眼瞼下垂手術について
私は過去に眼瞼下垂手術を左目4回、右目2回行っています。
眼瞼下垂治療目的での眉下切開手術も行っています。
割と特殊な例だと思うのですが、すべての眼瞼下垂手術に通ずる事も多いと思いますのでまとめました。
ー眼瞼下垂手術するに至った経緯ー
15年前に酷い頭痛と肩こりに悩み眼科へ受診した所、視力の悪さと共に眼瞼下垂気味である事を指摘されたのが手術をしたきっかけです。
当時は保険適用と自費とのギリギリのラインで、かつ眼科では機能のみの美的見地を無視した症例が多かった為、
保険適用して頂ける美容外科も含めて病院を探し、今の主治医に出会いました。
ー先天性と後天性の眼瞼下垂ー
元々子供の頃の私の目は一重で、体調の悪い時に二重になる目でした。
それが思春期頃になると二重になる日が増え、一重に戻る事を繰り返しながら最終的には二重瞼になりました。
眼瞼下垂気味と診断された家族がいる事と、
上記の理由から酷くはないものの、
ごく軽い先天性の眼瞼下垂であったと思われます。
その頃からコンタクトレンズを常用しており、後天的にも眼瞼下垂が進んでしまった可能性か高いです。
又、気をつけていても寝ている間など目をこする癖があります。(そのせいでマツエクなどの持ちも良くない気がします)
ー今回の眼瞼下垂手術に至った経緯ー
1度目の手術後は目がよく開くようになり、しばらくは快適に過ごしていました。
数年経った所で、
・夕方頃になると目が開きにくくなる
・光が強いわけではないのに眩しく感じる
と言った症状が出るようになり、
再度受診したところ、左目の開きが若干悪くなってきているという事で左目のみ2度目の手術。
この時合わせて軽い眼瞼痙攣と、内斜視があるという事でボトックスによる治療も開始したのですが、こちらは瞼が余計に重く感じてしまった為に中止しました。
※ここから10年ほど経過しましたが、特に今は眼睛痙攣の症状は出ていません。軽い内斜視は少しあります。
そしてまた数年たった所で左目の違和感を感じたので3度目の手術。
数年経つと左目だけ下がってきてしまう症状がある事から、4度目の手術を検討した時に眉下切開手術での眼瞼下垂へのアプローチへ切り替えました。
※ただ眉下切開手術は目と眉の間が狭くなってしまったなと思ったくらいで、瞼の大きな変化はなかったように感じています。
目立ちやすいとされる眉下切開の手術の傷跡がほぼわからない程度まで綺麗になったので後悔はありませんが、
効果と傷跡のリスクを考えると万人におすすめできる手術ではないと個人的には思っています。
そして今から半年前に韓国でフル切開リフトと額リフトの手術を受けました。
この時の韓国の主治医からは、
「額リフトの手術を受けると二重まぶたが広くなってしまう可能性がある」と聞いていたので4度目の眼瞼下垂手術を検討していました。
額リフトの手術後、二重の広さと言うより左目の眼瞼下垂の進行による左右差が目立ってきたので、
フル切開リフト&額リフト術後半年経過を目処に手術をする事になりました。
ーなぜ今回は両目の再手術をする事になったのかとヘリングの法則についてー
主治医の診察の結果、やはり左目のみ眼瞼下垂が進行し、特に目尻側の垂れ下がりが酷くなっているとの事で保険適用手術可能となりましたが、
右目は特に手術の必要はないとの診断でした。
しかしここで個人的に考えていた"ヘリングの法則"について懸念がありました。
ヘリングの法則とは...
片眼のみの眼瞼下垂の場合、片側のみ手術を行うと、もともと眼瞼下垂ではない片方の目の開きも悪くなることがあります。
これをヘリングの法則と言います。
眼球運動や斜視などにも関係しているとみられ、
脳から送られる信号(インパルス)に左右差が出てしまう現象です。
私の場合は手術した左目の眼瞼下垂のみが悪くなっていたので一見当てはまらない様ですが、
左目は見た目は垂れ下がって行き、酷い時は腫れたようになる※図1のに、
顎を上げたまま下方を見ると今度は左目の開きが大きく左右チグハグな怖い目つきになってしまっていました※図2
これは長年片方の目のみ手術を繰り返した弊害、一種のヘリングの法則にあたるのではと思っています。
主治医にも相談しましたがはっきりとした答えは出せないそうで、
とにかくこのちぐはぐなめの開きの状態を正すべく、左目は保険適用、右目は自費での手術となりました。
加えて
・乱れていた二重ラインの修整(完全な一本線にするには加齢や皮膚状態で難しいかも)
・たるみによる余剰皮膚の切除
も同時にお願いしました。
ちなみに手術直後に同じ角度で写真を撮ってみたのですが、開きの差は治っていました※図3
もちろん術後すぐなので経過を見なければなりませんが、何となく上手く行ってくれたのでは…。という予感はしています。