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今こそ、「玉虫色」戦略。

こんにちは!本日も最近感じていることを備忘的に綴っていきたいと思います。基本的にこのnoteは日曜日にまとめて書くようなルーティーンになっています。本日2本目ということで、書いていきます^^

今回のテーマは「玉虫色戦略」について。

弊社のビジネスは教育、学習系のビジネスです。そもそも、この業界のビジネスは「営利」「非営利」の区別が非常に難しいです。教育系のビジネスは「営利法人」も「非営利法人(NPOなど)」もたくさんあります。これほど、営利と非営利が入り乱れている業界は教育業界以外には「福祉業界」くらいしかないかもしれません。名称が難しいですが「営利・非営利混合業界」とでも表現できるかもしれません。

なぜ「非営利」が必要か?
私が運営する「まなびナビ」は合同会社です。営利企業のひとつです。その上で、営利企業の観点から「非営利」がなぜ必要かを書いていきます。そもそも、教育業界は営利でも「非営利的な活動」が必要とされます。例えば、学習指導を考えてみても、60分授業だとして、60分きっかりに終わることはほとんどありません。子どもの状態や学習への向きあい方、保護者との対応など、教育上必要なことをそれ以外にやらなければいけないからです。教育業界や学校が「ブラック」だと呼ばれるのもそのためです。定型的な業務のほかに「定型化しきれない業務」がたくさんあります。そのあたりは「非営利的」に「ボランタリー」にやっていく必要があるのです。
この点で、私の経験をひとつ。教育業界で働いていると、講師の採用もひとつの仕事になります。講師はさまざまな人がいますが、最も教育業界に向いていないのは「ビジネスマンタイプの人」「ボランタリー精神がない人」です。そのような人を誤って採用してしまうと、組織や教室は一気に雰囲気が悪くなります。一見、賢そうに見えても、そのようなタイプの人を採用してしまっては絶対にダメです。

営利企業の中に「非営利」を落とし込む。
そのような背景から、私は教育ビジネスにおいて「営利企業」でありつつ、非営利的な要素を落としこむことが大事だと思っています。顧客の流入を考えても、非営利ベースでの相談から入ってくる場合も多くあります。ベネッセなども営利企業でありつつ、非営利活動にも力を入れています。その影響もあってか、ベネッセは「なんとなくいいことをしている企業」というイメージもあります。営利企業でありながら、非営利的な活動をすることを通して企業文化などをはぐくんでいく「玉虫色の戦略」が大事だなと感じています。

「非営利業界」も課題を感じている。
逆に、非営利業界も多くの法人が課題を抱えています。それは「継続性」の問題です。NPO法人などは、いかに継続していくのか、言い換えれば、いかに「お金」を稼ぐのかに課題を感じています。そのような相談も多数、あります。なんだかおかしな話ですが、営利企業よりも「お金」のことを考えている気がします(笑)。それは彼らが、非営利という枠組みの中で、お金との付き合い方に悩んでいるからだと思います。そもそも「お金」をとっていいのか、どのサービスに対して「お金」を発生させるべきなのか、どのサービスにお金が伴う価値があるのか、そのあたりの「判別」に悩んでいるように感じます。営利企業から見れば、そのあたりを「ビジネス開始の前提」に事業をしているのですが、非営利の場合、初期は寄付や補助金などのお金で運営している場合も多いので、いざそのような「判別」をするときに、代表が判断できない場合も多いのでしょう。結果として、補助金や寄付が途切れれば、法人の活動も止まってしまう場合が多くあるように感じます。その意味では、非営利法人にとっても、営利企業とは逆の視点から「玉虫色戦略」を考えていく必要があるともいえそうです。

本日はこのへんで!

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