チェコへ行ってきた その6

■6日目(2019年8月15日 木曜日)
今日はK子(仮名)とマル夫(仮名)夫妻の家に遊びに行く。
K子は20年くらい前に日本に留学していたチェコ人で、私は彼女から英語を習い、妻はチェコ語を習っていた。
彼女たちに会うのも15年ぶりだ。

お父さんに駅まで送ってもらう。右側通行にはまだビビってしまう。
空は晴れ渡っている。青空がまぶしい。
駅に着く頃にはカーラジオからBON JOVIの「Always」が流れてくる。
なんだか淋しいね。

お父さんに別れを告げて電車に乗り込む。
ありがとうお父さん!
ありがとうオロモウツ!

コリーンでハブローチクフブロド方面の電車に乗り換えです。
電車が来るまで少し時間が有るのでトイレなどに行く。
駅舎が改装中らしくトイレはイベント会場に有るような簡易トイレだった。

乗り換えた電車は何故か激混み!
通勤ラッシュのようだった。
話によるとクトナーホラに向かう電車なので観光客で混んでいるよう。
確かにクトナーホラで大部分の人が下りていった。

待ち合わせの駅に着く。
マル夫とK子のお父さんが迎えに来てくれていた。
暑かったからかお父さんは上半身裸(!)で駅に来ていて、少し驚いてしまった。

家に着いて玄関に向かっていると大型犬の鳴き声が!
マル夫が「大きな犬がいるけど怖がらなくて大丈夫」みたいなことを説明してくれたが大きい犬はちょっと怖い。
ドアを開けると大きな犬が出てきた!ラブラドールだろうか?犬種には詳しくないのでわからないが、そんな感じの犬だった。

犬は本当に大人しくて恐怖心はすぐに無くなった。
人懐こくて本当に良い犬だ。めちゃくちゃカワイイ。

家ではK子の娘が二人で留守番していた。
お姉ちゃんのT子と妹のM美。今後小学4年と3年になるらしい。
お姉ちゃんの方は日本語で挨拶してくれた。

マル夫手作りのカリフラワーのスープとグヤーシュをご馳走になる。
どちらも美味い!マル夫は料理上手なのだろうか。

庭ではお父さんがマキ割をしている。おそらく冬は相当寒いのだろう。
広い庭には果樹園的な物もありプラムを育ててスリヴォヴィツェ(チェコの蒸留酒。かなり強い!)を作るのだとか。

みんなで散歩に行く。
近所にはハタ(チェコの別荘)が多いらしい。
子供達は道端の花で髪飾りなどを作っている。

しばらく行くとマル夫が「ここはヨーロッパのへそなんだよ」と説明してくれた。
どうやらここがヨーロッパの中心らしい。
ああ、日本にもあるよね、日本の中心と言ってる町が。
ヨーロッパにもやっぱりそういう場所がいくつかあるみたいだけど、マル夫は「ここが本当の中心だって思ってるよ」と。
うん、私もその意見に乗ろう!
我々はヨーロッパの中心に来たのだ!

画像1

家に帰ってからマル夫がバーベキューの準備を手伝ってくれと言う。 
炭やバーベキュー台を運んだりするだけの簡単なお仕事。
たぶん手持ち無沙汰な私のために声をかけてくれたのだと思う。
マル夫はナイスガイだ。

庭でしばらく談笑。
指差しチェコ語張の出番だ。マル夫にチェコ語で職業を聞いてみる。
マル夫は大げさに驚いた表情で「Manchii!チェコ語うまいじゃないか!」
お世辞なのはわかってるけどなんだか嬉しい!
彼は学校の先生をしているらしい。小学校なのか中学校なのか、なんの教科なのかとか、突っ込んだ話はできなかったけど、、、

K子が仕事から帰ってきた。
入院中のお母さんも連れて来てくれた。
久しぶりに会うK子は、すっかりモラビアのお母さんと言う感じだ。
時間は平等に訪れる。お互い老けたのだ(笑)

子供達が庭に出てきてかくれんぼを始めた。
T子とM美は日本語で数を数えてる。なんだか微笑ましい。
娘も同年代の子供がいるためか、楽しそうにしている。

K子が日本に留学してたときの話。
K子の両親とマル夫は日本に遊びに来てるんだけど、その時に食べ放題を知っていたく感動していた。
チェコでこんな店をやったらすぐつぶれちゃうとバクバク食べてた。
そしてマル夫はフルーツの乗った甘いピザを食べながらビールをごくごく飲んでて、チェコ人すげえなと思ってた。
フルーツの乗ったピザって外国では当たり前のものなのかと、あれからずーっと思ってたんだけど、マル夫が懐かしそうに「あのフルーツのピザはうまかった。こっちにはあんなうまいもの無いよ」みたいな事を言っていて、ビックリした。

マル夫は日本にいる間に覚えた日本語は「食べ放題、飲み放題」「ハンバーガー2つと生ビール」

夕食は外でバーベキューをしてくれた。
いっぱいビールを飲んだしソーセージ類もいっぱい食べさせてもらった。
そしてチェコの家庭で飲み食いしたあとにはよくあることなのだが最後にスリヴォヴィツェが出される。
ショットグラスに入れられたそれはかなりアルコールがきつい。
それを一気飲みするのだ。
喉から食道にかけて焼けるような感覚。

なんか飲みすぎた。明日は二日酔いかもしれないと思いながら床についたのでした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?