「キツネノテブクロの咲く頃に」第1話 #ファンタジー小説部門
~ あらすじ ~
背に翼を持つ一族の中で「ボク」だけが鏡にうつらない。だからママは「ボク」を嫌いで、でもいつか鏡の中に「ボク」を見つけたら、ママは「ボク」を撫でてくれるかもしれない。
「ボク」の七番目の姉である「わたし」は『鏡にうつらない子はほかにもいるのよ』と弟に言う。弟を連れ一族の城を出て旅に出るが、その目的は『鏡にうつらない子に会いに行く』だけではなかった。
旅の終着点である「魔女」の家で「ボク」が知る、鏡にうつらない理由、そしてママの過去と、二人の事実とは―