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アイドルソングの歌詞からみるファンとの距離

やあアイドルおじさんだよ(主にWACK)

今日はひょんなことから思いついたアイドルの描く歌と、ファンへの距離感の話だよ。かねてからアイドルソングというのは歌詞に込められたメッセージ性が独特であることをご存じでしょうか。

例えばAKBの歌詞の多くが、女性が歌っているにも関わらず男性目線の歌詞だということにお気づきでしょうか。

ひとつあげるならAKBの中でも好きな曲【大声ダイヤモンド】

こちらの歌詞の主語はなんです。僕って主人公が君という子に大好きと伝えたいストレートなラブソングなのです。これは聞き手が男性が多いからこそ共感できる裏技みたいなもんですよね。そもそも秋元康が作詞だからじゃね?とか思う人もいるだろうけど、共感相手を誰に向けるかで成功している例でしょうね。

商業的かは定かではないですが、このように男性に好かれるアイドルになるための歌詞、もしくはストレートな電波系がアイドルの王道路線だったわけです。

じゃあその距離感をぶち壊す路線ってのがあるんですが、気になりません?

その代表格がBiSです。

今やファーストサマーウイカ様が在籍していたこともあり知名度が上がりつつあるBiSですが、今までに2回の解散と再始動を経て今にいたっております。その都度BiSのテーマソングとしてBiSがタイトルに入る曲がでてきているのですが、その変化とバックグラウンドをご紹介。

汚れアイドルとしてスタートした彼女達の覚悟が歌われています。

続いての2期BiSの始動曲【BiSBiS】

こちらができた当初は2期始動というテーマだったのですが、1期にもいたプールイが主導していたような所もあり、再帰を賭けた歌詞になっていますが、ところどころ毒づいてます。

「待ってなんかないよ」気にしている暇なんてない

解散には批判がつきものなので、毎度ここらへんにメッセージをいれてきます。

そして空中分解を経て生まれた3期BiSのテーマがこれまた過激

これをアンセムと選んだわりにタイトルに不可解なゾンビが含まれていますが、これは今までの経緯を知っているとしっくりきます。

人がこの場所を去る時は
どうやらゾンビのお出ましさ

このゾンビとは2期BiSもしくはそれ以前のファンのこと。

行かなくちゃ僕ら
君は思い出まだ続くの?

勘の良いひとなら気づいてくるはず。いつまでも2期BiSに囚われて前に進めない人のことをゾンビと”揶揄”しているんですね。

あなたたちは去っていく
残念なひとだね

これも同様。BiSというのは、名前が同じとはいえ中身を変えてでも進んでいく異質なアイドルです。(なんかハンターXハンターの幻影旅団みたいですね)それがBiSの根本なのに昔に囚われる人たちは、もはや置いていくんです。旧ファンへのお別れのソングなんですね

他にも似た歌がWACKグループには散見します。例えばEMPiREの【ピアス】。

まずこの歌を知る上で分かっておかないといけなのは、この曲が出たタイミングが、このグループのリーダー各でありぶっちぎりのエースであったYUKA EMPiREが脱退を発表した後のこと。

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(くっそかわいい・・)

そんなエース級の脱退ってファンはさぞかしがっかりするでしょう。そして批判も多かったことでしょう。でも、この歌詞は脱退を後押ししてるんです。

裏切られたってやつらなんか放っておけ いざ行け!行かなきゃ損さ 

この”行く”ですが歌い方は”ゆく”です。なので”ゆかなきゃ損さ”とYUKAちゃんに語り掛けているんですね。歌詞全体をぜひ見てもらいたいのですが、YUKAに対してのメッセージとみるととてもしっくりくるようにできているんです。


こういった歌詞から思う事は以下の通りです:

アイドルおじさんが思う、アイドルの幸せってなんですか?

自分に対して歌って握手してくれて夢みさせてくれる事、それはファンの幸せであって、アイドルの幸せではないですよね。ファンが幸せなことはアイドルは幸せかもしれないけど、本当に望むべきはどんな形であれ、推しのアイドルが幸せで生きてくれることなんですよね。

なので多様性や個性が囁かれる現代で、アイドルの幸せも十人十色なんです。そこを固定概念にとらわれているアイドルおじさんは古いのです。

今日も推しが幸せそうで自分も幸せ!

この距離感大切にしていきましょう。

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