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Photo by keitafukui

粗探しが得意なお国柄　シカトでかまそうぜ金輪際

白馬の鬣

友と母の代わりに見届けた東京オリンピックが閉幕した。

画面を介していくつかの競技を見守り、選手を応援し、感動もたくさんいただいた。では開催してよかったと思うかと問われると、諸手を挙げてそうは断言できないような気もする。会期中ずっと複雑な気持ちだったし、閉幕した今もそのもやもやした気持ちを抱えたままだ。

個人的にひとつ確実に言えることがあるとすれば、もし友と母が私に言葉を遺していなければ、今回のオリンピックに対して、これほどの関心を持つことはなかっただろうということ。これほどの熱量を持って画面に向き合うことはなかっただろうし、プラスとマイナスの感情の狭間で激しく揺れ動くこともなかっただろう。

今はまだ分からなくていいのかもしれないと思う。時間が経てば、少しずつ分かってくることもあるだろう。あるいはこの先ずっと分からないままのこともあるのかもしれない。
開催してよかったのか悪かったのか、成功か失敗か、正義か悪か、希望か絶望か。

でも全てのことが、そう簡単に割り切れるわけではないよね。何事にもいい面と悪い面がある。結局は私がどの面を見ることを選ぶかってことなんだろうな、とメタっぽいことを考えてみたりもする(慣れない)。

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それはそうと、ものすごいことが起こったのだ。
私の敬愛するCreepy NutsのDJ松永さんが、何と閉会式に出演したのだ。

閉会式のハイライト動画は下記YouTubeチャンネルからどうぞ。

動画のタイトルは

【NHK】静かで熱い 17日間の終わり そしてオリンピックはパリへ | 東京オリンピック

(松永さんの登場場面は2:40〜、NHKのサイト上でしか再生されないようです)

あるいは下記の動画でも確認できます。開始1分半くらいのあたりです。

一部のファンの間では、もしかして出演するんじゃないかと噂されていたし、私もほんの少しの期待とともにテレビを見ていた(テレビの真ん前の特等席で、姿勢は割と前のめりだったかもしれない)。東京スカパラダイスオーケストラが出てきて、ああ、もうこれで出番はないなと思った(でもこれで出てきてコラボとかしてくれたらいいのに…とも思った)ところに映し出されたDJブース(DJブースキター！)。その向こうに大好きな人の姿を認めたときには、驚きすぎて心臓が止まるかと思った(「ほんとに出てきたーギャー！！」私の絶叫のあまりの声量に、一緒にテレビを見ていた夫が「うるさい」と言い残し離席した…)。

一世一代の大舞台でも緊張している様子は一切ないように見え、いつも通りキレキレのDJプレイをぶちかます松永さん。一体どれだけの鋼のメンタルを持つ人なのだろう。めちゃくちゃカッコよかった。改めて惚れ直した。

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閉会後、閉会式の内容について、いろいろな報道が見えたり聞こえたりして、開会前と同じように目も耳も心の扉も全て塞いでしまいたい気持ちになった。余程悲壮な表情をしていたのだろう、娘に「どうした？何かあった？」と心配され「しばらくスマホを見るのやめなさい」と助言されるほどだった。

しばらく塞ぎ込んでいたが、10日深夜放送された「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」を聴いて、ようやく元気が出た。
本番前から本番に至るまでの状況や心境を事細かに松永さんにインタビューした後、相方のR-指定さんが、こう断言したのだ。

「ばっちり決まってたよ、あれ(DJプレイ)」
「天晴れ」

これ以上の賛辞はない。これでもう充分だと思った。これからも言う人は言うだろうし、書く人は書くだろう。煽りたい人は煽るだろうし、その煽りに乗っかって、一緒に煽り出す人もいるだろう。でもいいや。Rさんにこれだけ褒めてもらえたら、松永さんも満足だろう。松永さんが満足なら、私も満足だ。

ちなみに閉会式の裏話(と多少のおふざけ)がたっぷり詰まったこの放送は、17日の28時59分(18日の4時59分)まではこちらから、どなたでも無料で聴くことができます。是非どうぞ。

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ユウちゃん、お母さん、二人の代わりにしっかり見届けたよ。最後に私の大好きな人が出てきて、びっくりしちゃった。一緒に空から見ていてくれたかな。

※タイトルは敬愛するCreepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」の歌詞より勝手にお借りしています

#オリンピック

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