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DL同人5カ月目売り上げ報告(2024年6月)+AIイラストの展望など

こんにちは、ふみです。

2024年6月の売り上げ報告です。


●DL同人5カ月目売り上げ報告

売上本数  388本   前月比 -112本
収入 112,434円  前月比-13,493円


FANZA


DL SITE

売上本数、収益ともに減少となりました。

6月の新作は初日売り上げ80本と、いつものアベレージの60本より多く、2週間たった現在で242本売り上げており好調です。

ただ新作販売の当日にFANZAでVISA使用停止となったことが大きく影響しているのか、いつもは新作を出せばバックナンバーも結構売れ出すところ、今回は雀の涙程度しか売れませんでした。

FANZAだけ見ると前月比3万円減と笑えない状況になったのですが、5作目は「おねショタ」を採用した結果、DLSITEでの売り上げが堅調で下支えをしてくれてトータルで前月比1万円程度マイナスまで抑えることができました。あと1作目を90%OFFにしてユーザーの流入増加を試しました。これが結構効いて販売後3日も経つと普通は動きがなくなるのですが90%OFFの商品に釣られたのか他もポツポツ売れました。

たらればの話にはなりますが、VISA停止の件が無ければ計算では16万円以上の収益にはなったと推測します。もちろんサマーセール前の買い控えもあるとは思いますが。

自分の絵柄はおねショタが強いかも

4作目までは色々ジャンルを変えながら作ってみたのですが、処女作の「おねショタ」の売り上げをなかなか超えられませんでした。

※「おねショタ」とは、少年とお姉ちゃんがいちゃこらするお話のことです。

なので試しに5作目もおねショタを採用したところ、処女作並みの売り上げ推移を見せており、これが自分の当たりジャンルだと思い、年内の残り5作はおねショタでいこうと考えているところです。というかおねショタ特化サークルにシフトしていこうと思ってます。

おねショタは僕の絵柄との親和性が高いのかもしれません。こんな感じで自分の絵柄とジャンルの親和性も考慮する必要があったりで、コンテンツ販売というのは奥が深いなと思わせられるものです。

もしDL同人を販売していてあまり売れないという人は、そのジャンルと自分の絵柄の親和性も考えてみると解決の糸口になるかもしれません。

クレカ規制の展望

FANZAでもVISAが停止となったことで界隈でも多少の衝撃が走り、実際に売り上げ減少報告をチラホラ見かけました。

そんな事態でもJCBはポルノ規制には緩いらしく、FANZAではJCBを契約すると9,0000ポイントを付与するキャンペーンをやっています。この9,000ポイントですが、DMM通販でも使用できるので、僕は9,000円分のステーキを買いました。3日間ぐらいステーキだけ食べてました。幸せ。

VISA停止により一時的にユーザーは減少するとは思いますが、数カ月もすればJCBや他の決済手段に移行完了してユーザー数は目減りはするでしょうけどほぼ元に戻ると推測してます。

あとこういう事態を敏感且つ悲観的に捉える層というのもいるはずで、引退とか新規参入見送りをしてくれるとぶっちゃけ嬉しいなとも思ってます。ピンチはチャンスということで。

所感:なぜ下手なのにAIイラストに反対するのか

最近ずっと気になっていることがあります。

SNSなんかを見てるとお世辞にも絵が上手いと思えない人達がAIに反対していたりします。プロフィール欄に「AI学習禁止」とか書いてて、いやデッサン崩れまくってて学習されるレベルでもない気が・・・、というのもかなりあって正直違和感しかなかったです。しかもそれがレアでなく割と見かける。むしろ多い。

ヘタクソな人がAI反対をデカデカと表明している謎!

感覚的には既にプロとして稼いでいる人達がAIの学習対象にされるとか商売敵とかで反対しそうなものですが、その逆が多い印象があります(もちろん、名が売れている作家は無生産なAI論争に巻き込まれないように自衛の意味でAIに触れないという戦略を取っていることが多いとは思います)。金も稼いでないし学習対象にもされていないレベルの人が、なぜかやたらAIに反対している。それに下手な人ほどAIの恩恵を多く受けられそうなものですが。これについては長らく疑問でした。

これを僕より人生経験のある人に言ったところなるほどという回答を貰えました。多少ニュアンスが変わるかもしれませんがこんな感じです。

絵が下手ということはそこまで絵に真剣に取り組んでいないか、未だそこまでの修練を積んでいないということになる。つまり少なくとも絵の世界で修羅場を潜ってきたような経験をしてきていないと想像できる。その程度のレベルの者が、界隈を揺るがす技術革新に対して、俯瞰して分析できるわけもない。だから右に倣えで安易に反対をするのである。

なるほど、未熟だからこそ反対表明に帰結するんだなと。

それと、AI反対の人の印象として絵を神格化しているというのもあると思います。絵でお金を稼いでない立場だと、その価値を過剰に信じているというか、なんか色々難しいこと考えがちというのは印象としてあります。「線1本1本に魂が宿る」的なアレです。ビジネス志向というよりアート志向なのかなと。(ちなみにアート志向が強い人は得てして上達が遅いイメージがあります。自分のイラストをお金にする気持ちが弱いからデッサン力とか気にしないのかもしれない。)

逆にプロの多くは自分の描く絵を商材と見ている部分もあるでしょうから、AI云々については当然、自分のビジネスに対してプラスになるかマイナスになるかで判断する人が多いと思います。なので既に金を稼いでいる立場か、稼いでない立場(稼ぐつもりが無い立場)で全然AIに対する見方は変わりそうです。

他のネット記事では、「これから」という駆け出しの人が一番被害を受けているから反対するというのもあり、まあそれもあるなとも思いました。

という感じでそんなに絵が上手くないのにAIイラストに反対する理由をまとめると

①界隈の展望を俯瞰して分析できるレベルに達していない
   (若しくはアナリスト的なことを人生で経験してない)
②絵を描く行為を神格化している
 (アート志向が強い⇒写実的な上達がしにくい⇒下手)
③出鼻を挫かれた感が強い

という推測になりました。

あとAIに関連してですが、AIイラストが問題視された当初はAIで画像を生成する所謂ポン出しがAIの使い方というのがメインストリームでした。ただ最近はAIを組み込んだ便利機能を作ろうという流れが強くなっている気がします。例えば雑に描いた線画を整えるとか。

AIに反対するということはこういう便利機能が将来実装されても、「一切使わないんだよね?」と言いたいです。むしろ現在ある例えばバケツ塗りとかも広義のAIなわけで、もっと言えば「デジタル自体も使わない方が良いんじゃない?」と思います。

多分そうとはならんので、結局自分の都合の良いところだけ切り取ってAI反対と言っているだけなんだよなと思います。なんでAIイラスト嫌いなのにCHAT-GPTは使うのか、AI家電は使うのか。窓開けてスマホとパソコンと家電を全部外に捨ててから言って下さい、と正直思います。

所感:10年後も絵で飯を食ってる人間は誰か

上記のAIの話に合わせていつも考えるのがこの表題です。

まず最初に言いますと

アナログに拘る駆け出し作家
AIに反対している駆け出し作家

この2者は少なくともビジネスとして絵を売る界隈にはほぼいなくなっていると推測しています。レアケースはいるでしょうけど、大方は消え去っていると思います。ちなみにアート方面の画家はこの限りではありません。別の土俵です。

駆け出しと書いたのは、既に知名度が有り地位を確立している場合はそのまま逃げ切れるからです。極端な例を言えば、スラムダンク、バガボンドの井上雄彦氏がアナログに拘っていても何の問題も無いというのは想像に容易いと思います。

で、この記事のサムネにもしている下記の画像を見て欲しいのですが

数年後のAI利用作家はこういう状況になっていると推測してます。これはギャグじゃなくて結構マジ。漫画だったら、ラフまで描いてあとはAIが仕上げてくれる状態になっていると思います。

絵も描けるしAIも使える人がこんな状態で作品作りをしているところで、AIを使わない人が勝負になるかというと、まず勝負にならんと思います。少なくとも作品の量で言えばですが。あとプロの漫画家で言えば今までアシスタントを雇っていたところをAIで補填できるので単純に大幅なコストカットが可能になると思います。

DL同人で言うと、僕のペースだったら現在月1本ですがAIが発展して月に2本は完成させられることになっているとして、オール手描きだとかなり早い人でも2カ月に1本、普通は3カ月に1本とかだと思います。

AIを使わない人は3カ月のうちに1本作っているところで、AIも使っている僕は3カ月で6本作っているわけです。作品産出量としては6倍です。もちろん作品が多ければ良いというわけではないですが、少ないよりは人の目に触れる機会は多いです。

ちなみにこれ、弱小サークルの僕だとあまり脅威さが分からないかもしれませんが、大手サークルが皆3カ月で6本出してくると思ったらどうでしょうか。複数名で運営しているサークルだったら3カ月で12本ぐらい出してくるかもしれません。しかもAI市場でなく堂々と手描き市場に出してくるはずです。圧倒的な物量とクオリティで。即刻潰される気しかしないです。

つまり何が言いたいかと言うと、自分で絵が描けてしかもAIも使える作家は手が付けられない化け物になるということです。

AIが使えて初めて土俵に上がれる世界になってるのに、そんな状況でAI利用を放棄するのは難易度ベリーハード。だから今現在駆け出しの状態でAIに反対しているという人は、僕の視点だと今後本気で絵で稼いでいくつもりが無いんじゃないかなと思っています。

人の手で描くのが大事とか、線1本1本に魂が宿るとか、そういうのじゃなくて、イラスト界隈で生き残りたいかどうか?という話なんですよね。ガチガチの企業案件とかゲームのキャラデザ案件だと別の話にはなりますが、そういう仕事ができるのなんて誰でも知ってるクラスの絵師とか界隈では有名な絵師です。

逆に、そういうクラスの絵師やSNSで数十万以上フォロワーがいるような絵師はノーリスクで「私は反AIだー」と言えるんですよ。だってもうAI使わなくても生活に困らない立場にいるから。先述したように、仮に井上雄彦氏が反AIでそれを主張してAIを使わなくても一切のデメリットが無いわけです。高収入が確定している漫画家だったらAIじゃなくて人間を雇えますし。

こういうノーリスクの有名人が反AIを唱え、それに乗っかってしまうちょっと思考力が低い(若しくは未熟な)大勢のワナビーというのが現状の反AIの全体構造と僕は分析します。

最近ではCOPAINTERというAIサービスに対し、界隈では有名らしい絵師が批判した投稿がバズり、多くの無名絵師達が「そうだそうだー!」ってコメントを多数寄せていました。まさにこの構造。その絵師さんと無名絵師さんは置かれている状況が随分違うわけです。分かりやすく言えばある意味ゴールしている人とこれからスタートする人の違いであるわけで、ゴールした人の意見に乗るのは危険ということを分かった方が良いと思います。

ゴールしてる人はいくらAIを批判してもノーリスク。一方、これからスタートするのにAIを批判してたら、AIの利用が難しくなる。今後AIが発展し過ぎて使わざるを得ない状況になった場合、少なくともAIアンチで活動していた現在のアカウントは放棄するか、何事も無かったかのように使って馬鹿にされるか、AIをコソコソ使うか、というダサイ選択肢しかなくなります

また、ネット上のアカウントだけだったら良いですが、リアルでもそのようなことを放言してたら、言ってしまった相手とは絶縁するか、開き直るか、ずっとコソコソするしかないです。そういったことも踏まえて本当にAIを今後一生使わないと断言できるか、その覚悟があってAIに反対しているのか、もう一度考えた方が良いと思います。

現在練習生であったり、駆け出しの状態でAIに反対している人は是非宣言してみて下さい。

裏垢とかでなく、リスクのある本垢で

「私は死ぬまでAIを使いません。使ったら腹を切ります」

と。

もちろんそう宣言した中でしっかりAIを使わずにご立派な立場になる人も出てくるとは思います。レアケースでしょうが。

恐らく大多数は数年後には手の平返してAIを使うようになります。これは予言しておきます。

ここまで書いていて思ったのは、僕はAIに反対するとか賛成するとかは割とどうでも良くて、深く考えずとりあえずなんとなく主張する芯の無い人達が嫌いなんでしょう。ぶっちゃけ一言で言うと頭の悪い人が好きではないです。

高確率で今無名絵師で反AIと主張してる人は数年後にAIを使い始めます。ただ、使い始める以前にプロ絵師を諦めてる可能性の方が高いとは思います。

・・・そういう感じでまとめると、10年後も生き残っているのは

自力で描ける+AIを使いこなせるハイブリッド絵描き

というわけです。自分の絵も研鑽し、AIもしっかり勉強しておくことが生き残るには大事なのかなと考えております。

多分この予測は当たると思います。10年後にまたこの記事を読みに来てください。

現場からは以上です。



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