宮城県、鳴子温泉郷「高友旅館」と、鎌先温泉「最上屋旅館」(2020年10月 恐山&東北温泉旅行vol.3)
こんにちは、manaです。
2020年10月にGOTOトラベルを利用して、6日間の恐山&東北温泉旅行へ出かけました。
この投稿は、その第三弾です。
第三弾は、宮城県にある「高友旅館」(鳴子温泉郷)と「最上屋旅館」(鎌先温泉)がその舞台となりました。
早速レポートしていきます!
1)鳴子温泉郷は、どんな温泉?
まずは、藤三旅館を発ち、鳴子温泉郷「高友旅館」へ向かいます。
鳴子温泉郷について、ウェブサイトでは以下のような説明がなされています。
鳴子温泉郷は1000年を超える歴史を持っています。温泉の発見は承和4(837)年。鳥谷ヶ森(鳴子火山)が大爆発し、熱湯が噴出したといわれ、一説には、そのときの轟音から村人が「鳴郷の湯」と名づけたとも伝えられています。
源義経が兄・頼朝に追われて平泉へ落ちのびる途中に鳴子を訪れたことや、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で鳴子から尿前を通る出羽街道中山越えを選んだことも知られており、義経や芭蕉にちなんだ名所旧跡や古道なども数多く残されています。
※鳴子観光・旅行案内センターHPより
http://www.naruko.gr.jp/onsenkyo/sennen/index.php
私の住む街、草津温泉の歴史は、古くはヤマトタケルノミコトの伝説があり、その後は、源頼朝により発見された、という説がありますが、鳴子温泉郷もそれと同じくらい古い歴史を持っているんですね。
なお、鳴子温泉郷とは、
・鳴子温泉
・東鳴子温泉
・川渡(かわたび)温泉
・中山平温泉
・鬼首(おにこうべ)温泉
という5つの温泉エリアの総称(各リンク先は観光協会や旅館組合の公式サイト)ですが、今回私が行ったのは「東鳴子温泉」にある「高友旅館」の日帰り温泉です。
2)高友旅館とは
(〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣33−1)
高友旅館は、鳴子温泉郷唯一の鉄天然ラジウム泉「黒湯」で知られる温泉旅館です。
この「黒湯」を筆頭に、全四種の個性的な源泉、七つの湯壺を持つ高友旅館は、温泉マニアの間では、知る人ぞ知る温泉旅館なのだそうです。
私が利用した日帰り温泉の入湯料は500円。以下の種類の温泉に入浴ができます。
▼【混浴】大浴場「黒湯」
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
混浴 (ただしご宿泊のお客様に限り19時~21時迄女性専用)。
高友旅館イチオシの温泉「黒湯」は、暗緑に濁ったラジウム泉で、ガソリンのような匂いがします。
保温効果が高く、一度温まると身体のポカポカが、ずっと続きます。
公式サイトでは、
色 黄黒色
味 微油味、微苦味
臭 微油臭、微硫化水素臭
泉質による効能
慢性婦人病・きりきず・慢性皮膚病・糖尿病・やけど
と紹介されています。
▼【男性用】ひょうたん風呂
ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
▼【女性用】ラムネ風呂
ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
【男性用】ひょうたん風呂と【女性用】ラムネ風呂は、天然の炭酸泉です。
炭酸泉とは、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことで、日本の温泉法では、お湯1リットルに炭酸ガスが0.25g以上(250ppm)溶けたものが炭酸泉と定義しているそうです。
実際に、お風呂に浸かっていてしばらく経つと、カラダの周りがプツプツとした泡で包まれます。この感覚が、なんとも良い気持ちでした。
湯上り後は、身体のポカポカが持続します。
公式サイトでは、
色 微黄色透明
味 微油味、微苦味
臭 微油臭、硫化水素臭
泉質による効能
きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症
と紹介されています。
▼【女性用】婦人風呂
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
婦人風呂は、大浴場「黒湯」の脇にある湯船の小さな温泉です。
「黒湯」と同じ成分なのかと思ってましたが、源泉は別なようです。
公式サイトでは、
色 無色透明
味 微油味、微苦味
臭 微油臭
泉質による効能
きりきず・やけど・慢性皮膚病
と紹介されています。
▼【混浴】大浴場「プール風呂」
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
▼【貸切風呂】もみじ風呂
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉
↑クリックすると成分表が出ます。
「婦人風呂」「プール風呂」「もみじ風呂」の3つは、同じ源泉の温泉です。
3)高友旅館まとめ
結構古くて建物自体は傷んでいる部分も見られましたが、ひなびた温泉好きには、たまらない雰囲気かもしれません。
ラジウム泉は、身体に熱がこもるような性質上、好き嫌いはあるかもしれませんが、高友旅館の「黒湯」は、温泉の成分が強いので、「温泉に入ったぞ!」という満足感がありました。
4)白石市、鎌先温泉「最上屋旅館」へ
高友旅館をあとにして、宮城県白石市、鎌先温泉「最上屋旅館」へ向かいます。
5)鎌先温泉とは
南蔵王の山麓に抱かれた奥羽の薬湯として、昔から全国に伝えられ六百年以上も親しまれてきた鎌先温泉は、
今を去ること六百余年前、山中にてきこり中、水を求めて沢辺に下り、鎌の先にて木の根岩角をかき分けたところ、水にあらで白煙立ち昇るこんこんたる温泉が現れた
という故事にちなんで鎌先温泉といいならわした伝えられています。
6)最上屋旅館とは
最上屋旅館は、「奥州の薬湯」と呼ばれる最上屋の茶色のにごり湯を、加水することなく、源泉かけ流しで管理する老舗旅館です。
最上屋旅館のプランには、
・1泊2食付きの「旅籠」プラン
・食事を付けず、質素で宿泊費を抑えた「自炊」プラン
・1泊2食付きで、「自炊」プランと同じ部屋を使う「湯治」プラン
の3つがあります。
私達は今回、「湯治」プラン(1泊2食付き)で予約をしましたが、「旅籠」プランに空室がある、とのことで「旅籠」の部屋を利用することができました。
▼部屋の雰囲気
質素に過ごす予定だったので、いい部屋を利用させていただいて、満足度が高かったです。
▼温泉の雰囲気
鎌先温泉「奥州の薬湯」と呼ばれる最上屋の茶色のにごり湯は、鉄分を多く含んだ食塩泉です。
泉温は比較的ぬるめなので、その分じっくり、ゆっくり入浴する感じで、草津温泉とは真逆の入浴方法ですが、これはこれで気持ちよかったです。
お湯はとろっと濃厚で、湯船の底に、ザラザラとした温泉の成分が沈んでいるのを感じました。
肌も整い良い感じだったので、私は夕方、夜、翌朝の3回も入浴させていただきました。笑
▼夕食
▼朝食
安いプランなので、めちゃくちゃ豪華!とまでは行きませんでしたが、お肉を食べる直前に熱する工夫だったり、ピカピカのご飯だったり、だしの効いた味噌汁など、雰囲気・味はとても良かったです。
7)最上屋旅館まとめ
自炊プラン、湯治プランでは、最上屋旅館は1つのお風呂しか入浴することができませんが(旅籠プランの場合はもう1つ別の温泉に入れる)、温めで長く入浴するのが好きな人であれば、ずっと入っていられて好ましい。そんな温泉でした。
客室も清潔で2名で利用するには広々としていたので、くつろぐことができました。
建物自体の雰囲気も、由緒を感じられたので良かったです。
GOTOトラベルでなければ宿泊することがなかったかもしれないので、良い経験になりました。
8)おみやげ
▼萩の月
宮城に来たら、やっぱりこれ!と思って6個入り1,200円で購入。
ちょっと値段は高いけど、まろやかな味で美味しかったです。
▼日本酒「ZAO」を購入
GOTOトラベルの地域クーポンをどこで使えばいいか迷いましたが、酒屋さんで地酒!という選択肢を主人が思いつき、宿から近かったこちらのお店へ。
お店の男性の方が、おすすめのお酒について教えてくれたので、「ZAO」(蔵王)という生酒を購入することにしました。
あとから飲みましたが、スッキリ辛口で、食事によく合いました。
9)まとめ
以上、恐山&東北温泉旅行4日目の記録でした。
いろんな温泉に入り続けているからか、最上屋旅館の温泉が良かったのか、肌がつるつるになりました。
いよいよ翌日が最後の東北温泉旅館です。
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