見出し画像

アーティストビザ取得の道のり 〜学び編〜

前回はアーティストビザ取得までの作業内容や資料の説明をまとめましたが......

今回はこの作業によって学んだもの、新しい視点、新しいスキルなどを話して行きたいと思います!!

セルフプレゼンテーション力

前回の記事でも幾度なく強調していましたが、もう本当にこのスキルに限ります。具体的にどういう資料なのか? 

活動ジャンルによって多少必要なものが変わってきますが、

・自分のウェブサイト
・レジュメとCV
・リール
・オーディエンスに合ったSNSプラットフォーム

いかに自分というアーティストをプレゼンするか!!! 

これは常に自分の中での意味をアップデートしてたくさんの意見を参考にして勉強していってる最中です。

自分のウェブサイト
ウェブサイトは本当に必須だなと思います。これが充実していて自分色に染まった素敵なものに仕上がっていればリンク一つで自分という表現者の引き出しいっぱいのカタログを誰にでもみてもらう事ができるからです。

作るのは確かに時間がかかりますが、作っていくうちに自分の今までの作品や経歴を俯瞰してみるいいきっかけになりますし、自分のイメージや色なども客観的に見えてきます。                               何よりも自分大特集カタログなのですから愛を持って作っていくことが大事!!

レジュメとCV
アメリカでは必須アイテム。レジュメは最近の経歴を一枚の紙にまとめたもの、 CVは今までの芸歴全てを記したもの!

日本で求められることはあまりないけどレジュメは日本語版も作成してあります。文面だけで芸歴送るよりもフォーマットされたものの方が私はみやすいと思うし、顔写真がついているとより印象にのこりやすいからです!

画像1

リール
これは自分のスキル(歌、ダンス、芝居、アクションなど)をハイライトした映像を編集したいわばPR動画!! Tiktokの流行りを見ればわかるように、今は30秒以上長い動画はあまり最後までみてもらえない...なのでこういうリールは30秒から1分ほどの物と、しっかり見せる3分以内の物両方あると良いといいます。

最初の10秒で目を引く工夫も必要と最近のセミナーで言われました汗

私の持ってるリールも大学卒業時に作ったものでそろそろ時効なので春になる前にせめてダンスリールだけでも更新しなければならないのですが....

こういうリールもリンク一つで実際に自分のスキルを映像で見てもらう事ができるのでとても便利です。ミュージカル役者は歌、芝居、ダンスに分けていくつか作っていますし、映像業界の方達はさらにもっと準備周到でアクション、コメディ、クラシカル、ロマンなどカテゴリに分けて撮ってたりもします。

私はイマーシブシアターは天職だと思うほど愛している大切な演劇ジャンルであり良い映像がありしっかり見てほしいのでこれに関しては長めのリールです。

何処行っても自分の居場所を作れる

ビザの作業工程が全て終わったのは2021年12月ですが、実は資料自体は2020年6月にはもう弁護士に提出していました。

色んなことが重なって、一年超えのwaiting game....長かったです汗

通常ならば弁護士に資料が渡ってから1ヶ月ほどで移民局に提出され、審査結果待ちするのですがパンデミックの真っ最中でNYCがロックダウンしてしまったこともあり、劇場だけでなく、弁護士事務所や移民局もクローズしてました。私も10月まで埋まってた仕事が3月の時点で全てキャンセルされ、23歳で無職になるなんて夢にも思っていなかったと周りのアーティスト達と同じように色々な複雑な思いを感じていました。

学生ビザで学業を終えると一年間学んだ分野での仕事ができるOPTビザというものがあり、そのビザで仕事をしてアーティストビザ申請に向けた実績づくりをしていたのですが、それも2020年7月で失効してしまい、ビザ申請もいつ再開するかわからなかったので日本に帰る決断をしました。

海を超えて帰る場所があるなんて本当に有難い恵まれてることなのですが、その当時は仲間がいる、仕事のコネクションがわんさかあるNYCから自分だけ違う国にいくなんて本当に悔しかったですね..帰国するのに異国の地に行く気持ちでした。

NYCでの仕事の繋ぎ方、活動の種まきなどはわかってきてやっと回転良くなってきたところだったのに日本という、プロとしてはまだ活動した事ない新地でやっていけるのかなぁと不安で心細かったです。

やはり最初はとにかくオーディション案件を見つけては応募し、日本はそもそも情報が事務所にしか公開されないものが多いので登録制の事務所にも入りました。 情報入手には投資すべし

事務所からいただく案件とは別に作品作りやプラットフォームを整える作業やコネクション作りのためにスタジオやオープンコールのオーディション/ワークショップにも積極的に行きました。

特に3月に行った2週間のインテンシブプログラム、さいたまダンスラボラトリVol.3は後ほど思いも掛けない花が咲いた繋がりになった種蒔きでした。

この2週間プログラムで日本で活動しているコンテンポラリーダンサー達とのコネクションはもちろん、日本のダンサー達はどう活動しているのかよく見えたきっかけでした。2021年を通して他のお仕事でも一緒になる不思議なご縁が続くとても素敵な表現者との私的な日本滞在において大切な出会いもあってプチターニングポイントでした。

そこからまたいくつか大切な出会いとコネクションができて、ターンニングポイントがまたターニングポイントを生み、今、日本に帰ってきたことは表現者として自分にとって必要不可欠だった最大の転機だったのだとはっきりわかります。

そしてどこに行っても自分の軸しっかり持って、常にオープンマインドでさえいれば種は蒔かれ、根は生え、若葉が芽生える。居場所は何処にでも作れる。

2021年日本で芽生えた大切な出逢いの花達はまたの記事で大切に書きますね♪

Go with the Flow 番狂わせが面白い!!

その時は引き返す/諦めの選択をとったように見えても、後から見返したり、もっと大きな目で引き絵で見てみれば流れに乗った正解の動きだった、なんてことの連続で人生は流れているのだと思います。

異次元論とかそういうのが好きだから、どんな選択をしようとも、その選ばなかった選択はまた違う次元の世界線で同時に起きてると信じてしまう身ですが、その位のスタンスでいた方が人生の予期せぬ転機などを楽しめるなと思うようになったのがビザプロセスでの最大の変化かもしれません。

コロナの起こった世界では「ちゃんと勉強して、卒業して、真面目に働いてやっていればなんとかなる列に礼儀正しく並ぶ」みたいな前までのやり方が一気に通用しなくなりました。何がいつどうなるかなんて本当にわからないし、自らビジネスをはじめたり、逆風であろうと自分で道を切り開いてゆく者が勝ち、みたいな風も吹いてきました。

エリザベート大ファンならではの引用を....

『計画通りうまく運ぶわけはない。予定通り行かない。            番狂わせが面白い!!』 -ルキーニ

画像2

望海ルキーニ、フォーエバーです。

すごくアップテンポでリズミックに楽しく歌うルキーニナンバー。この位楽観的に計画通りに行かない事は失敗ではなく純に転機なのであってそれがいいか悪いかは自分のアクションしだいでどうとでもなる。って俯瞰してみてるスタンスがいいなと思います。         

番狂わせが面白い!!!my モットーです。

人との繋がり

この先にも後にもこれが全て。特に表現者やアーティストはこれに限ります。  もちろん万人を味方にする事はできないし、それが目標ではない。

人に媚び売ることでもないし、これが我!と好き勝手やることでもまた違う。

シンプルに相手がキャストであれ、振付師/演出家でもファンでも初めて会う人でも家族でも友達でもパートナーでも、相手へのリスペクトと感謝に限ると思います。

あと素敵!とかいい!とかごめんなさい。とか ありがとう。って思ったものは本人に伝えることも大事。発信して初めて繋がれることってたくさんありますよね。  その繋がりって結局は全てのきっかけの種だと強く信じてます。

画像3

最後に....

私は刈り上げのインパクトあり、独特な考え方や表現、自分の脳みそもまた面白くて、得意な物事の解釈の仕方と苦手な情報処理の仕方があって人の何倍も感情を深く経験し、人と違う音の聞こえ方色の捉え方をするのもわかっていますので、今の時点では多分田中真夏という人間が面白い!ていう人と苦手という人に結構はっきり分かれるタイプの人間だと思います。

なかなか日本にいないタイプだからこそもっと興味を持っていただきたいですし、色んな方達と色んな現場を経験してみたい!!その為に自分の内面的ワークとパフォーマンスの質を向上させられるようにこれからも精進して参りますのでこれからもよろしくお願いいたします!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?