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会いたい人

ばあちゃんに会いたい。
大学に入って四年、コロナ禍になり三年。まともにばあちゃんと会えていない。

四年前は、帰省の時にばぁちゃんに会っていた。サ高住に住むからその時から頻繁に会えるわけじゃなかったけど、また会いに来るねと、最後に会ったのはいつのことかな。

日に日に反応も遅くなるばあちゃん。こんなに進むのが早いものか。前会った時は私のおちゃらけに笑ってくれた。こないだ会った時は、顔は認識していた。頭はしっかりしているようだけど、やっぱり進んでいる。声も聞こえにくい。

ご飯を食べるのも難しくなってきたみたいだ。私ができることは何かないかと、本気で考える。(ばあちゃん、家族はたぶん、どんなに弱っても、存在だけで私を支えてくれている存在なのだと、こういうときに深く実感する。)
私は結構他人に興味ない人間だから、側から見て「優しい」なんて褒められることがあったり、上辺的に何かできることをしようと思ってはいるが、それは本当の意味で湧き上がるものじゃないような気さえしてくる。
家族の健康は、どんなことにも代え難い。

もっと生きてほしい。
会いたい。

遠くに住む自分。何もできない無力さ。こういう時に、本当に私が医者なら、リハビリの専門家なら、そう思うんだとわかった。ドラマでも家族の病気を治したくてお医者さんになる主人公がいるけど、その気持ちがよく分かる。

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