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ギリシャ神話について

日本神話よりも、有名かもしれません。
神々や英雄たちの活躍、恋。
ゼウスの浮気三昧。
星々の逸話。

有名なエピソードが沢山ありますが、その詳しい内容となるとちゃんとは知られていないかもしれません。
講座で話していても
「聞いた事、あるような?ないような?」
という反応が多いです。

ちゃんと語ると長くなってしまってキリが無いのでごく簡単に紹介します。

まずは、神々の誕生について。
後に神々を統べる天空の神・ゼウスは兄弟姉妹の中では末っ子として産まれます。
彼らの父・クロノスは自分の父親・ウラノスを倒して神々の長となります。
その時、クロノス自身も自分の息子に殺されるとの予言を受けてしまい、後に自分の子供が産まれた時にはその子たちを飲み込んでしまいます。
末っ子のゼウスだけが母親の手でかろうじて隠して育てられ、クロノスを倒して兄弟たちを救い出します。
その後、クロノス世代の「ティターン」という巨人たちとの戦争にも勝利して、ゼウス・ポセイドン・ハデスの男兄弟でくじ引きをして誰がどこを支配するか決めます。
その結果、末子のゼウスが天界、次男のポセイドンが海、長男のハデスが冥界を司ることになりました。

この後で作られた人間に対してゼウスは「火」を与えるつもりはありませんでしたが、プロメテウスはその命令に逆らって人間に火を与えてくれます。
でも、彼はその罰で鎖につながれて毎日ワシに腹を突かれる、という拷問を受けています。

タロットに少し関係あるところでは、ヘルメスという神様がいます。
この神様が持っている杖がタロットの絵柄に出てくるのですが、その持ち主は伝令や泥棒の神様でゼウスの子です。
赤ん坊の頃に竪琴を発明したり牛泥棒をしたり、ととんでもない神様です。

他にも、ゼウスがあちこちの女性にちょっかいを出す話しが沢山あって、ゼウスの血を引く英雄が大勢誕生しています。
もう、狙った女性に近づくために牛になったり雨だれになったり人に化けたり、何でもありです。

そしてその英雄たちはゼウスの妻・ヘラの嫉妬で命を狙われたり、その英雄に命を奪われるとの神託を受けた周囲の人間によって苦労を重ねたりして大変な目にあっています。
元をただせばゼウスが無理やり女性に手を出したり、神様が余計な神託を下すことが原因なのですが、神様とはそういったもの、で受け止められているようです。

双子座になったカストルとポルックス・数々の冒険をしたペルセウス・テセウス・ヘラクレス・イカルスの翼で有名なイカルス・冥府へ妻を連れ戻しに行ったオルフェウス。
全員がゼウスの血を引いているわけではありませんが、沢山の英雄が物語を紡ぎます。

とにかく、沢山のエピソードがあるので興味を持って頂けましたら調べてみてくださいね。
マンガになっているので構いません。

「トロイの木馬」で有名な「トロイ戦争」も面白いです。
可能でしたら「イリアス」「オデュッセイア」という叙事詩を読んでみてください。
神々のちょっかいにより起こった戦争ですが、さらに神々の中で誰がどちらの国を応援するか別れての争いも発生します。

困った行動を起こしてばかりではありますが、人間臭くて憎めない神様たちです。
ぜひ、その世界に触れてみてくださいね。

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