noteを始める。(駄文)

何故今さら…と言った感じですが長文のあれこれはnoteに書こうかと思いました。
なんやかんや10年程アメブロをやっているのでそっちに載せた“駄文”たちをあらためてこっちにまとめていこうかと。(気の遠くなる作業だな。)

文章を書く、というのはそんなに難しいことじゃない。
難しいのは推敲だと思う。
SNSで色々と発信できるようになって、素人どもが居丈高にぎゃーぎゃーと、論とも呼べないような自論を発信してる。
それと同じようにたくさんの本を出されてる学者さんや評論家や作家さんも自分の言葉で自論を発信する。
それらのかなりの数がまとまらない、訳のわからない文章だったりする。
編集の人間がついているというのは本当にありがたいことなのだろうなと感じました。


私にはイマジナリーフレンド(空想の中の友達)のようなものがいた。
これは第一次成長期頃の子供たちがよくつくる友達らしい。
子供の想像力と外の世界との関わりが作り上げるなんとも可愛らしい(痛々しい)お友達だ。
子供によって具体的な名前があったり、動物だったり妖精だったり色々らしいのだけど、人形を使わない人形遊びみたいなものなのだと思う。
あたかもそこにその友達がいるような、その友達が一緒に遊んでくれたりお喋りしてくれたりするような感覚を楽しむのだと思う。

私のイマジナリーフレンドはボロボロの服を着て首にマフラーを巻いた手作りの人形のようなやつだった。
そいつはいつもややこしい哲学じみた疑問をもっていて、仲良しのお隣さんにその疑問を話す。お隣さんは車いすに乗ったおじいさんで、そいつと仲良しなのでそいつの話すことをいつも楽しそうに聞いてくれる。
そいつが怒ってても泣いてても笑ってても疑問には全く答えないで朝焼けがキレイだったとか明日は満月だよなどしか言わない人だった。

そいつらはきっと自分に目覚めた自我を理解するために登場させてるやつらなのだと思う。自分の思ったことをうまいこと自分の言葉で言えないから別の奴の口を借りて整理してたんじゃないかと。

いつかその友達を起こして一つのストーリーが出来たらいいなと考えてるのでそいつの物語を語れる程度に文章が上達するようちまちまととりとめのないことを書いていきます。



中井治郎 著「日本のふしぎな夫婦同姓」

少し前にツイキャスでも話した覚えがありますが何年かぶりに本屋さんで古本ではない本を買いました。
もともと小説よりも社会学書(そういうと聞こえはいいけれどエッセイや胡散臭い啓発本みたいなもの)を読むのが好きなので気になっていた先生の新しい本が出るとのことで買ってみました。

それが中井治郎さんの「日本の不思議な夫婦同姓」。
ここ数年の私にとって生々しいものになっていた“結婚”というもの、そのワードが放つ禍々しいオーラや鳴らす不協和音、固定観念…
なぜそんな風に“結婚”というワードをとらえてしまうんだろうなぁとモヤモヤしていたところにこの本でしたので、いやはや、この漠然とした不穏さをここまで言語化してくれる方がいるなんて思いもしませんでした。

要は“結婚”というのは制度なのだと。
あくまでも制度なのだから心がどうだとか愛がなんだとかの話が入り込むわけはないのですが、これがややこしいことにごちゃまぜになっている。
“結婚”という制度を利用しないと社会生活において不和が生じてしまうから活用するのに、そんなビジネスライクなテンションで結婚制度は利用しちゃいかんという世間の目がある。
アイシテルワ、ダイスキヨ、アナタダケ、オ金モチネ、ステキヨ、シャッチョサーン
みたいなことじゃなけりゃ“結婚”というのはしちゃいけないんだぞという世間の目、これが私が感じている気持ち悪さの根源だったわけです。

そうして中井治郎さんは「男が名字変えたらどうなるん?」という素朴な疑問をもち、名字を奥様の姓に変えるのですが、そこで起こる世間の目からのより強い視線をとても分かりやすく、コミカルに表現してくれていて面白くてためになる一冊でした。

この本の中で初めて知って驚いたのは夫婦同姓(ほぼすべての人が旦那さんの姓にする)というのは世界でも日本だけだそうです。ガラパゴス~って感じですね。

しかもいいタイミングで周りの人たちが入籍だなんだとしていたので会えた人達に片っ端から「名字はどっちにするの?」とか「改姓手続き大変だったでしょ?」なんて聞いてました。ただの失礼な奴でした。みんな、ごめんな。

ですが、そうしますと女性たちからはめんどくさかった~など色々なコメントを聞くんですが、男性たちはそんなこと聞かれるなんて初めてって感じでキョトンとしてる方がほとんどなんです。
まぁ、そんなもんでしょう。

女性陣から話を聞いてるみると、手続きだなんだかんだはホント苦手で見て見ぬふりしたくなっちゃう今泉は一生 今泉のままが良いと強く思いました。
もうやだよ、生きてるだけであっぷあっぷなのに無理だよそんなん、しかも隣で「大変そうだね~頑張って~」みたいなことを言われたら100年の恋も醒めますよ。その後グーで鎖骨折りますよ。


ご興味のある方は是非一度読んでみてください。
性別、立場、年齢、その他もろもろでこの本から感じることは千差万別だと思いますので、ぜひ今泉に感想を聞かせてください。


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