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麻雀プロだったよ。⑦麻雀プロを辞めた理由

 こないだは有料記事を書かせてもらい、数人にでも購読いただいたことにより、私の昔年の思いやモヤモヤがなんか晴れた気がしました。さっそくいただいた購読料で雀魂で20連回しましたのでご報告いたします。

結果はこちらになります。ご査収ください。

課金する行為自体が今回は意味があったのでよしとします(震え声

 さて、物騒なタイトルですが前回の記事で溜飲が下がった私はひとまずこれについて語りたいと思います。この後は、プロ時代になんかあったことを思い出しつつちょこちょこ書いていこうかなと思います。

辞めた理由①

 当時、バイトと麻雀講師のお仕事を掛け持ちしておりました。その時は実家暮らしなので衣食住には困らない状態でした。そんな当時の稼ぎを赤裸々に告白するとこんな感じです。

バイト:時給950円(当時の田舎としては高かったです)☞約13万程度

麻雀講師:コマ数によるけど☞約2万程度

 とまぁ独身でやっていくにはそこそこな額をフリーターの割には稼げてたのではないかなと思います。しかし、将来性は無いし出ていくお金もたんまりありました。

 では主な支出はといいますとこんな感じです。

月のリーグ代:10,000円

交通費(リッチに新幹線使用):7000円くらいを月2回=14,000円(講師講座に通っていたため)

外食/交際費:20,000円

これプラス大会があったら参加費5,000円+交通費7,000円が毎回出ていきます。

保険/携帯費:10,000円

 この編は確定で出ていたので、50,000~60,000円がプロ活動をするのと生きていくのに必要な費用でしたね。そうすると手に残るのは10万弱くらいですね。

 ここからがんばって毎月5万くらいは貯金していたので、手に残るのは4~5万円くらいでした。そしてしょうもないことに当時は麻雀とパチスロに嵌っていたので、残るお金の大体はパチスロ代でした。もっと楽シーサー初代エウレカセブンが大好きでよく打ってました。そしてゆくゆくは自転車に嵌るのでさらに出費が・・。閑話休題。

 なので月々の生活は平日仕事週末麻雀orパチスロという、一見独身貴族まっしぐらな男のルーティンをこなしていたのであります。

 まぁ淡々と当時の収支をお話しましたが、辞めた理由のひとつは、将来への安定が無さすぎたということです。

 バイト以前は派遣社員をやっておりよりフルタイムで働いていたので、普通の新卒の人くらいはお金を貰えていました。しかし、フルタイムで働いて土日は麻雀に費やすというルーティンは私にはできませんでした。そもそも事務職だったのですが業務内容や上司との折り合いがつかず、派遣時代後期はもう鬱気味だったのでプロ1年目で、派遣は辞める事となりました。

 当時は、麻雀なんかのために安定を捨てるなんて思われていたと思いますが、今では感謝しています。

 とまぁ安定を捨てて安定じゃない道を行ってやっぱ安定を求めるという成功しなかった者の典型的なパターンですね・・。

辞めた理由⓶

 二つ目を真っ先に申し上げますと、自分のプライドや自信がズタボロになってしまったからです。

 麻雀界に足をつっこんだきっかけのひとつに絶対外せないのが家族からの影響です。私の父はギャンブル好きで、パチスロや麻雀は父を見て学んできたと言っても過言ではないでしょう(でも競馬は嵌らなかった)。幼い頃からそういった世界を知っていたので、その世界に行くことは必然だったかもしれないですし、実際プロになった時、なにより父はすごく応援してくれていました。

 しかし、当時の若い私は、自立できていない自分を責めていました。実家暮らしに甘んじておいて、さらに自分で選んだ麻雀の道までフルサポートしてもらうのは、当時の自身のチンケなプライドが許さなかったのでしょうね。当時、素直に甘えていればもっと大成していたかもしれませんが、その期待に応えられなかった未来の方が私は怖かったのです。

 なので当時、成績を残せていない、麻雀界への未来が見えなかった事、そして自分の未来を按じた結果に勝手に挫折していったのです。今でもまともな恩返しが何一つできていないので、ひとつこちらを吐露させていただいて少しの罪滅ぼしとしたいです。

 そのほかにも所属中にちょっとやらかして団体からお灸をすえられたことにより、さらにプライドがボドボドになっちゃいました。

辞めた理由③

 派遣をやめ、たまたま行き着いたバイト先は面白いところでした。バイトの面接で序盤ではあまり好印象を与えられませんでした。それもそのはず、そこそこ体育会系な職場だったからです。しかし、自分は麻雀プロをやっており、そちらに専念しつつ働ける場所を探していると発したところ面接の雰囲気は一転。もう明日からでも来てよ!な状況になりました。

 で、このバイト先で私の生涯のパートナーを見つけることとなったのです。

 なので三つ目の理由はずばり結婚です。交際して、1年でもう結婚したいと決断しました。私の伴侶となるべき人は、麻雀講師をやっていることにもなんの偏見も持たず、ましてやフリーターの身であっても受け入れてくれました。

 というかプロポーズの時点でもフリーターだったので、冷静に考えれば誰も結婚なんかしたくない条件の男でした。

 しかし、本当に幸いなことにそんな私でも承諾してくれて今でも仲睦まじく生活を共にさせていただいております。

 そして結婚してからというものきっぱり麻雀界から足を洗っていました。

 仕事ももっと自分の実力を生かすものに変更し、団体にもすぐ辞める意思を伝え、麻雀講師の仕事もすぐに引継ぎを行いました。団体は私みたいな下っ端が去ることにはなにも関知しないのですんなり辞められました。しかし、講師講座の先生だったプロの方には、「君みたいな理由で辞める人がでる度に本当悲しくなるよ」と、胸中を察してくれたのだけはすごく嬉しかったです。

 そういえば引継ぎ時の後任のプロにこんなことを言われました。その方は私よりは先輩だったので、色々な身の丈話を伺ったのですが、「なんで辞めちゃうの?」と聞かれたので結婚するからですと伝えたところ、「俺も結婚してるけどプロ続けてるよ?」みたいに自身満々に言われました。

 まぁ、私は私の選んだギャンブルに生涯の伴侶までを巻き込む責任は持てなかったので、まったく同感できなかったのですが、プロをしつつ家族を持てる人ってやっぱすげーなって思います。でも、この後任のプロは風の噂で離婚したと聞いたので、まじなにコイツ(笑)と思いました。

 とまぁ晴れて麻雀界とはおさらばして、無事婚約といたりました。なので、安定という道を切った当時最低だと思った決断は、麻雀プロを目指すというのがきっかけで今の嫁さんに出会えたので、結果的に見ればなにも後悔はしていません。

 今なら言える事としてよく言うのですが、

派遣を切って麻雀プロになるという道を選んだのは紆余曲折ありましたが、

結果的に人生において最大の何切る?問題で

最善の牌を選んだということと相成りました。


お粗末さまでした。

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