■「描きたいものを描く」と「描きたいものを伝えられるように描く」の違いは大きい
■123「描きたいものを描く」と「描きたいものを伝えられるように描く」の違いは大きい
「どういうマンガを描くのか」という答えには、大きく分けると2つあります。
それは「描きたいものを描く」と「描きたいものを伝えられるように描く」という2種類の描き方です。
「描きたいものを描く」という主張の学生がいて、それだけでは「何が描かれたのか読者には伝わらない」とアドバイスし、「出来事だけを描くのはニュースでしかないので、マンガとしてはNG」と伝えたのですが、「描きたいものが描けたので自分は満足している」と私のアドバイスはスルーされました。
私の推測では。その学生は「読者を想定してマンガを描く」という発想は無く「自分のためにマンガを描く」タイプの人なのかもしれません。
「読者に読んでもらってこそ成立するのがマンガ」なので、読者を無視する時点でマンガ家に向いていないように思います。
「自分を喜ばせる」のと「読者を喜ばせる」のは、到着地点が違います。
「自分を喜ばせるマンガを描く」のは最初の目標であり、その先の到着地点は「読者を喜ばせるマンガである事」なのです。
マンガ家を目指すなら「その事に気付く時」が必ずやってきます。
「無駄な回り道を避ける」ために講師はアドバイスするのですが、それを受け入れられない学生は苦労するのではないか・・・と思います。
その学生の「個性」なので、😓しばらく認めるしかありません。
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