04.ENNEAD(エネアド)1章のハイライト3_セトの初出廷、オシリス初登場と不成長の呪い

(後ほど絵を描いて足します)

法廷シーンは各人の立場が
入り組んでとても面白かったので
ゆっくり描写します。

法廷シーン〜三本勝負開始の流れ

右によってる文はわたしの
感想による脱線なので、
ストーリーの要約を確認する目的の
方は左のみ使ってください😊

🌙セトの罪(1-4)

数100年の暴政の中、
セトの息子アヌビスの協力で
失った権利を取り戻すため
イシスとホルスが闘技場に現れたとき

2人は
真理と正義の神マァトと、
知識と知恵の神トトを連れてきました。

この2人はセトに
裁判への出廷を命じました。(1-4)

マァトはセトの罪を
次のようにあげました。

セトの罪
・実兄を殺害し、王権を奪った。
・遺体を九等分にしてナイル川にすてた(!)
・不正があまたにあったこと
・エジプトの民の死の秩序を乱したこと

🌙セトの出廷(1-6)

セトは神々の会議である
エネアド法廷に出廷しました。
原告はホルス。この時点では
イシスとオシリスの子供で、
天空の神ヌトの代弁者と自称してます。

(ヌトはイシスやセトの母)

ホルスは神の子として
生まれて成熟して神になる前の
半神の状態です。

セトは、オシリスが復活して
イシスと子を成したことを疑います。

🌙オシリス初登場! (1-6)

セトは、
ホルスの父親はだれだと
イシスに詰めよります。

このとき、この漫画で初めて
オシリスが初登場します。

ここは、「あの夜」を
読んだあと振り返ると、
ちょっとしたホラーシーンです。

イシスに詰めよるセトが
「そんな嘘には付き合えない」
と詰め寄ったとき

セトの左腕をつかんで
「ならば私に付き合ってもらおう」
といって突然現れます。

これがオシリスの初登場のセリフでした。
セトにとって数100年前にオシリスを
倒し冥界に閉じ込めた
「あの夜」以来の再会です。

ドSの方はお手元の漫画で
(1-6)を振り返って堪能してください。

セトは凍りつき手が震えてます。

さらに目が合って
セトは恐怖と憎しみでパニック。
すぐにオシリスを攻撃しますが
太陽神ラーが止めます。

ラーはオシリスに
セトに体をバラバラにされたのに
どうやって復活したか尋ねます。

※ちなみにこのシーンまで
セトの顔は漫画の表紙しか
出ませんので目元のアップで、
美形!!と感じました。

オシリスは
「ホルスが実の息子である」
証言をするため証言台に立ちます。

🌙オシリスの証言


・体はよみがえった
・イシスとお互い愛を交わし子を成した
(?)
・間違えなく自分の息子

このタイミングで
ラーが自分も勝てなかった
当時最強の神オシリスをセトが
「あの夜」どうやって、なぜ、
殺したのかも尋ねます。

オシリスはあの夜は、
セトと酒を飲んで、酔って、
寝て目を開けたら九等分だった

省略したぎりぎり本当な説明をしました。(1-6)

🌙セトの王権への想い1-8

セトは武力で
王権を奪いましたが、
武力と知力が
あるものこそ最高神

オシリスだってラーから
力でエジプトの王権を奪った。
自分も同様に王権を奪っただけ。

いま一番強い神は自分
だれか自分と戦うか?

と神々に問います。
そのセトの目は
完全にいっちゃってます。

暴君セトが
強さやステータスに
異様なまでに執着している
ことが描かれています。

これは、あの夜に受けた
セトの心の傷が関連してます。
詳しくは、ホルスH回の未成年版の記事と、
あの夜の記事でふれます。

🌙イシスとオシリスの演技?1-9

法廷シーンの謎部分の考察です。

あなたこそ王だ
エジプトを総べてほしいと
イシスがオシリスに
仰々しく泣きつくシーン
があります。(1-9)

このシーンは
後から振り返るととても不思議です。

実はイシスは
あの夜、オシリスとセトの
やり取りを目撃をしており(1-36)

オシリスは弟セトを愛し
すさまじく執着をしており
妻である自分に愛が向いてないこと

知っています。

更にオシリスの
イシスとオシリスが
愛し合って子を成したかの様な
証言にイシスが感涙
するのも不自然。

おそらく2人は
口裏合わせ
をしてこの場で
演技をしているのではというのが
私の推察です。

私が現在読んだ2章-70話台まで
この場面の真相は出てきません。

🌙法廷の決着の付け方

最強で最高神のセトに対して
神になっていない半神のホルスが
戦い強さを証明したいと提案します。

くじを引いて出てきた種目で
ホルスとセトが三本勝負をして、
決着をつけることに。

セトが負けると
イシスが権利を取り戻し、
王権はイシス&ホルスに移行。

セトが勝てば
強い最高神の王として
他の神々に認められる。

そしてホルス、
俺もまた、叔父様に服従します。
そしてあなたの忠僕に。
」和訳版1-9
とのこと。

⛄️脱線
ここの英語版は?
I,too shall grovel at your feet, uncle.
And I will serve you sincerely.

翻訳
叔父様、俺もあなたの足元に平伏し
誠心誠意あなたにお仕えします。

あ…。ありがとうございます!
お仕えバンザイ!お仕えバンザイ!
むしろ三本勝負セトが勝ったら
そのままハッピーエンドだったんじゃ?
すみません。話に戻ります。

つまり、三本勝負することが
決まりました。

三本勝負は
・水中で息を止める勝負
・船で競う水上戦
・怪獣退治
です。

一章ではこの三本勝負の間に
さまざまな事件が起きます。

🌙セトの息子アヌビスの不成長

三本勝負のあいだ
常に大変でストレスいっぱい息子
アヌビスが大変なことになります。

そこに触れる前に
もともと大変なアヌビスの
状況、成長しない体について
整理します。

アヌビスは
オシリスの王政時代に生まれました。

通常、神同士の子は、
神になる前の子供の姿である
半神の姿で生まれ育ち、
成年になる迄に神にふさわしい
完全な体に成長します。

しかしアヌビスは
セトの暴政時代のあいだも
数100年子供の姿(半神)のままです。

半神については1-20で
トトがこう説明しています。

子供の姿だが
神の血が流れており、
空腹感は感じても死なず、
寝なくても体に負担がない

叔母のイシスなどにも
理由はわからず、心配して
アヌビスを元気づける
シーンなどがあります。

イシスの声かけに
ホルスですら神でないのに
僕なんかが神になれると思ってない、
という発言もあり(1-21)

アヌビスは数100年
半神のままであることで
自己肯定感が低めに育ちました。

🌙アヌビスのサイズ

成長しない半神なだけでなく
アヌビスの体は、
心の持ちようが変わると

幼児〜青年まで
姿が逆戻りしたり、
育ったり変化します。

アヌビスが出てくるシーンは
回想シーンも多く時系列をつかむのが
むずかしいですよね。
一章のアヌビスを時系列にすると

1.オシリス王政(セトの幸せパパ時代)
→幼稚園児くらい

2.あの夜(1-35)→小学3年生くらい

3.セトの暴政時代→小学3年生くらい

4.暴政時代(ケンミス)
→小学生くらいから
 ドゥアトに行ったことで
 中学生くらいに成長した

5.暴政時代(闘技場)1-4→中学生くらい

6.暴政時代1-19
セトを裏切りイシスに協力
セトの息子を辞めたと宣言したとき
高校生〜20歳くらいに成長した。

7.セトホルスの3本勝負中 (腕カット事件)
寝てるときは小学生くらいの姿。
起きてるとき高校生くらい1-36

8.法廷の最終法廷前
→高校生→幼児にもどる!1-67

とかなり変わります。

ちなみにセトが幸せパパだった
オシリス政権時代の小さいアヌビスは
目に光があって可愛いのですが、

あの夜から始まる
セトの政権時代からは
悩んだり苦しんでるので
表情が暗く陰気です。

しかし2章からは
マッチョな美しい神に変身しますよ。

🌙不成長の呪い

アヌビスの体は
どうして成長しないのか、
どうして姿が変わるのか

この謎はホルスが知ってました。
ホルスも昔、数十年
小さな子供のままだったのです。

第一試合で
船を用意した代わりに
アヌビスはホルスに教えてもらいます。

不成長の原因は
息子に、子供として側にいてほしいと
願うあまりにセトが無意識にかけた
呪い
だったのです。(1-50〜60)

無意識のため、
セトは2章の後半、ホルスに聞くまで
自分が愛息に呪いをかけたことを
知りませんでした。(2-69)

この呪いのため、アヌビスの心が
セトから離れると体は成長するし、

セトと一緒に家族で
いようと願うとアヌビスの
体は幼くなります。


⛄️脱線
アヌビスに
この話をするときの
負の感情全開のホルスが
すごい好きなんですよ。

それまでずっと
落ち着いてて礼儀正しい
常識人な雰囲気なので、
ギャップが最高です。

一方ホルスの体も
一時、数十年の間
小さな子供の姿で止まっていました。

太陽神ラーの館に行ったとき
不成長の呪いは解けて
体が大きくなったのです。

ただし体は大きいけど
神にはならない半神のまま。

イシスは(1-21)で
ホルスは身体は大きくなったけど、
祖母神ヌトの加護がなければ
普通人間と同然と言っています。

ホルス側の呪いはまた別途
ケンミスでまとめます。


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