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心を抱きしめておくということ

ホロスコープときいて、何を思いますか。
西洋占星術だとわかる人、お仲間です。
そうでないひともお仲間です。
とても楽しい世界です。


話のつかみにちょうどいいのか、ちまたのテレビが流す占いが太陽星座占いだということは、先達が、たくさん丁寧に書いてくれていますから……。
私からは、別のことを言おうかなと思います。


月星座

月正座についてです。
もし星占いについて少し調べていたなら、月星座、という言葉を聞いたかもしれないですね。
地球から見て、惑星が見える範囲内を移動しているなら、全ての惑星に星座があります。
月もそうです。

月にも、牡羊座や、牡牛座、双子座……のように、いろいろな種類の性格があります。
そして、太陽と月は、昼間のヒーロー、そして夜のヒロインです。だから、西洋占星術ではとても重要です。

しかし調べるうちに、いろんなことを書いてあるブログを見つけるかもしれません。
月は未成熟。成長しきらない。
欠けているもの。手に入らないもの。
満たされると安心するもの、などなど……。
とくに、あたっていると思ったあと、不安になるような記事があるかもしれませんね。
どうしたらいいのだろう?

その気持ちこそ、月の作用なのだと思います。

自分の落ち着くところ。
揺れる気持ちを、揺れることをよしとして、抱きしめておいてくれる場所。
欠けていたとしても、月はそこにある。
月は、人の魂のゆりかごだとさえ思います。

勢いづきたい気持ち。
快適に囲まれたい気持ち。
たのしい裏道を見つけたい気持ち。
守られたい気持ち。
表舞台に立ちたい気持ち。
整えておきたい気持ち。
綺麗なバランスを眺めていたい気持ち。
自分の心を見つめ守りたい気持ち。
冒険へ飛び出したくてたまらない気持ち。
目的に向かって突き進もうという気持ち。
みんなのだいじ、を考える気持ち。
ほんとうのさいわいを知る心。

どれも不完全だったとしても、人間の心として、いずれも美しいとは思いませんか。

心をないがしろにすると、どうなるでしょう。
養分の与えられない果物が、小さくしぼみ、
甘露をためることなく朽ちていくと、
そんな気はしませんか。

月とは、滋味です。
もし、あなたが力尽き、折れそうになったら、月に目を向けてください。
優しくおいしい果物がなるように、あなたの心に水をあげてください。
その水が、どんな性質の水なのか。
あなたの月の星座が、しるべになるでしょう。

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