過去でも未来でもなく、「今ここ」を意識する

マインドフルネスでは、過去でも未来ではなく「今、ここ」に意識を向けることの大切さが語られています。

時間の流れを過去→現在→未来の連続ではなく、無数「今」の連続であると捉えているのです。

今していることに意識や注意を向けると、次に挙げるような「囚われている状態」に気づく(客観視する)ことができます。

<過去に関して考えることの一例>
・あの時友達に失礼なことを言ってしまった。言わなければ良かった。
・昔の成功があったから、いろんなことがうまくいったんだ。
 
<未来に関して考えることの一例>
・この先自分は何年しんどい思いをして働き続けなければならないのだろうか。
・この病気による苦しみに、一生耐えなければいけないのだろうか。
 

こういう思考は、自動的に、しかも頻繁にしょっちゅう湧いてきます。

つい、わいてくる思考が煩わしいと思って振り払おうとしたり、

そのような思考をしてしまう自分はダメだと思ってしまいがちですが、

「価値判断せず、ありのまま」

のスタンスで思考を観察してみると良いそうです。


「今」に意識を向けるのが大切と言うと、次のような反論が予想されます。(反論を予想すること自体、未来への妄想なのかもしれませんが、あえて書きます)。
 
「今のことばかり考えていてはだめだ。それでは行き当たりばったりになって時間をムダにする。未来の事をできるだけ先読みして考えて、綿密な計画を立てて、モレなく実行していくことで、自分のパフォーマンスを最大限発揮させなければならない!」
 
私自身、何をするにもいつも準備不足で、物事を始めてから「しまった!」と思うことが多かったので、この類の言葉を聞いて、「よし、自分の計画や見積もりが甘かったんだ!次こそは気合いを入れてがんばろう!」と思ったものです。
 
でも、そうやって自分を戒めるだけでは、うまくいった試しがありません。

「そんなに、ありのままの自分はダメなんだろうか。何も準備していない、ただそこに存在している自分はダメなんだろうか。」

と、自分自身に問い直しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?