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<神作品>絵が美しい漫画を集めてみました。

モノクロの世界に色が付いているかのように見える。風や、匂いを感じる。
そんな、まるで映画みたいな漫画を読んだことはありますか?

今回は、芸術の秋に読みたい、絵の美しさが際立つ漫画を3冊紹介します。
絵はもちろんのこと物語の世界観も素晴らしいので、ぜひ手に取って読んでみてください。

【とんがり帽子のアトリエ】白浜 鴎

引用:Amazon

こちらは、2018年全国書店員が選んだおすすめコミック一般部門1位にも選ばれた作品です。

物語の主人公ココは、小さな頃から魔法使いにあこがれていました。
でも、魔法は生まれつきの能力とされていたので、魔法使いになるのはあきらめて母の仕立屋の仕事を手伝っています。

そんなある日、仕立屋に来た客の魔法の馬車が壊れてしまい、偶然居合わせた魔法使いのキーフリーが修理をすることに。

見てはいけないと言われていたのに、ココは我慢ができず魔法をかける瞬間を見てしまいます…。

その夜、見よう見まねで、昔お祭りで買った「魔法の絵本」に「おまけのペンとインク」で魔法陣を書くと、なんと家とお母さんが石化してしまったのです。

この時から、ココはお母さんを元に戻すため、キーフリーのアトリエで魔法の修業を始めることになります。

世界のどこかにひっそりと魔法の世界が実在しているかのような、リアルで美しい描写。
イラストのペンのタッチが、ファンタジックな世界観をより引き立てています。
いくら眺めていても飽きません。

1コマ1コマが、まるで絵本の挿絵のよう。
話の内容も、ココが悩みながらも仲間たちと共に成長していく姿に、読者も一喜一憂してしまいます。

キーフリーが追っている謎の「つばあり帽」と呼ばれる闇の集団との戦いも、ハラハラさせられてページをめくる手が止まりません。
ファンタジーの世界に没入したい方に、ぜひ読んでほしい一冊です。


【乙嫁語り】森 薫


引用:Amazon

こちらは、2010年全国書店員が選んだおすすめコミック2位、2014年マンガ大賞の大賞を受賞した作品です。

舞台は19世紀後半の中央アジア。
街に住むエイホン家の跡継ぎカルルクのもとに、北方の移牧民ハルガル家から花嫁アミルが嫁いできます。

カルルク12歳、アミル20歳。8歳の年の差婚
それでも二人はお互いを大切にし、困難を乗り越え、少しずつ夫婦の絆を結んでいきます。

カルルクとアミルの物語以外にも、様々な地域に住む人々の生活や文化、民族間の争いを、その土地の花嫁にまつわる物語を通して描かれています。

この作品は、絵がとにかく緻密!
地域ならではの衣装や絨毯、装飾の描き込みが細かくて、もはや芸術作品
馬の背に乗り弓を構えるシーンや、戦う場面の躍動感もリアルに伝わってきます。

カルルクが少しずつたくましくなっていく様子や、アミルとの距離が近づいていく辺りの恋愛要素も、ドキドキして目が離せません。

雄大な自然の中で暮らしを営む人々の丁寧な暮らしぶりや、厳しさ、花嫁たちの心情。
そういったものを、まるでドキュメンタリー番組を観ているかのような感覚で読み進められる、読み応えのある一冊です。


【風の谷のナウシカ】宮崎 駿


引用:Amazon

こちらは、スタジオジブリの映画監督でもある宮崎駿さんの漫画作品で、第23回日本漫画家協会賞大賞、第26回星雲賞コミック部門を受賞しています。

皆さんご存じの映画「風の谷のナウシカ」のコミック版
アニメは観たことがあっても、コミック版を読んだことがある方は少ないのではないでしょうか?

「火の7日間」という最終戦争から1000年後。
腐海と呼ばれる瘴気(毒ガス)を発生させる巨大な菌類の森と、そこに住むたちに脅かされている世界が舞台です。

主人公ナウシカは、海から吹く風によって森の毒から守られている小国「風の谷」でつつましく生活していました。

ある日、蟲に襲われた飛行船が風の谷に墜落します。
その船に積まれていたのは、最終戦争で世界を滅亡させた巨神兵の核でした。

やがて、巨神兵をめぐる戦争が勃発。
ナウシカもその争いに巻き込まれていってしまうのです。

ナウシカたちが住む世界の真実とは?
真実を知ったナウシカはどんな行動を取っていくのか?

映画版とコミック版とでは、途中から微妙に設定が違うので比較しながら読むのも面白いでしょう。

宮崎駿さんが描くキャラクターたちや蟲、背景や機械の緻密で繊細なタッチによって、ナウシカの世界に命が吹き込まれていく
そんな風に感じます。

いつ読んでも新鮮で、人間の在り方を考えさせられる、作画・内容ともに本当に素晴らしい作品です。

映画は観たことがあるけどコミック版はまだ読んだことがない方、ぜひご一読ください!


絵の綺麗さを基準に漫画を選んでみる

漫画を選ぶ基準は人それぞれ。
好きな作家さんで選ぶ人もいれば、ネットのオススメで選ぶ人もいると思います。

今回ご紹介した3冊は、作画の緻密さ・綺麗さで選んでみました。
もちろんストーリーも素晴らしく、読み始めたらあっという間に時間が過ぎてしまいます。

おうちでのリラックスタイムに。のんびり過ごす休日に。
ぜひ漫画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

ライター:そら(https://twitter.com/tommy55934159

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