お酒を飲む(駄文)

お酒を飲む。
飲む必要もないと思う。
でもお酒を飲む。
たぶん、お酒を飲んだ方が素直に真面目に話ができるから、だから飲む。
だらしないとか、心配だとか、色々言われるけれど、缶ビール開けてる時にしか語れない物語りってきっとあると思うのよ。
いや、綺麗事かもしれないけどさ。

大人になると、社交辞令からそつのない対応まで色々と身に付いていく。
仕方ないことだと思う。
嫌でも身に染み込んでくるものだし、逃れたくても社会性というものはそれでもあるんだから、仕方ない(仕方ないって嫌いな言葉なんだけどさぁ!)。
その中で自分の言葉や感情をさらけるってのはなかなか難しい。
自分の言葉、自分の感情、自分の意見を押し殺して接することが大人としての礼儀になってしまってるのだから真面目に生きてる人ほど難しい。

そういう時にお酒は助けてくれるのだと思う。
お酒に頼り過ぎると良くないけれど、定期的に手助けしてもらうのは良いと思う。

たぶん、これは私の弱さなのだなとも思う。
きっぷがいいとか、男らしいと微笑んでもらったりして調子にも乗ってしまうし。

昨日のライブの時、楽屋で吉田拓郎の洛陽を弾いた。
“あんたこそが正直者さ、この国ときたら賭けるものなどないさ、だからこうして漂うだけ”
という歌詞とリズムが好きで思い出したらカバーしてる。

何となく、そういうことなのだと思う。
だらしなくて、しょうもなくて、それでも憎めない存在というのがお酒を飲む人達なのだと思う。

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