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徒然の13/「マンガのマンガ」はなぜ本になったのか?

現在「マンガのマンガ」は3部作となり銀杏社から出版されています。
依頼があって描いたわけではなく、私が勝手に描いた「マンガの描き方ガイド」マンガを出版していただけたという経緯がありました。

マンガ専門学校で講師を始めたのが、そのキッカケです。
「マンガ表現の基本知識」を「話で伝えようとしても無理がある」と感じたので、それなら「マンガ」で理解してもらった方が効果的だと思いつきました。

どこから依頼があったわけではなく「マンガ表現とは何か」をマンガで伝えようと行動を始めたわけです。

まず原稿を描き、学生に配布したのがA4サイズのこのプリントです。

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真ん中を中心に折り曲げてもらうのが最初の作業でした。


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隔週を目安に授業の度に数ページを配って、ある程度まとまったページ数をホチキスで閉じて冊子にしてもらっていました。

70ページ程度出来上がった時点で、「マンガの描き方」のマンガがあまりにも面白いので本として2冊まとめました。

それがコレです↓

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当時お世話になっていた銀杏社の担当の方に、サンプルとして1部をお送りしました。
感想をお聞きしたかったことはもちろんですが、売り込みとしての下心はあったのだと思います。

いただいたご返事はとてもありがたいことでした。
続きを銀杏社のHPでの連載のお話です。
そのおかげで、原稿料が発生することになりました。

HPでの掲載が続き、予定の内容を描き終わった段階で本となりました。
それがコレです↓

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発行部数は少ないですが、定期的に売れ続けやがて重版となりました。
その時に本自体の見栄えがよくなりました。
カバーが付いたのです。
それがこれ↓(左はカバーを外した状態。右はカバーです。)

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その後も重版は繰り返されました。

仙台の専門学校で講義をすることになったのですが、それをキッカケに「ストーリー構成編」を新たに描き始めました。
2冊目の本として発売されることになった時期に、本のサイズが変更になりました。
それがこれです↓

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「マンガのマンガ」の成り行きを語っているただの自慢話と受け止められてしまいそうですが、伝えたい本質はそこではありません。

私は常に言いまくっているのですが、「自分が面白いと思っているものを描く」事は大事なのです。
依頼されなくても、描きたいものを描けば良いのです。

「面白い」ことを「伝わるように」描く。

受け入れてもらえる時期は、ちゃんとやって来るものなのです。

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