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『ミッドサマー  ディレクターズカット版』

3月19日

アリ・アスター監督『ミッドサマー ディレクターズカット版』を朝一の回で観にいく。先に公開されていたオリジナル版自体が二時間二十分ちょいぐらいあったものが、R-18になり尺が二時間五十分になっている。スウェーデンに行く際の車の中での会話のシーンなんかも増えていたし、儀式である男性が処女と性交したとに古屋から全裸で出てくるシーンではオリジナル版はボカシが入っていたが、このバージョンではなかった。男性器が赤く濡れているのがわかる。こういう処理をきちんとしていたんだなって思った。ボカシそもそも入らなかったのでは。ちょこちょこ未見シーンがあったけど、内容自体はほぼ変わらないので観賞後の感想は変わらない。
『ミッドサマー 』は田舎のコミューン版『アンダー・ザ・シルバーレイク』という感じはそのままで、同じ「A24」制作だしなあ。僕はやっぱり『アンダー・ザ・シルバーレイク』の都市伝説感が好きだな。どっちも日常からの逸脱を描いているのとかは共通している。『アンダー』は日常に一応帰還するが、こちらはしない。熊のあれとかやっぱり笑ってしまう。コントになるかどうかの瀬戸際、儀式というものはそもそも外部から見れば滑稽なものであるので、当然といえば当然なのだが。
「A24」制作で日本で映画作ってほしいんだよなあ、あるいは日本支部かアジア支部を作ってくれたら、もっとおもしろい作品がアジアで作られるんだろうけど。それか日本人監督か脚本家が「A24」と仕事して作品を作ってほしい。

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