘れました!でもその失敗から学び、自分でタイマーをセットしています。提出期限から逆算して時間配分を考え課題に取り組み、夕方からは友達と電話を繋いでオンラインゲームで遊んだりと、なんだかひと足もふた足も早く、大学生のような生活。

完全なタイムテーブルを決めるか、本人任せかは、お子さんの性格にもよるかもしれません。本人任せは一種の賭けだけど、うまくいけばオンライン授業を通して「子ども自身がタイムマネージメント」し、「能動的な勉強に目覚めるチャンス」とも言えます。

3. もう1人の先生

ここでも有効なのが、心理カウンセラー・エイミーさんの「1%ルール」。親が家庭でインターの先生のように1%の段階で褒めて、見守る。学校に丸投げではなく、おうちの中から「失敗を恐れず安心してチャレンジできる環境」を作るのも大事かなと。

4. 教えてもらわない授業

オンライン授業になってから、一部保護者の間で聞かれるのが「課題だけ丸投げで授業じゃない」という声。確かに、学校へ行けばクラブ活動など様々な経験ができるし、学費は高いのにこれじゃぁ...という気持ちも分かります。

でも現状ではどうにもできないし、日本式に「教えてもらう=授業」という意識が強い人ほど、「丸投げされて損してる感」が強いようにも見えます。

もともとインターは「課題に沿って調査し発表する、討論する」といった授業が多く「自分で考えられる教育」を求めてきた親が多いはず。なのに、日本のように「教師がレクチャーする授業」を求めるのは少々矛盾していないでしょうか。

もちろん、全てを自分で調べるなら教師は不要になってしまう。けれど「教えてもらうだけが授業ではない」と親側の意識を変える必要もあると思います。

そこで大事なのが、次の5. なのです。

5. 教師の「○○の手」が重要

生徒のやる気をいかに引き出すか。学びの欲に火をつけられるか。
それには「教師の合いの手」が必要不可欠です。たくさん教えるよりも、どれだけ絶妙な合いの手を入れられるか?オンライン授業はそこにかかっているとも言えます。

例えば、ミーティングでのポジティブな声かけ、細やかに褒める、一方通行ではなく双方向のコミュニケーション、臨機応変な対応、フォローアップなど、マネージャーやファシリテーター的な役割が重要じゃないかと。

イギリス系のカリキュラムでは普段からそれが要求されるので、先生たちは「合いの手」の知識やテクニックを身につけている人が大半。でも中には細やかなフォローアップや親への進捗説明が足りず、その結果「完全丸投げ」と写ってしまう学校も...とても残念なことです。

親の不満を紐解いていくと、実は授業内容ではなく、この「合いの手が足りないこと」に行き着くケースも少なくないです。

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こうして見ると、教育って学校と親との連携プレーですね。
実は通常の授業時でもそれは同じなのですが、オンラインでさらに可視化された気がします。

オンライン授業は長引きそうなので、今後「合いの手」が少ない学校に見切りを付け転校、または日本へ帰国する人も出てかもしれません。

一方、日本でオンライン授業を成功させるには、まず「レクチャー式」を減らすところからでしょうか。実際、何時間もPCでレクチャーだけ見るのは無理があります。目も疲れるし、余程じゃないと子どもは飽きてしまいますしね。

日本も、新たな学びの形を得るチャンスかもしれません。また気付いた点があれば書きますね。記事がお役に立てたら、スキやシェアしていただけると嬉しいです!

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