早めに育休を振り返ってみる

息子モチは「親の手を握ってヨチヨチ歩く」ステージに突入。午前と午後に2回公園にお散歩に行き、2人でひたすら歩行訓練をするというのがスーパールーティーンとなってきた。幸い公園には恵まれており、どの公園に行こうかカードはたくさん。ああ腰が痛いな。

そんなこんなで、そろそろ私の育休も、終盤戦の終わりよりだ。こんな平たんな日々も、懐かしく愛おしく思う日が来るんだろうな。この辺りで、育休を総括しておこうということで、久しぶりにnoteです。


育休は「休」ではなかった

出産前は、育休って「長い長い大人の夏休み♪」みたいな感じかな?と勝手に想像してたが、実際は「本業を休業して、育児に従事する期間」という感じが正しかった。神様は1週間を作り日曜休みを与えてくださってる訳だけど、育児に土日休みは無いわけで、、働く人間の喜びである「休み」の解放感を奪われた期間とも言える。ああ、早く働きたいなあ、と何度も思った。だが同時に、息子が生まれた1年間という奇跡のような日々が、息子の寝顔をじーっと見つめるだけの幸せな時間が、一生続いたらいいのにとも思った。育休って、そんな時間だった。決して不幸な時間では無いです。

ただ、「育休中は何も出来ない」は本当だった。育休友が(男女問わず!)みんな口を揃えていう。何も出来ない。本の一冊も読めない。子どものお昼寝中や寝静まってから、時間はあるじゃないかと思うかもしれない。自分を高めるための勉強とかしたらいいじゃないかと思うかもしれない。育休前はみんなそう思うのですよね。私なんて、この機会に教習所通おうと思ってたくらいだから。これが出来ない。本当になぜか何も出来なくなります。理由はうまく説明が出来ないのだが、全ての「その他のやる気」が奪われる。それが育休という時間です。


育休中にできたこと

そんな中、できたことも少なからずはあります。やってよかったことを記しておきます。自分に優しい、努力がいらないやつばっかです。


1.  毎日写真を撮る

毎日子どもの写真を撮ること、まずこれは努力しなくてもできる。カメラロールは可愛い我が子の写真でいっぱいだ。ここからが肝で、さらに1日ごとにベストの1枚を選び、それを1ヶ月ごとにiMovieで繋いで音楽をあててムービーにする。これが結構簡単なのに、いい感じに盛り上がる。なぜ映像にするとエモくなるのかしら。しかしこんな親バカ記録は誰にも自慢できないので、コロナで孫に会えていない実家の親に共有している。これが物凄く喜ばれます。こうして1年で12本のムービーが出来上がることに。ああ大きくなったなぁと、プチ達成感と感動を得られます。


2. 手書き日記をつける

これは職場の先輩に勧められて、産前からスタート。出産、育児を通して素直に感じたことを残しておこうとはじめた。デジタル時代に久しぶりの手書きが新鮮。毎日ではなく気まぐれ日記だが、2冊目に突入。今日でDAY333。この囚人のような日数の数え方で、時の経過をかろうじて感じているのだった。たまに挿絵などつけてて、これまた読み返すと結構盛り上がる。そして、漢字の書けなさに凹みます。


3. 海外ドラマをひたすら観る

映画は観れないのに、ドラマは観れる。これこそ育休あるあるだと思う。映画の2時間は時間が取れないのに、ドラマの1時間×3本なら時間が取れる。なぜか。言わずもがな視聴時間は「モチが寝ている時間」である。モチは外的要因有無に関わらず、突如として目を覚まし泣き喚くのだ。映画は、中断されるのが物凄く悲しいし悔しい。比べてドラマというのは、連続する時間であり、いつでもやめられる&いつでも再開できるという素晴らしいメリットがある。映画のようにギュッとしていない濃度もちょうど良いのかも知れない。ダラダラっと続いていく感じが、育休中の自分と重なるのかも知れない。

ちなみに、モチが起きてしまう外的要因を少しでも減らすため、「ベビーモニターで監視しつつ、Bluetoothイヤホン視聴」が我が家のドラマ必勝観賞スタイルだ。優良コンテンツを求めて、Amazon primeに加え、最近はNetflixにも加入。ああコンテンツは世界を救う!!ありがとう海外ドラマ!!!と言うことで、私のおすすめベスト10は別の機会にnoteします。


4. 雑誌をガサガサ読む

雑誌の読み放題サブスクを始めた。きっかけは「たまごクラブ」を読んでみたいけど買いたくはなかったから(変なプライドです)。たまごクラブ1冊の値段より安いじゃん!と思い始めました。たまごクラブはもちろんそれなりに有益でしたが、、雑誌読み放題、これがとても良かった。今まで仕事が忙しくて自分の興味のあることしかインプットできていなかったが、サブスクで週刊誌から美容系雑誌からメンズものまで、まるで興味の無かった分野の雑誌をひたすら読むようになった。この間、BIRDERというバードウォッチングの雑誌を読んで、ついに私もここまで来たかと思った。この仕事は、色んなターゲットの人間の立場になってみる想像力と共感力が必要なわけで、わりと為になる習慣がついたように思う。

業界情報は思い切って紙の定期購読をした。現場を1年以上離れるのは、強がってもなかなか心細いものだ。しかし育児をしていると、基本的に育児サイト系しか見なくなってしまう。そこで、無理矢理にでも情報に触れるため、業界誌を定期購読というわけだ。育児の合間にパラパラ。息子にズタボロに破かれながらパラパラ。業界の空気だけは、希釈されながらもパラパラと伝わってきます。それでよし、育休だもの。それにしても、人は身銭を切ると、ちゃんと読む生き物だなあ。


5. 散歩マインドフルネス

え?ちょっと待って、冒頭にあったように散歩は労働では?・・と思われるかも知れない。実は散歩は、モチも私も楽しいwin-winの日課だった。モチはベビーカーに揺られて散歩するのが好きらしく、とっても静かにしている。(公園に着くとモチの歩行訓練でボーッとしてられないのだが。)その間は私も、ドボーっと物思いにふけることが出来る。この静かな時間、育児中には非常に貴重だ。健康にも役立っており、なんと1日2回の散歩だけで8000歩は歩いているようだった。

大きな自然公園を毎日歩いていると、小さな季節の移ろいを感じる。最近は、カサコソと落ち葉を踏む音が楽しい。野鳥なんて今まで興味も無かったのに、見た事のない鳥を発見すると心が躍る。太陽のありがたさを知る。何度、日没の時間を検索したことか(初期モチは暗くなると騒いだのだ)。という、仕事をしていた頃からはちょっと考えられないくらい、センスオブワンダーな自分を発見してしまったのだった・・・!世界って、美しいな。いや、ほんとに。




とまあ、、

本当は「できなかったこと」を挙げた方が多いのだが、「できたこと」を挙げることによって、何とか心の平和を保ってみたのでした。

でも、、育児は頑張った。誰も予想だにしないレベルの頑張りだった。産前の私は、子供苦手だし仕事一筋だし、みんなに心配されてたのだった。立派かは分かりません。失態も沢山ありました。でも、頑張ったぞーって思うよ。と、自分を褒めて育てようと思う。育児を頑張るのは、育休なんだし当たり前じゃないかと思われるかも知れない。それが育休の最大のつらみだと思う。

幸か不幸かコロナ禍で、外食、旅行、買い物、ジム通いなどの、私ができなかったことは、みんなも等しくできなかったことになってしまった。コロナのおかげで、夫も1年一緒に過ごせたし、リモートで復帰しやすい世の中になったし、結果オーライか。今のとこはまあ、そんな感じです。

育休もあと2ヶ月。そろそろ復職の準備を始めないとなあ

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