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いきてる。 いきてく。

(2009-06-09)

さみしいな。
でもこのさみしさもいいんだろう。
と、つよがってみたりして。

なにかを選ぶということは、
なにかを捨てるということだ。
誰かを選ぶということは、
他の誰かを切ることだ。

と言って選ぶことをやめたとしたら、
それは全部を捨てることになるかもしれない。

毎日、毎日、私たちは、なにかを選んで生きていきます。
それでたまには、選ばない、ということを、選ぶ時もある。
どんな結果になったとしても、ありえないことはひとつもなくて、
ありえない、と思うことだらけなのは、私が世界を知らないから。

強い風や、激しい雨も、最大値なんてきまっていない。
耐えられないと思うことも、いつまでなんて決まっていない。

世界は遊園地とは違って、安全な絶叫マシンは存在しない。
世界は学校とは違って、正しい答えを出しても、マルがもらえるとは限らない。

その世界にどう立ち向かって、どうやって自分の場所を作るかは、人それぞれ。人それぞれ。
はなから危険を避けて、安全な道を選ぶもよし、
死にそうなギリギリを選ぶもよし、
それでもし失敗して死んでしまっても、
それもまた、ありえること。

なにがその人にとって、越えてはいけないギリギリなのか、どこをどう越えたら、もうダメなのか、それだって、人それぞれ。
そのギリギリを探すのも、へんてこだけど、生きがいだ。

私たちの周りにあるものは、どんなに大事に扱っても、いつかは壊れてしまうもの。
私たちの周りにいる人は、どんなに好きだと思っても、いつかは消えてしまう人。

じゃあ、嬉しいことって、楽しいことって、親しみって、愛って、なんだろう。
どこにいっても、なにをしても、ほんとうはさみしい人間の、そのちっぽけな心をポッとあったかくする、これらのことは、なんだろう。

私はずっとそれを追っかけている。
ひとがすき。

私はこれからもそれを追っかけていく。
ひとがすきだから。

いきてる。
いきてく。

(2009-06-09)

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