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第10回「育てる」という意味の言葉を私が使えない理由

私がマンガ家志望者だった若い頃、「マンガ家を育てるのはマンガ編集者」だと思ってました。

なぜそう思っていたのかというと、有名な人気のあるマンガ家の先生には担当者がついており、その編集者の名前も知られケースがありました。

「担当のマンガ家の中から才能を見つけ出し、大ヒットするマンガを作り出す編集者がいる」と私は思い込んでいたように思うのですが、私だけではなくマンガ家志望者にはその傾向があったのではないでしょうか。


コロコロコミックでマンガ家として仕事を失った後、新しい仕事を求めて某編集プロダクションに出会いました。
担当者として付いていただいた地位の高い編集の方は、若い頃から多くの有名なマンガ家との仕事の付き合いがあり、今でも続いていることを知りました。

それを聞いた私は何気なく口にしたのが、「すごいマンガ家の先生達を育てられたのですね」・・でした。

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