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Chat GPT-4にTableauの演習問題を作成してもらった2 - LOD関数と簡易表計算の組み合わせ-


前回の投稿に続き、Chat GPT-4にTableauの演習問題を作成してもらいました。
回答作成には難易度が高くなるLOD関数を用いるようにして、簡易表計算との組み合わせで回答する問題です。
また、問題回答用のデータソースも最小からChat GPTに準備してもらいました。フィールド数は任意にGPTに任せ、レコード数は100を指定してデータを作ってもらっています。

GPTから、設問の回答方法や、ビジネス利用のポイント、回答で作成されたVizの評価ポイントなどが示され、出題の検討や回答方法の会説をする仕事などをしている方には役立つ要素があると思います。
下記に、Pronptそのままの質問内容と、その回答を記載します。

今回は、同じお題で2回GPTに問題作成をしてもらいました。
AskがPronptでの問いかけ。AnswerがGPTからの返答です。
同じ趣旨で少し問いかけ方を変えています。GPT自身の学習能力か、解答される内容が変化してく点に注目頂き、現状のGPTレベルが伝わればと思っています。

なお、冒頭の挿絵は、タイトル内容に則した絵をChat GPTに描いてもらいました。

(Ask 1-1) TableauでVizを作成する問題を考えてください。LOD関数と簡易表計算を両方とも利用する回答になるものとしてください。

(Answer 1-1)

TableauでLOD(レベル・オブ・ディテール)関数と簡易表計算を両方使用するビジュアライゼーションの問題を考えてみましょう。以下はその一例です:

### 問題:
ある企業の営業データがあり、各営業担当者が異なる製品を異なる顧客に販売しています。データセットには「営業担当者名」、「顧客名」、「製品名」、「売上金額」、「販売年月」のカラムが含まれています。このデータを用いて、以下のビジュアライゼーションを作成してください。

### タスク:
1. **各営業担当者の月別の総売上と、全営業担当者の月別平均売上を比較するグラフを作成してください。**

### ステップ:
1. **LOD関数を使って各営業担当者の月別の総売上を計算します。**
  - LOD式:`{FIXED [営業担当者名], [販売年月] : SUM([売上金額])}`
  - これにより、各営業担当者について、月ごとの売上総額を固定化できます。

2. **全営業担当者の月別平均売上を計算するために、簡易表計算を使用します。**
  - 簡易表計算式:`WINDOW_AVG([売上金額の合計])`
  - この計算は、ビューに表示されている各月の全営業担当者の売上合計の平均を計算します。この計算には、先に作成したLOD計算で求めた各営業担当者の月別売上を使用します。

3. **デュアル軸グラフを作成して、各営業担当者の月別売上と全営業担当者の月別平均売上を比較します。**
  - 一つの軸にはLOD関数で計算した各営業担当者の月別売上をプロットし、もう一つの軸には簡易表計算で得られた全営業担当者の月別平均売上をプロットします。
  - 両軸を同期させ、適切な色分けやマーカーを用いて、視覚的に比較しやすいようにします。

このビジュアライゼーションを通じて、営業担当者のパフォーマンスを全社平均と比較し、特定の月において誰が平均を上回り、または下回っているかを明確に示すことができます。また、LOD関数と簡易表計算の両方を使うことで、データのさまざまなレベルでの集計と分析が可能になり、より深い洞察を得ることができます。

(Ask 1-2) 提示してくれた問題にあう、データソースを作成してください。レコード数は100以上としてください。Macで文字化けしないデータとしてください。

(Answer 1-2)

データソースをCSVファイルとして作成しました。このファイルには100以上のレコードが含まれており、指定されたカラム「営業担当者名」、「顧客名」、「製品名」、「売上金額」、「販売年月」が含まれています。Macで文字化けしないようにUTF-8-SIGエンコーディングを使用しています。

ファイルは以下のリンクからダウンロードできます:

このCSVファイルをTableauにインポートして、提案したビジュアライゼーションの問題を解くことができます。

(Ask 2-1) TableauでLOD関数と簡易表計算を両方用いる方法で、ダッシュボードを作成する問題を作ってください

(Answer 2-1)

TableauでLOD(レベル・オブ・ディテール)関数と簡易表計算を組み合わせて使う問題を作成しますね。ここでの目的は、Tableauの高度な分析機能を駆使して、ビジネスに有用なインサイトを提供するダッシュボードを作成することになります。

### 問題:

あなたはある小売業のデータアナリストで、同社の売上データを分析して、各地域の売上パフォーマンスと製品カテゴリー別の売上貢献度を明らかにするダッシュボードを作成する任務を受けました。データには「販売日付」、「地域」、「製品カテゴリ」、「販売数量」、「販売額」などの情報が含まれています。

#### ステップ 1: 地域別の総売上額と平均売上額を計算

- LOD関数を使用して、各地域の総売上額を計算します。
- 簡易表計算を使用して、全体の平均売上額と各地域の平均売上額を計算し、それを比較します。

#### ステップ 2: 製品カテゴリ別の貢献度分析

- LOD関数を使用して、各製品カテゴリにおける総売上額を計算します。
- 簡易表計算を使用して、全製品カテゴリにおける売上の割合を計算します。

#### ステップ 3: トレンド分析

- 「販売日付」を使って、月別の総売上額を計算します。
- 簡易表計算の移動平均を用いて、売上トレンドを分析します。

#### ダッシュボード作成:

- これらの分析を元に、次のビジュアライゼーションを含むダッシュボードを作成します:
1. 地域別総売上額と平均売上額のバー・チャート。
2. 製品カテゴリ別売上額のパイチャート。
3. 月別売上額のトレンドラインとその移動平均。

- ダッシュボードにはインタラクティブ要素(フィルタ、アクション)を追加し、ユーザーが異なる地域や製品カテゴリを選択できるようにします。

### 提出物:

- 作成したダッシュボードのスクリーンショットまたはTableau Publicへのリンク。
- 使用したLOD式と簡易表計算の式の説明。

### 評価ポイント:

- LOD関数と簡易表計算を正確に使用しているか。
- ビジュアライゼーションが分かりやすく、インサイトを明確に伝えているか。
- ダッシュボードがインタラクティブでユーザーフレンドリーであるか。

この問題は、Tableauを用いたデータ分析のスキルを総合的に評価することを目的としています。解答には、データの前処理、分析、ビジュアライゼーションのスキルが必要になります。

(Ask 2-2) この問題を作成するためのデータソースを作ってください。データは、Macで利用できる100レーコードのものにしてください。
データファイルをMacで文字化けしないように、修正しください。

(Answer 2-2)

データソースを作成しました。このデータには「販売日付」、「地域」、「製品カテゴリ」、「販売数量」、「販売額」という5つの列が含まれており、合計で100レコードがあります。これを使用して、指定された問題のダッシュボードを作成することができます。

データファイルは以下のリンクからダウンロードできます:

作成したViz

作成されたデータソースをそのまま利用しVizを作成しています。任意のデータではありますが、地域毎の差異も考慮したデータを作成してくれます。

https://public.tableau.com/app/profile/.50041340/viz/GPTQuestions2/Q2?publish=yes

回答方法に関する解説も2問目では示され、解き方例含め説明がある点は個人学習などへの利用可能性も出ていると思います。
ただし、前回同様に指定したTableauの関数を用いなくても回答出来るケースも多くあり、最終的な内容の精査は依頼者側で行う必要はまだまだあります。

質問の程度はともあれ、ここまで仕上げてくれるとまずは下書き作成のアシスタントとしては利用価値ありと思います。

GPTで、Tableauの利用方法なども調べる(教えてもらえる)ことが簡単に出来ることからも、様々なOutputに利用出来るChat GPTは、仕事や物事の進め方を大きく変えていく世界が目の前にあると実感しました。


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