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大事なことは、上司よりも、インターネットが教えてくれる。

インターネットに真剣に向き合ったのは20代後半。ちょっと遅めでした。

実を言うと、パソコン自体は中学生の頃にデビューしていました。「一生分の誕生日プレゼントを使い果たす」という約束でWindows98を買ってもらったんです。
自分でプロバイダ契約をし、くっついてきたオマケのサーバーで、メモ帳でつくったWEBページを公開していました。
お絵かきBBSで描いたイラストを投稿して、学校で唯一、同じようにホームページを持っている友人と、2人になったときだけ、オタクっぽくWEBの世界の話をして楽しんでいました。

けれど、その後わたしは仕事として巡り会うまで、WEBの世界からなぜかすっかり離れていました。オタク化するのが怖かったのかも知れません(笑)

20代後半になって、またWEBの世界にのめり込んだのは、ベンチャー企業に入って、デザイナーは先輩と私の2人だけで、聞きたいことを聞ける相手がネットにしかいなかったからです。

私は2社のベンチャー経験があります。1社目は総数10人程度の小さなベンチャー企業。当時は買い切りアプリビジネスの全盛期であり、私が入社したのは、その会社がアプリ開発で一発当てた後でした。
社内では、二発目を当てるぞ!と盛り上がっており、量は多くないが、安定した受託的な仕事もあり、私はそこで初めて、エンジニアさんと一緒にアプリをつくることになりました。

いろんなコトをやりました。アプリで動かすイラストを描いて。と言われたら描いたし、ギャルみたいなデザインのアプリUIもつくりました。お客さんの展示会にお手伝いにも出たし、グラビアの女の子のおっぱいが揺れる動きを研究したこともあります(笑)

どれも、毎回最初で最後の仕事でした。
だから、毎回すべてがわからなかったし、終わったら二度と使わない知識もたくさんありました。
だけど、先輩はひとりだけで、お互い違う仕事をしているし、やり方を1から100まで教え合うわけでもありません。(もちろんたくさんのことを教えてくださいました。)
私はいっつもみんなが帰った後、夜中の2時くらいまで、毎日インターネットに向き合っていました。
誰もいない方が、何もつっこまれなくて気楽だからです。以下は、私が2年くらいの間に使ったサービスとやっていたことです。

・Schooでひらすら動画を見てコーディングの勉強をしていました。ソースコードを全く見ずに、wikipediaと同じデザインのページをつくろう!という講座を見て、wikipediaもどきを真剣につくっていたの、笑えるけど、勉強になりました。

・Schooに出演していた先生に運命を感じてスクールに押しかけていったのも良い思い出です。ここでもたくさんいろんな出会いをさせていただいたし、何よりデザインとコーディングにかなり向き合いました。

・教える学べる。みたいなサイトでグラフィックデザインの先生を探して、毎週遅刻しまくりつつ、グラフィックデザインの課題を提出していました。のちにこの先生の学校でデザインを教えさせてもらうことになりました。

・Cytaというサイトで、文字組に詳しい先生に出会って、文字組について学んでいました。会社の社内報をつくる仕事をしているとかで、ずっと文字の話してたなあ・・・先生。変なヤツで面白かったです(笑)

・Twitterで夜中ぶつぶつつぶやいて、同業の友達がネットでできたのもこの頃です。Twitter上でphotoshopのtipsとかも教えてもらったりして、この頃ネットで皆さんと交流できたのほんとラッキーだったなって今でも思います。

・はてなブログを始めて、毎日来訪者グラフとにらめっこ。半年くらいは自分しか見ていませんでした(笑)
はてな内で回遊して訪れてくれる人が増えて、だんだん、10、50と上がっていったときは興奮しました!そのあと、Wordpressに置き換えるのも、友人に色々とみてもらったりして、すんごい勉強になりました。

最初は、仕事でやるしかない、となり、しぶしぶ苦手意識を持って取り組んでいたインターネットでしたが、振り返ると、確実に「インターネットと向き合った時間」のおかげで、色々な面白いできごとや学びに出会えたと思います。できることもたくさん増えました。デザイナーだったので、必然的に、インターネットを構成しているコードやデザインを学ぶことになったのも、良かったです。

私は前述したように、20代後半からインターネットの世界に入った(中学の頃の体験は除外して)ことを、「ああ〜・・・遅かったな・・・あと3年早ければもっともっと面白かった〜〜!!!きぃ〜〜〜!!!」と思うくらい、いろんな出会いをもらいました。

私は、ひとりで働くより、たくさんの人と働くことが好きなんですが、何でも聞ける先輩が欲しいわけではなく、ひとと一緒に仕事したほうが楽しいから、一緒に仕事する。知りたいことはインターネットに聞くよ。という感じなんです。

もちろん、インターネットの世界には、自分よりインターネットの使い方に詳しい人や、様々な専門分野の人がいる。そういう人には、インターネットを使ってどう仕事を進めたら良いかのアドバイスを聞くこともあります。「ググり方」や「サービスの使い方」など、最初の入り口を教えてもらう感覚である。

たまに、懇切丁寧に、新人さんに教えてあげたほうが良いよ。とも言われるし、自分でも(できないのに)そういう気持ちになることもある。でも、人生で大事なことは、インターネットにちゃんと存在してて、どれを選ぶか、ちゃんと判断できれば、きっと大半のことは、できちゃうのである。

タイトルの「先輩」とは、わたしみたいなやつのことを指しています。エラそうな顔して、エラそうなこと言ってきたりするけど、インターネットの方が、ちゃんと正確で、的確な答えを知っているのだ。

だから、なんかうまくは言えないけど、インターネットとは、生きるために、極力仲良くしておいた方が良い。それから、TwitterやInstgramや、noteや、アメブロや、はてなブログなど、なんでもやってみた方が楽しい。楽しいってことを知っていることが大事な気がする。

私が「この人仕事できるなあ〜。言うこと聞こう🥺🥺🥺」って方は、
大半ネット廃人だし、だいたいみんなネットのことが大好きな人が多いです。ネットが好きな人に囲まれて仕事をし、生きていきたい。

ネット廃人になったことない人には、ネット廃人になったほうが良いよ!って言ってまわろうと思います。インターネットと仲良くすることは、持たざるものでも、できることが増えて、人生が楽しくなることである◎と思います。

将来は、小さな連載を数本抱えているおばあちゃんになりたいです。